【写真】『おんな城主 直虎』井伊直虎(柴咲)と小野政次(高橋)ほか【3点】
BS松竹東急(全番組無料放送・260ch)では、柴咲コウ主演の大河ドラマ『おんな城主 直虎』を毎週木曜放送中。戦国時代に男の名で家督を継いだ遠江・井伊家の領主、井伊直虎(柴咲)が、大国に領地を狙われる中、知恵と勇気で難局を切り抜け、頼もしくも個性豊かな仲間たちと力を合わせて国を治めていく姿を鮮やかに描いている。
昨年10月からスタートした物語は、いよいよ激動の後半戦に突入。2月27日放送の第33話「嫌われ政次の一生」では、高橋一生演じる井伊家家老・小野政次の壮絶な最期が描かれる。
表向きは反目しながらも幼馴染である直虎を誰よりも思い、「井伊家を守る」という強い決意を秘めた政次。そんな政次の本心を直虎も感じ取り、主君と家臣の関係を越えて、いつしか2人は固い絆で結ばれる。しかし、乱世の荒波は遠江にも及び、武田、今川、そして徳川の間に挟まれた井伊家と直虎は窮地に陥り…。
愛する直虎を命を賭けて守ろうとする政次、その思いを真正面で受け止める直虎。時代に翻弄されながらも、互いへの思いを貫いた2人の、哀しくも美しい姿が多くの人々の感動を呼んだ「嫌われ政次の一生」。政次を熱演した高橋一生が「アンバランスな比翼連理」と振り返る、直虎と政次の唯一無二の関係性が結晶した“伝説回”に注目が集まる。
――政次を演じる上で心かげていたことを教えて下さい。
高橋 三浦春馬さん演じる直親が“太陽”とするなら、政次は“月”であることでしょうか。撮影に入る前の衣装合わせで、監督の渡辺一貴さんから説明いただきましたが、井伊家の衣装は暖色を使い、小野家は寒色を使いたいと伺っていました。それに加えて脚本の森下佳子さんの描く物語を照らし合わせつつ、夜であっても井伊家を陰ながら照らす月であることを心掛けていました。
――全編通して思い出に残っていることはありますか?
高橋 第11話「さらば愛しき人よ」で、コウさん演じるおとわ、春馬さんの演じる亀と、幼馴染として過ごしてきた井戸の前で談笑する場面がありました。この後まもなく、3人は運命に引き裂かれることになりますが、僕はこの場面がとても好きです。物語上大人になりかけの3人が、束の間子供の頃に戻った様に感じながらお芝居をしていました。自分のキャリアとしても、その場面としても、夢のような時間だったと記憶しています。
――第33話「嫌われ政次の一生」は、名エピソードとして今でも多くの人に語り継がれています。当時どのような気持ちで撮影に臨まれたのかでしょうか。また、ご自身がお考えになる33話の見どころを教えてください。
高橋 政次の最後の撮影の日は、最後の場面のみが撮影されました。その日は眠れず、まるで自分が処刑される様な感覚でした。
みどころは政次を取り巻く井伊の人々でしょうか。わかりにくい政次の心を、皆さんの表情から掬い取れるんじゃないかと思います。その中で、コウさん演じる直虎は最後まで“月”の為に、井伊の為に”太陽“で居ようとします。アンバランスな比翼連理でしたが、この2人にとってはこうすることでしか思いを表現出来なかったのではないかと、今は思います。
【あわせて読む】倉沢杏菜、大河ドラマ『豊臣兄弟!』妹・あさひ役に抜擢「身に余る光栄で大変楽しみです」