【写真】箭内夢菜の撮り下ろしカット【8点】
──本作に出演が決まった時の心境を聞かせてください。
箭内 お話をいただいた時点で原作を読ませていただいたんですが、緒方琴里ちゃんという役柄を知って、「これは絶対に私が演じたい」と強く思いました。物語を作っていく重要な役柄なので、「頑張らないといけないな」と、責任感にすごく燃えました。
──「絶対に私が演じたい」と思ったのは、どういった部分でしょうか。
箭内 私と琴里ちゃんは一致する部分が多いんです。琴里ちゃんは弟がいるお姉ちゃんなんですが、私も4人きょうだいの長女なので下に3人いて。年の離れたきょうだいということもあって、周りから「お姉ちゃんだね」「しっかりしてるね」と言っていただくことが多く、琴里ちゃんを演じる上で活かせるんじゃないかなと思いました。それから、琴里ちゃんは過去のトラウマやコンプレックスを抱えていますが、私もお仕事や日常生活で自分自身のコンプレックスと戦う時期があったので、その点は大切に演じたいなと思っていました。
──これまでも漫画が原作の作品に出演されてきていますが、役作りではどのようなことを心掛けていますか。
箭内 原作があるからこそイメージしやすいというところはあります。
──先ほど、きょうだいの中でのポジションやコンプレックスなど、琴里との共通点をお話しいただきましたが、人柄や考え方では共感できる部分はありましたか?
箭内 琴里ちゃんは優しいが故に、少しお節介な部分が出てしまうんです。相手を優先して合わせていくうちに自分が少し迷ってしまうような部分は似ているなと思いました。私も周りの反応や様子を見て合わせてしまうところがあるタイプなので、すごく共感できましたし、スッと役に入り込めました。
──今回の撮影現場で、琴里のようにお世話を焼いてしまうところはありましたか。
箭内 撮影時期が3月でまだ少し寒く、夜は特に風が強かったので、寒そうにしている人がいたらとにかくカイロを渡していました(笑)。特に、琴里ちゃんの弟とのシーンでは、撮影中に限らずナチュラルにお姉ちゃんぽい口調が出ていたみたいで。相馬役の曽野(舜太)くんに「今、出てたよ」と言われるくらい、“お姉ちゃん感”が発動していたみたいです(笑)。
──琴里には弟がいますが、箭内さんはどういうきょうだい構成なんですか?
箭内 私は弟と妹がいて、長男が18歳、次男が16歳、一番下の妹が11歳。私が中学生の頃には一番下の妹がまだ赤ちゃんだったので、おむつを替えたり、ミルクをあげたり、抱っこやおんぶをしたりしながら過ごしていて、“ママ第2号”のようでした(笑)。その経験が、琴里ちゃんのお世話好きな部分に活かせたのかなと思います。
──主演である曽野さんの“低体温男子”ぶりはいかがでしたか。
箭内 曽野くんの低体温ぶりはクールで良かったです。でも普段の曽野くんはすごく明るい方で、役とは逆に、コミュニケーション能力がすごく高いんです。事前の本読みなどがなく、クランクイン当日が初対面だったんですが、私は人見知りなので「ちゃんと話せるかな」とドキドキしていました。でも会話のトーンがすごく合って話しやすかったので、すぐに打ち解けることができました。
──事前の顔合わせがないのはきっと不安ですよね。
箭内 そうなんです。ドキドキしていました。相馬役としては、笑顔を見せずに真顔でスンとしている感じなんですけど、カットがかかると、もうキラキラの笑顔なんです。そのギャップは見ていて面白かったです(笑)。
──現場での曽野さんに“座長感”はありましたか?
箭内 いい意味で“座長!”という感じがしなくて、他の共演者の皆さんもすぐに馴染めました。お昼ご飯も毎日みんなで食べるくらい、すぐに仲良くなれたんですが、そういう温かい空気感を作ってくれたのが、曽野くんでした。
──箭内さんご自身についても少し聞かせてください。バラエティ番組や女優業でご活躍の現在ですが、将来、目標とする人物はいますか。
箭内 「この人になりたい」という特定の憧れの人はいないんです。色々な女優さんの「こういうところが素敵だな」「真似したいな」という部分を、自分なりに、たぶん無意識にですけど、いいとこ取りしている感じです。お芝居が好きなので、映画やドラマなどの作品で「演じる役が全部全然違うよね」と言われるようになりたいと思っています。言うなれば“カメレオン女優”というか。色々な顔や表情を見せられる女優さんになるのが目標です。
──これまでにも様々な役をやられてきているイメージがあります。
箭内 そうですね。ギャルや元不良、お嬢様系など、色々やらせていただいていますが、もっと色々な役をやってみたいんです。年齢も徐々に上がってきたので、学園モノから始まり、制服を着なくなって、大学生役。
──これまでの作品でご自身の転機になったような作品はありますか?
箭内 初めて出演したドラマ『チア☆ダン』ですね。それまで演技のレッスンなども受けたことがなかったので、ドラマがどうやって作られていくのか、どういう風に撮影が進むのかも全く分からず、ものすごく緊張していたのを覚えています。撮影が始まる何か月も前からチアダンスの練習を始めるなど、本当に深く関わらせていただいた作品でした。お芝居への思いが熱くなって、「もっとやりたい!」と確信に変わるきっかけになりました。
──女優業への思いが強くなった作品だったんですね。
箭内 そうですね。「こうやって作品は完成していくんだ」と学んで、刺激を受けた作品でした。その次は『3年A組 —今から皆さんは、人質です—』というドラマで人質になる役だったので、『チア☆ダン』からのギャップが衝撃的でした(笑)。でも、それと同時に「もっとやりたい!」と逆に燃えたんです。色々な方と共演してお芝居をして、刺激を受けて、色々な役をこなせるようになりたいなと思いました。
──例えば、どんな役をやってみたいですか。
箭内 とんでもなく最低な役とかもやってみたいですね。言い方はあまり良くないかもしれませんが、「なんだこいつ!」って思われるような、女性の嫌な部分が出ているような役(笑)。
──そういう役でブレイクされる女優さんも多いですよね。
箭内 印象に残りそうですし、挑戦してみたいです。
──楽しみにしています。ありがとうございました!
▽箭内夢菜(やない・ゆめな)
2000年6月21日生まれ、福島県出身。2017年にミスセブンティーングランプリに。2018年『チア☆ダン』(TBS)、2019年に『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ)に出演。2021年に『世界の果までイッテQ!』(日本テレビ)で出川ガールに就任。2025年5月スタートのドラマ『低体温男子になつかれました。』(TOKYO MX)ではヒロイン・緒方琴里役を務める。
▽低体温男子になつかれました。
【放送日時】
2025年5月8日(木)より順次放送開始
TOKYO MX :5月8日スタート 毎週木曜22:00~
テレビユー福島:5月8日スタート 毎週木曜24:59~
テレビ金沢 :5月13日スタート 毎週火曜26:12~
※詳しい放送スケジュールはHPをご確認ください
【配信】
TVerにて最新話無料配信 https://tver.jp/series/sr8sbon8gq
【出演】
曽野舜太 箭内夢菜
草川直弥 藤本洸大 ゆいかれん ニクまろ 窪田彩乃 古賀勇希 / 佐藤瑠雅
▽衣装
サンダル¥13,900/CHARLES & KEITH
イヤリング¥25,300/Sa.Ya.
左手リング¥39,600/O-KI
右手リング¥77,000/KIRIHA
※プライスは全てTAX IN
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