【写真】グラビアも話題、やしろじゅり。さんの撮り下ろしカット【8点】
――やしろさんは16歳の時に、実家を出られたということですが、まずはそのきっかけから教えていただけると。
やしろ 当時は家族と価値観や考え方が合わなくて、それを受け止める余裕がなかったんです。だから、お互いのために一旦距離を置こうと思って家を出たんです。
――お金はどうしていたんですか?
やしろ 1人で生きていこうという気持ちが強かったので、金銭的にも独立していました。当時、Twitter(現X)に上げた自撮りを見た、撮影会の主催者さんから声をかけていただいて、撮影会に出るようになったんです。月3回ほど出演して、そのお金で生活していました。
――当時、一月の報酬はどれくらいだったんですか?
やしろ 確か10万円ぐらいでした。すごく安いお部屋を借りて、かなり節約してやっと暮らせるぐらい。
――当時はどんな生活を?
やしろ ショックが大きくて当時の記憶はなかったりするんですけど、「その日どうやって生きていくか」「何か食べられるか」という状態が1年ぐらい続きましたね。ただ、みんなが助けてくれたことは覚えているので、ちゃんと恩返しをしていかないとなって思います。特に、生きる術がなかったときに、撮影会さんに出会えたのは私にとって大きなことでした。
――撮影会は楽しかったですか?
やしろ 好奇心旺盛で人と話すのが好きな性格なので、楽しかったですね。ただ、家賃と食費を稼がないといけない状況だったので、グラビア活動をしているという感覚はあまりなくて、アルバイトという意識でした。
――撮影会ではどういった衣装を?
やしろ 当時は高校2年生だったので、制服やニットで参加していました。でも、水着は好きだったので、SNSでは水着写真をアップしていました。
――水着はもともとお好きだったんですか?
やしろ 撮影会で他のモデルさんが水着を着ているのがすごくかっこよく見えたんです。撮った写真をカメラマンさんがSNSに上げる、それに対してモデルさんがコメントする、という双方向の文化を知ってからは、より撮影会の世界に惹かれました。
――やしろさんはその後、上京して本格的にグラビアアイドルとして活動を始めますが、その頃と今ではやはり生活も変わりましたか?
やしろ 今はお友達とごはん屋さんに行って好きなものが頼めます。それが本当に幸せなことだと思いますし、その幸せに気づけたことが何より幸せなことだなって思います。それに、大変さを経験したからこそ、今はすごく人に優しくできるんだと思います。「人間は1人じゃ生きていけない」ということを、10代で知ることができてよかったです。
▽やしろじゅり。
2003年12月9日生まれ。滋賀県出身。大阪で撮影会モデルのアルバイトをしていたときにスカウトされ芸能界に。2023年に『ヤングマガジン』でグラビアデビューし、2024年3月に1stイメージDVDをリリース。2024年11月には株式会社アライブエンタテインメントに所属。2025年1月にはあさかわまりなとともに「推し活撮影会」を設立。
▽公式X
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▽公式Instagram
https://www.instagram.com/yashirojuri_
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