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見上は大河ドラマ『光る君へ』で藤原道長の娘・彰子役を演じ、控えめながらも意志のあるキャラクターを繊細なセリフ回しや多彩な表情で表現。そのクールな美貌と演技力が話題を集めたことが抜擢の決め手だったそうだが、もう一人のヒロインはオーディションによって選抜されるようだ。
しかし、オーディションと言っても近年の“朝ドラ”は、過去作や他のNHKドラマで印象に残る演技をした女優から選ばれることが多い。2025年度後期の『ばけばけ』もオーディションながら、ヒロイン役に選ばれたのは髙石あかり。彼女は2023年に放送された『わたしの一番最悪なともだち』(NHK)でヒロインの幼なじみ・美晴役を好演していた。
それでは『風、薫る』のもう一人のヒロインは誰になるのか? また、2026年後期以降のヒロイン役を射止めそうな女優は誰なのか? ドラマ業界に携わる3名に予想をしてもらった。
●有力候補は『御上先生』でも話題の蒔田彩珠
一人目は、民放キー局でプロデューサーを務める40代男性社員・O氏に話を聞いた。
「朝ドラオーディションは出来レースと噂されていますが、しっかりとオーディションをしていることは確かです。以前はドラマ経験の少ない女優を起用することにこだわっていましたが、朝ドラは撮影が過酷なうえにプレッシャーも大きい。SNSが発達した時代でその役割を新人に任せられないゆえ、実力派女優から選ぶように方針を変えただけ。最終オーディションではキー局ドラマで主演を務める女優も多数落ちていると聞いています。
そのうえで『風、薫る』のヒロインに選ばれそうなのは、蒔田彩珠さん。NHKの朝ドラや夜帯ドラマにもたびたび出演していますし、『御上先生』(TBS系)でもダントツの演技力を見せていた。見上愛さんが24歳なので、22歳の蒔田さんは年齢的にもバランスが良いと思います。
奈緒さんも可能性はあると思いますが、30歳なのがややネックかと……。彼女は、2015年度前期の『まれ』や2017年度後期の『わろてんか』、2018年前期の『半分、青い。』のヒロインオーディションで落選した悔しい過去があり、“いつかはヒロインをやりたい”という思いが強いそうです。名実ともに全国区になりましたし、冬クールのNHKドラマ『東京サラダボウル』での評価が高かったので、2026年以降の作品でヒロインを務める可能性は大いにあると思います」
●NHKに貢献する小芝風花、ファン層拡大も期待できる山下美月
次に話を聞いたのは、制作会社の女性プロデューサーでキャスティングにも関わる女性社員のK氏。朝ドラ好きの彼女はこう予想する。
「そろそろ小芝風花さんがヒロインをやるのでは? 彼女は2015年後期の『あさが来た』でヒロイン・あさの娘、千代役を好演。現在放送中の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』で演じる花魁の瀬以役でもかなり評価を上げており、NHKへの貢献度も大きい。28歳という年齢が気になるところですが、童顔ですし見上さんとのルックスの対比もよいはず。2020年前期の『エール』で主人公夫妻の娘・華役を演じた古川琴音さんもキュートで繊細な演技ができる。
また、視聴率のテコ入れを考えているのであれば、元・乃木坂46の山下美月さんがヒロインの座を掴むなんてこともあるかも。朝ドラのメイン視聴層ではない若い男性の視聴も狙えますから。2022年度後期の『舞いあがれ!』ではヒロインの親友・望月久留美を演じており、演技もソツがない。候補の一人ですよ」
●演技も達者な生見愛瑠、若手実力派の小野花梨
最後に、キー局でミステリーからラブコメまで幅広いジャンルの作品を手掛ける女性脚本家のM氏にもヒロイン予想をしてもらった。
「『風、薫る』の脚本を担当する吉澤智子さんは働く女性のラブストーリーを書かせたら右に出る者がいない方。そんな吉澤さんが脚本を書いた『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系)で主演を務めていた“めるる”こと生見愛瑠さんだと予想します。バラエティーの印象も強い生見さんですが、演技力もハイレベルで、表情で見せる表現力は目を見張るものがある。クールな見上さんとかわいい生見さんが並ぶと見栄えも良さそうかなと。
2021年後期の『カムカムエヴリバディ』にも出ていた小野花梨さんはあどけないルックスですが、若手随一の実力派女優なので、ヒロイン抜擢も十分あると思います。今後の作品でいえば、『あんぱん』にも出演している原菜乃華さんや恋愛映画に引っ張りだこの出口夏希さん、乃木坂46の久保史緒里さんあたりも瑞々しくて華があるので、近い将来ヒロインになるのでは?」
以上のように3名の業界人たちは予想したが、今回取り上げなかった人気女優や新人が抜擢される可能性もある。現在放送中の『あんぱん』を楽しみつつ、今後の朝ドラ女優を予想してみてほしい。
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