バカリズムが脚本を務めたTVドラマ『ホットスポット』(日本テレビ系)の第5話が、2月9日に放送された。(以下、ドラマのネタバレを含みます)

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事前に出演がアナウンスされていた池松壮亮がついに登場。
トークバラエティ番組『月曜から夜ふかし』のディレクター岸本という役柄で、アシスタント・ディレクターの松崎(前田旺志郎)と一緒に、清美(市川実日子)たちが暮らす町にやってくる。

第2話でも、清美の同僚や友人が「富士山は山梨のものか、静岡のものか」というテレビ取材を受けたエピソードが描かれていたが、実はこれも岸本がインタビューしたものだった。

今回は2月23日の「富士山の日」にちなんで、富士山麓に住む人々に個人的ニュースを取材。インタビューを進めていくと、何やら謎のメガネ男性の目撃情報が続出する。「走るのが凄く速い人がいた」、「車で人を跳ねそうになったら、瞬間移動のように何者かが現れて救出した」、「コンビニで強盗にあったら、犯人にカラーボールをぶつけてくれた」、「タクシーに緊急ランプを点けていたら、突然それを教えてくれる親切な人が現れた」。

もちろん、これは全て宇宙人・高橋さん(角田晃広)のこと。これまで描かれてきた活躍譚が、そのまま目撃情報として伝えられる。おまけにホテルスタッフの磯村さん(夏帆)が、事務室で捻じ曲がった10円玉を発見(第1話で、高橋さんが清美に宇宙人であることを証明するために曲げたもの)。「レイクホテル 浅ノ湖」に、特殊能力を持った人物がいる可能性が濃厚になってしまう。

伏線回収というほどでもないが、これまで積み上げてきたミニ・エピソードが、この第5話では爆発している。

このままでは、完全に高橋さんに宇宙人疑惑がかけられてしまう…と思いきや、磯村さんは若手ホテルスタッフの小野寺さん(白石隼也)=宇宙人説を主張し、それはそれで面倒臭い展開に。岸本たちも、都市伝説っぽいノリでいけば番組になる!と俄然前のめりになってしまう。


小野寺さんに迷惑がかかってしまうのを避けるため、清美はレストラン「もんぶらん」、高橋さんは自作のガンプラの話をして話題を変えようとするが、岸本はもう小野寺さんにしか興味がない。

そこで清美は、支配人(田中直樹)と磯村さんに真実を打ち明けることを提案し、渋々高橋さんもそれに応じる。あれだけ身バレするのを嫌がっていたのに、気づけば①清美、その幼馴染の②葉月(鈴木杏)と③美波(平岩紙)、④支配人と⑤磯村さん、合計5人もの人間が高橋さんの正体を知ることに。小さな町でこれはもう危険水域。ねずみ算式にその人数が増えていくのは、もはや時間の問題だ。

次回予告によると、第6話は同級生・紀子(MEGUMI)のスナックに遊びに行く話になるらしい。スナックなんて場所は噂話の震源地。平穏無事だった高橋さんの日常は、もう戻ってはこないのだろう。

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