5月10日から11日の2日間にわたり、コスプレイベント「acosta!@池袋サンシャインシティ」が東京・池袋のサンシャインシティにて開催された。初夏を感じさせる陽気に包まれ、懸念されていた雨も回避され、会場は多くのコスプレイヤーやカメラマンで大賑わい。
「ENTAME next」では当日会場で注目を集めたコスプレイヤーさんに直撃インタビューを行い、撮り下ろしの撮影にも応えてもらった。

【写真】『SPY×FAMILY』ヨルに、白倉ゆうさんの撮り下ろしカット【7点】

今回お話を訊かせてもらったのは『SPY×FAMILY』より、ヨル・フォージャーのコスプレをしていた、白倉ゆうさん。コスプレ歴1年で、今年新卒採用で保険営業として働きはじめたとのこと。最初は「コスプレの何が楽しいの?」と疑問を持っていた彼女が見つけたやりがいや、学生時代の思い出などを訊いてみた。

――コスプレを始めて、どのくらいになりますか?

白倉さん やっと1年経ったくらいですね。友達が目の前で「今度コスプレやってみるんだ」って準備してたんですよ。最初は正直「何が楽しいんだろう?」って思ってたんです。でも興味本位でやってみたら、衣装やウィッグ、小物、ポージングまでこだわる部分がたくさんあって、なにより自分の好きなキャラになれるのがすごく楽しくて!マイナスから一気にプラスに振り切れた感覚です。

――今日のヨルさんのコスプレでは、どこを一番意識されましたか?

白倉さん ヨルさんは動きがしなやかでかっこよくて、堂々とした雰囲気が魅力的。だから衣装や小物もですが、特にポーズにこだわりました。

――そんな白倉さんのお仕事は?

白倉さん 今は損害保険の営業をしています。父がカーディーラーをやっていて、保険営業の方と話す機会があったんです。
その方たちがすごく素敵で、「この人たちと働きたい」と思ったんですよね。仕事内容だけでなく、人の魅力に惹かれて入りました。

――実際に入社して、理想との違いは?

白倉さん 全くなかったです。外から見て「こうだったらいいな」と思っていた通りでした。内部の人間関係もすごく優しくて、正直びっくりしたくらいです。あとは営業で心が折れなければ……続けていけると思います(笑)。

――学生時代はどんな勉強をしていたのでしょう。

白倉さん 法律を学んでいました。高校生の頃からAIが注目されていて、大学も「ネット社会におけるルール作り」に力を入れていたんです。そういうテーマに興味を持ちました。勉強し始めて「おもしろいな」と思ったんですけど、ついていくのは正直かなり大変でしたね。

――印象的な学生時代の活動は?

白倉さん 大学1、2年生のとき、「高円宮杯全日本中学校英語弁論大会」の運営をしていました。
高円宮殿下がいらっしゃることもある格式の高い大会で、中学生が自分の関心のある社会問題などを英語でスピーチするんです。

――そこでどんな役割を?

白倉さん 審査セクションの統括ですね。審査員の先生をまとめたり、海外の先生には英語で対応したり。英語は堪能ではないので、伝えたいことを調べて、必要なフレーズを覚えて臨みました。

――特に大変だったことはなんでしょうか?

白倉さん 一番大きな失敗は、審査員の集合時間を間違えて伝えてしまって、私と先生が遅刻するという事態に……。その場は大丈夫だったんですが、後で結構怒られました。

――その経験が今のお仕事に活きていると感じることはありますか?

白倉さん 大人との接し方やビジネスメールの書き方も経験できたことですね。あとは営業は事務的に思われがちですが、「相手の立場に立つ」ことが大事だと実感しています。

――最後に今後の目標を教えてください。

白倉さん まずは仕事。お客様目線で物事を考えられる営業になることです。まだ自分本位になっちゃうことも多いので、そこを改善したいなと。
プライベートでは、仕事を始めて少しずつお金も貯まってきたので、イベントやコスプレをもっと楽しんで、あとから写真フォルダを見返したときに「充実してたな」と思える時間を増やしたいです。

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