昨年3月の1st発売以来、矢継ぎ早に4本のDVDをリリースしているグラビアアイドルの「やしろじゅり。」。彼女は他のアイドルとは一味違う経歴を持っている。
裕福な家に生まれるも、16歳の時に経済的に独立し、一人暮らしを始める。大阪の撮影会でなんとか生計を立てカツカツの生活している時にスカウトされデビュー……。けっして王道とは言えない道を歩んできた彼女に、これまでの半生を振り返ってもらった(前後編の後編)。>>前編は下の関連記事からご覧ください。

【写真】グラビアも話題、やしろじゅり。さんの撮り下ろしカット【8点】

――大阪で撮影会に出演されていたやしろさんは、2023年に上京されて本格的にグラビアアイドルとしての活動を開始されますが、何かきっかけはあったんでしょうか?

やしろ 18歳のときに東京の「フレッシュ撮影会」にお声がけいただいて、毎月東京に行くようになったんです。ちょうどその時に、最初に所属した事務所の方から声をかけていただいて、雑誌のグラビアにも興味があったので上京を決めました。

――初グラビアは『ヤングマガジン』です。印象に残っている思い出はありますか?

やしろ メイクさんがつくのが初めてだったので、撮影前からテンション上がったのを覚えています。

――そして昨年の3月にはイメージDVDも発売されました。

やしろ このDVDで、本気でグラビアをやろうと決意したんです。なので、まだグラビア歴1年という意識で活動しています(笑)。


――それ以前はどういった気持ちで取り組まれていたんですか?

やしろ 「知らない世界を見てみたい」という好奇心の方が大きかったですね。「雑誌に出られて嬉しい!」というぐらいで、将来のブランディングはまったく考えていなかったです。そんなとき、この先も形に残るDVDができて、この道で頑張ろうと思うようになりました。

――DVDがひとつの転機だったと。

やしろ それまでDVDは過激なイメージが強かったので、積極的に出たいとは思っていなかったんです。でも、1stのときは、ちゃんと「やしろじゅり。」が出る内容を提案してくださったんです。それがうれしくて、DVDにも興味を持つようになりました。

――先日、4thDVD『蒼い童話 BLUE ROMANCE』をリリースされました。

やしろ すごくこだわって作りました! 他のDVDではないと思うのですが、青髪で撮影に臨んだんです。もちろん黒髪も素敵なんですが、女性も見られるアーティスティックなビジュアルのものがあってもいいかなと思って。自信作になりました。

――ご自分では、チャームポイントはどのあたりだと思っています?

やしろ アニメっぽい雰囲気と抱き心地の良さそうなマシュマロボディですかね(笑)。


――体へのコンプレックスはなさそうですね。

やしろ 自己愛が強いタイプなのでないです! どこから見ても自分はかわいいと思っているんですけど、そう思えなくなったらこの仕事をやめようと決めています。グラビアはお金を払って見ていただいているわけですから、自信がないものを売るのは絶対に嫌ですね。

――ポジティブですね。やしろさんはレズビアンを公表されていますが、それも前向きな性格が関係しているのでしょうか。

やしろ 撮影会に出始めた16歳のときから、いろいろな人にレズビアンであることは話していたんです。大阪から上京してきたときも、当時、付き合っていた彼女と一緒だったんですけど「逆に安心」と言ってくださるファンの方が多くて。

――いつ頃からレズビアンを自覚されたんですか?

やしろ 小学生のときです。ずっと女の子が好きだったので、普通だと思って生きていました。家族にも伝えましたが「じゅりが幸せだったらそれでいい」と言ってくれて、すごく温かい気持ちになりましたね。ちなみに、中学生のときは美術部だったんですけど、女の先輩がすごく好きだったので告白もしました。振られたんですけど……(笑)。


――やしろさんの姿勢に勇気づけられている人もいると思います。

やしろ 「ミスマガジン」の時に、以前から応援してくれていたレズビアンの子から「すごく勇気をもらえた」と言ってもらえたんです。グラビアは男性にしか届かないと思っていたんですが、性別関係なく届く人もいるんだなと思えたのですごく嬉しかったですね。

――やしろさんが友人のあさかわまりなさんと共に主催されている「推し活撮影会」についてもお聞きします。まず、立ち上げようと思ったきっかけから教えてください。

やしろ 今の事務所に入った時に、それまで出演していた撮影会に出られなくなってしまったんです。撮影会はファンのみなさんと会える場所なので、私にとっては大事な場所なんです。ただ、他の撮影会に乗り換えるのも、それまでの撮影会に申し訳ないので、いっそのこと自分で作っちゃおうと思ったのがきっかけですね。

――今後、どんな撮影会に成長させたいですか?

やしろ ファンの方々と会うことが私にとっての生きがいなので、「ファンとの場所を守る」というのが第一ですね。個人主催で小回りがきくので、ファンの方一人ひとりの意見を聞いて、開催の仕方を変えて行きたいですね。

――最後にやしろさんの今後の展望を教えてください。

やしろ 今の事務所に入るまで、雑誌に出てDVDを出すというのがグラビアアイドルの仕事だと思っていたんです。
でも、今の事務所には、バラエティやドラマ、舞台に出演されている先輩たちがいて。グラビアはもちろんなんですけど、その先の世界も見てみたいなと思うようになったんです。自分の強みもまだまだ分かっていないですが、何も知らない、できないからこそ、いろんなことに挑戦して、自分が本当に好きだと思うものを見つけたいと思っています。

▽やしろじゅり。
2003年12月9日生まれ。滋賀県出身。大阪で撮影会モデルのアルバイトをしていたときにスカウトされ芸能界に。2023年に『ヤングマガジン』でグラビアデビューし、2024年3月に1stイメージDVDをリリース。2024年11月には株式会社アライブエンタテインメントに所属。2025年1月にはあさかわまりなとともに「推し活撮影会」を設立。グラビア以外の仕事にも意欲を見せている。

▽公式X
https://x.com/yashirojuri_

▽公式Instagram
https://www.instagram.com/yashirojuri_

【前編はこちらから】グラドルやしろじゅり。
の壮絶半生、裕福な家庭から一転「その日どう生きるか」で過ごした10代
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