『ABEMA的ニュースショー』が、「ABEMA NEWSチャンネル」にて毎週日曜正午より生放送されている。23日(日)の放送では、ダウン症のモデルとして活動する菜桜(なお)さんが目標としていた大型ファッションイベントのランウェイを歩く姿に密着した。


【写真】ファッションモデル・高橋ユウも感動、ほか番組カット【3点】

事業所で働きながらモデル活動をする21歳の菜桜さんは、産まれた直後に医師からダウン症と診断された。その当時を、母の由美さんは「障がいのある子を産んだという事実を受け止められなくて…。看護師さんに保育器の菜桜を触りなさいよと言われても、いいですと。そんな余裕もなかった」と回顧。

しかし、「生後2カ月くらいの面会の時に、抱っこしたらニコッと笑った。『ママ、私をちゃんと見てよ!』と言われている気がして、『かわいいこの子と一緒に生きていこうと誓った』と振り返ります。菜桜さんは9歳から“ダウン症のモデル”としてSNSやイベントなどでの活動をスタート。

その活躍ぶりが世間の目に届くようになると、応援の声の一方で、「ダウン症のくせに」「ダウン症モデル、なんで“ダウン症”をつける?モデルとして戦えないんだ」「そんなモデルいらない」などと批判の声が寄せられることも…。由美さんは「障がいがあったって夢を持つことは自由だ。それを全否定されているような気がした」と憤りを語った。

ひたむきにモデル活動を続ける菜桜さんに嬉しい知らせが届いたのは去年3月のこと。世界のモデルに混じってパリ・コレクションのランウェイを歩くことが決まると、歩き方を何度も稽古した。


ついに迎えた本番では、不安な表情を浮かべる由美さんを尻目に、堂々とランウェイを歩いた。

さらに今年1月には、菜桜さんの憧れの舞台・東京ガールズコレクション(SDGs推進 TGC しずおか 2025 by TOKYO GIRLS COLLECTION)へ出場。8000人の大観衆が見守る中、菜桜さんは夢を叶えると、「緊張しました!100点満点」と笑みをこぼした。

また、由美さんは密着取材中、「生まれ変わっても、今の菜桜ちゃんが私のもとに来てって思った」と心の内を明かした。

この密着VTRを受けて、モデルで2児の母である高橋ユウは「菜桜ちゃんの生きざまや笑顔を見ていて、今のモデルはこうあるべきだと思った。“スタイルが良い”とかではなく、カメラがない場所でどのように生きているか、自分をどう表現したいかが大事。そして、それを見て憧れられるような人になっていかないといけない」とコメント。

番組MCを務めるお笑い芸人の千原ジュニアは「カメラには映っていないところでの努力もたくさんあるのだろう。このまま頑張っていただいて、憧れの人である櫻井翔くんにいつか会ってもらいたいと思います」とエールを送った。

【あわせて読む】R-1決勝に史上最年長出場!チャンス大城の大会直後、千原兄弟との“約束”も明かす
編集部おすすめ