5月10日から11日の2日間にわたり、コスプレイベント「acosta!@池袋サンシャインシティ」が東京・池袋のサンシャインシティにて開催された。初夏を感じさせる陽気に包まれ、懸念されていた雨も回避され、会場は多くのコスプレイヤーやカメラマンで大賑わい。
「ENTAME next」では当日会場で注目を集めたコスプレイヤーさんに直撃インタビューを行い、撮り下ろしの撮影にも応えてもらった。

【写真】『SPY×FAMILY』アーニャに、よいちょ。さんの撮り下ろしカット【7点】

今回お話を伺ったのは、『SPY×FAMILY』のアーニャ・フォージャーのコスプレをしていた、学校職員のよいちょ。さん。普段は真面目に学生をサポートする彼女が、コスプレを始めたキッカケは、「大学生活、やり残したことをやろう」という思いからとのこと。そんな彼女に仕事との両立や、学生時代の思い出について話を訊いてみた。

――コスプレを始めたキッカケは?

よいちょ。さん ずっとやりたかったんですけど、大学生活の最後に「やり残したことをやろう」と思って挑戦しました。友達に誘われたので、いいキッカケだったのですがなぜか最初のコスプレは私ひとりだけでやることになってしまったんです(笑)。

――そこからハマったと。

よいちょ。さん 現実的にお金がかかる趣味なので、社会人になって収入が安定してからのほうがやりやすくなったというのはあります。
とはいえ、今は地方に住んでいるので、最近はあまりできていないです。イベントに出るとしたら、だいたい「acosta!」なんですが、なかなか参加しづらくて。

――では、現在のお仕事を教えて下さい。

よいちょ。さん 学校の事務職員として働いています。主に履修や単位に関わる事務処理が中心ですね。あとは、留年しそうな学生の指導や、先生と「どんな授業をどのようにやるか」といった相談もあります。学校の運営の一部を担っている感じです。

――まだ1年目とのことですが、大変なことはありますか?

よいちょ。さん 試験期間や履修登録の時期は本当に忙しいです。成績優秀な学生は放っておいても問題ないんですが、学校に来ない学生に対してアプローチするのが大変ですね。連絡しても来てくれなかったりするので。


――ちなみに学生時代は何を学ばれていたのでしょう。

よいちょ。さん 私は労働法を専攻していました。学部的に、情報と法律を重視して学べる環境だったので、なんとなく興味だけで4年間過ごしていました(笑)。

――教育系の仕事とは少し離れている印象もありますが……。

よいちょ。さん そうですね、直接関係あるかと言われたら、ないかもしれません。でも、漠然と「教育現場で働いてみたい」という気持ちはあったので、挑戦してみました。

――では、学生時代の思い出を教えてください。

よいちょ。さん ひとりで学会に出て論文発表をしたことです。卒業研究の途中段階での進捗報告のようなものだったんですけど。
偉い先生がたくさん集まって知見を深め合う場ですね。そういう方々からフィードバックをもらうのは、正直怖かったです(笑)。

――たとえばどんなふうに?

よいちょ。さん 質問の枕詞で「素人質問で恐縮ですが」って入るのが定番なんですけど、その先生こそが「その法律を作った人」だったりして(笑)。そんな方に言われると背筋がピシッと伸びましたね。

でも、本当にいい経験ができました。いっぱい詰められて、「これをちゃんと調べておかなきゃいけなかったんだ」とか、「ここを理解していないとダメなんだ」と気づかされましたね。学会に出た経験は自信にもつながったし、大学生で学会発表を経験する人ってあまり多くないと思うので参加してよかったです。

――最後に今後の夢や展望があれば教えてください。

よいちょ。さん コスプレは無理せず、細く長く続けていきたいと思っています。それに、コスプレイヤーそれぞれがどんなふうに楽しんでいるのかにも興味がありますし、もっといろんなイベントにも足を運んでみたいですね。
次は7月の「Ultra acosta!」に参加予定です!

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