元フジテレビアナウンサーの渡邊渚が、6月13日から千葉テレビで放送する新番組『昨日のアレ観』でMCを務めることが発表された。渡邊にとって独立後で初の地上波MCとなり、大きな話題を集めることになった。


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『昨日のアレ観』は、売り出し中のアイドルグループ「なみだ色の消しごむ」と渡邊が、日本を元気にするために全国の企業と視聴者の夢を応援する“情熱応援型バラエティ番組”になるという。説明を見ただけでは内容が良くわからない番組だが、なにより渡邊の復帰番組となり、多くの人が視聴してみようと考えているだろう。

そんな話題の番組だが、放送する千葉テレビはチバテレの愛称で親しまれる放送局で、オリジナル番組も制作する独立ローカル局のひとつ。千葉県を中心に、東京都、神奈川県、埼玉県、茨城県の一部で番組が放送されている。

千葉テレビといえば、攻めた編成をとっていることで知られ、これまでもドラマばかりのクールがあったり、放送するアニメが渋いラインナップだったりとネットで話題になる放送局だ。今回は、世間が注目する『昨日のアレ観』を制作する千葉テレビが、どんな放送局なのか解説していこう。

この千葉テレビだが、1971年に開局した放送局で社員は約70人のコンパクトな会社。千葉県が大株主で、県に特化したニュースやスポーツ、さらには県民が楽しめるカラオケ番組なども放送している。そんなありがちなローカル局なのだが、バラエティ番組に関しては攻めた編成をしていることでおなじみだ。

同局の代表的なバラエティ番組は、お笑いコンビ・アンジャッシュが出演する『白黒アンジャッシュ』で、渡部建が見られる貴重な番組となっている。同番組は、不倫騒動を起こした渡部が、賛否両論ありながら2022年2月15日に出演して芸能活動を再開したことでも有名。普通のテレビでは放送できないような重苦しい雰囲気で復帰を行い、いろいろな意味で話題を集める番組となった。


また、2024年5月には元雨上がり決死隊の宮迫博之が、5年以上ぶりに地上波復帰すると発表して大騒動を巻き起こしたのも千葉テレビ。何かと物議を醸す番組に関係するのが千葉テレビとなる。

そんな千葉テレビだが、なぜそこまで自由な番組作りができるのか? 一つ考えられることは、地域密着の番組を数多く制作しているからこそ、バラエティ番組では無茶ができるということだ。

千葉テレビは、前述のカラオケ番組を始め、ニュースや情報番組でも徹底して地元密着型だ。スポーツに関しては、プロ野球の千葉ロッテマリーンズ、Jリーグのジェフ千葉、柏レイソルをはじめ、Bリーグの千葉ジェッツの試合を最優先で放送。また、交通情報や天気予報も千葉県がメインで、地域に根ざした活動を行っている。

だからこそ、しっかりと千葉県にある企業を中心にスポンサーと連携が取れていて、バラエティ番組では無茶できる仕組みが作られているのだろう。渡部に関していえば、民放キー局がいまだに出演を渋るのはCMスポンサーとの調整がうまくいかないことが原因だ。そういった意味では、渡部の復帰を2022年2月の時点で達成できたわけで、千葉テレビがスポンサーとの関係性が深く理解を示してもらっていることを証明している。

また、千葉テレビは古くからバラエティ番組に関して、無茶をする放送局で有名だ。その一つが、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)などの出演で、全国的に知られることになったジャガーさんの番組となる。ロックミューシャンのジャガーさんは、千葉テレビでかつて5分間の番組枠を自費で買い取り、番組『HELLO JAGUAR』を1985年から約10年間放送。
その後も、さまざまな番組でコラボし、千葉テレビとは切り離せない存在だ。

『HELLO JAGUAR』はトーク・音楽番組だったが、いまで言うところのバラエティ番組に近い構成。自費で放送枠を買い取っているとはいえ、実際の番組はかなり攻めた内容でローカル局とはいえよく放送したなという印象だ。『HELLO JAGUAR』でも分かる通り、番組を放送するうえでかなり自由度が高く、ぶっ飛んだ編成をしてきたのが千葉テレビだ。そのDNAが根付いているから、いろいろと物議を醸す番組をいまでも作っているのだろう。

そんな歴史を考えると、話題の渡邊渚がMCを務める『昨日のアレ観』を制作するのも納得がいくところ。これまで、民放キー局では成し遂げられない伝説を作り上げてきた千葉テレビが、どんな番組に仕上げるのか、6月の初回放送が楽しみだ。

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