長渕剛の12年ぶりとなる写真集『骨 BONE』(集英社)が、4月17日(木)に発売される。

【写真】長渕剛の12年ぶり写真集『骨 BONE』表紙カットほか【5点】

希望のメッセージを放ち続ける不世出の唄い手・長渕剛。
約12年ぶりとなる写真集は、“モノクロの巨匠”と呼ばれる写真家・長濱治の切なる想いによって制作が実現した。

長渕剛と長濱治。長年に渡って写真で共闘を続けるふたりの男のけじめとして、今なお伝説として語り継がれる2015年の富士山麓オールナイトライブの記憶、仕事を重ねるなかで蓄積された傑作ポートレート、時代が浮かぶコロナ禍のLIVE風景など、約10年間の共闘の軌跡が圧巻の大判写真で蘇る。

また、長渕剛の気合いと願いが込められた詩画を今作用に書き下ろし。時代に対して、己に対して、そして、すべてのファンに対して。刃のように鋭くも優しさをたたえたメッセージを届ける。

加えて、自身の詞を自らの言葉で振り返る3万字超の語り下ろし【そして「詞」は生まれた】も収録。全24曲とひとつのアルバムに対して、当時の制作秘話を振り返りつつ、名曲に込めた魂の言葉を吐露。

両親、家族、子供、孫、生き方、死に方、友情、青春、別れ、自己研鑽……その熱がこもった語りから、長渕剛の確固たる人生哲学が浮かび上がる。写真と詩、詞と言葉——。闘い続ける表現者、長渕剛の存在証明とも言うべき一冊となっている。

▼長渕剛 コメント
長濱先生の写真家としての人生が80年以上を超えて、若い頃から先生を慕って、先生のカメラの前に立ってきた。
「剛さん、あなたの写真を残しておきたいんだ」と電話で告げられたとき、率直に嬉しかった。答えは決まっている。先生、お願いしますと。

僕の人生は闘いそのものだと思う。「正しい」や「間違い」では割り切れない、矛盾の海を泳ぎ切ること。そこに本気で命を懸けられる人生なのかどうか。実に孤独な闘いではあるけど、共鳴、共振、共闘できる仲間。それが長濱先生。人生を共有した証をこうして残すことができ、表現者として非常に光栄に思う。

被写体である長渕剛と、撮ってくれる長濱先生との間に共通言語があるとするならば、それはきっと「死が隣接している」ということ。カメラの前に立つとき、僕は120%で命を燃やす。長濱先生も命を懸けて向かってくる。
魂が抜き取られるのに等しい行為であり、だから僕にとって写真は遺言のような質感を持つ。今作のタイトルを『骨 BONE』としたのは、そんな意識が常にあるからなのかもしれない。

▼『骨 BONE』収録曲
『鶴になった父ちゃん』(2007年)
『長いのぼり坂』(1979年)
『素顔』(1979年)
『白と黒』(1980年)
『賞金めあての宝探し』(1981年)
『青春は手品師』(1982年)
『わがまま 気まま 流れるまま』(1983年)
『ファイティングポーズ 』(1984年)
『勇次』(1985年)
『YOU CHANGED YOUR MIND』(1986年)
『何の矛盾もない』(1987年)
『明け方までにはケリがつく』(1989年)
『浦安の黒ちゃん』(1990年)
アルバム『JAPAN』(1991年)
『純情地獄の青春は 』(1993年)
『何故』(1996年)
『しあわせの小さな庭』(1997年)
『ふるさと』(1998年)
『くしゃみじゃなくてよかったよ』(2001年)
『観覧車』(2007年)
『桜』(2009年)
『愛していると伝えて下さい』(2010年)
『明日をくだせえ 』(2012年)
『嘆きのコーヒーサイフォン』(2017年)
『ZYZY』(2024年)

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