俳優で歌手のディーン・フジオカの人気が再燃している。放送中のTBS系火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』への出演を機にメディア露出が増加し、あらためて支持が高まっているようだ。
40代になっても魅力が衰えず、それどころか大人の色気を身につけて進化している彼の人気の秘密を解き明かしてみたい。

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『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』は、家族のために「家事をすること」を仕事にするため専業主婦の道を選んだ主人公・村上詩穂(多部未華子)が、立場は違えど同じように「家事」にまつわるさまざまな問題を抱える人たちと出会い、絆を深めていく物語。ディーンは、厚生労働省に勤務する官僚で2年間の育休を取得した中谷達也を演じ、8日放送の第2話から本格的に登場する。

中谷はメガネをかけたエリートキャラで、その時点でディーンの「当たり役」となる予感がビンビンだ。実際、予告映像などでディーンの姿を目にしたSNS上のファンからは「メガネのおディーン様が観れるの楽しみすぎる」「おディーン様のパパぶり見たい!」「メガネがお似合いでとにかくカッコイイ!」などと期待のコメントが続出している。

40代半ばになってもビジュアルが衰えないイケメンぶりを見れば納得ではあるが、彼の場合は二枚目の俳優としては珍しい特徴がある。女性ファンの多い俳優は結婚していても家庭の匂いをほとんど表に出さないが、ディーンはまったく隠していないのだ。

普通なら女性支持が落ちてしまうのではと心配になるが、ディーンは4月1日にもInstagramで家族の顔出し映像を公開。2012年に国際結婚した中国系インドネシア人の妻と、3人の子どもたちと共に旅行を楽しむ動画を掲載した。これに対して、ファンからは「素敵なご家族!」「ご家族との大切な時間のおすそ分けありがとうございます!」「ご家族との動画シェア嬉しいです!」などと好意的なコメントが相次いでいる。

これは今に始まったことではなく、家族の話がオープンなのは2015年度後期のNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』の「五代さま」こと五代友厚役でブレイクした当時から変わっていない。結婚していることもパパであることも、メディアで聞かれれば嬉しそうに話してきた。


なぜそんなことができるのかと言えば、役者として仕事に自信があるからだろう。「ガチ恋」系の女性ファンを当て込んだアイドル的な人気に頼らなくとも、演技で勝負できるという自信である。

この堂々としたナチュラルな振る舞いは、むしろ彼への支持を押し上げた。妻や子どもに対する愛情をオープンにすることで、視聴者は「良き夫」「良きパパ」の姿を容易に想像することができ、自然と好感度が上がっていったのだ。

また、あまりアイドル的な扱いをされないようにすることで、俳優として演じられる役柄も広がった。その最たる例が、2013年の主演映画『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』だ。同作で実在の殺人犯・市橋達也を演じ、「こんな作品に出演したらCMに出られなくなるのでは」といったリスクもすべて背負うつもりで自ら監督まで務めた。これも家族の話と同様、俳優としての仕事に確固たる自信があるからできたことだろう。

プライベートでは、家庭で余った日持ちする食べ物をフードバンクに寄付し、児童養護施設や福祉施設などに届ける「フードドライブ」活動に熱心なことでファンに有名だ。

ディーンは昨年5月に「東京ボランティアレガシーネットワーク」で配信されたインタビュー記事で、「海外では、ごはんが食べられない人を目の前で見てきました。一方で、自分はエンターテイメントを仕事とするようになり、時には華々しさに触れることもあります。その両方の社会が、全くつながっていないように思え、“絶縁体”があるように感じていました」と、活動のきっかけを説明。
自身のファンクラブなどを通じて、7トン以上の食料を寄付したことが明かされている。

こうした活動に目が向いたのは、豊富な海外経験で多様な文化や社会構造を見てきたことが大きく影響しているだろう。ルックスのよさに目を奪われがちだが、さまざまな経験を経て培ってきた人間的な深みが彼にはあり、それが結婚の有無などという些細なことでは離れない熱烈なファンを生み出している。

ディーンといえば、3月29日放送のTBS系特番『オールスター感謝祭’25春』で芸人の江頭2:50が女優の永野芽郁を追いかけ回して暴走した際、解答席に座ったまま左手で江頭の腕をガシッとつかみ、制止させた場面も話題になった。

屈託のない笑顔を浮かべつつ、すごい勢いで階段を駆け上がっていた江頭を片手で止めてしまったのである。ディーンは中国武術やキックボクシングなどを趣味にしており、そうした格闘技経験が生きたのかもしれないが、人気俳優で家族を大事にしながら慈善活動にも取り組み、いざという時に躊躇なく女性を守る「強い男」の一面もあるとなれば、どれだけ魅力が積み重なるのか。

初回は高評価が目立った『対岸の家事』では、これからどんな演技でドラマを盛り上げてくれるのか。同作で再び多くの女性ファンを虜にしてしまう可能性がありそうだ。

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