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白石が代役に選ばれた“4つの理由”をテレビ関係者はこう推察する。
「10代で芸能界入りし、2016年のデビュー以来、着実にキャリアを重ねてきた白石ですが、2019年に『ゼクシィ』CMガールに抜擢され“ヒロイン適正”があったことが大きかった。また、過去のインタビューで『私は叩いてもホコリはまったく出ない』と語っていたように清潔感・透明感が強く、SNSトラブルもない“炎上しにくい”女優像でもあった。さらに、NHKでもドラマ『だから私は推しました』『しもべえ』『大奥』に出演し、貢献度も高い。加えて、直近で事務所を移籍していたことでスケジュール調整が可能だった“タイミングの良さ”もあった」
生き馬の目を抜く芸能界で、その役、その座を得られるかどうかはまさに死活問題。その中で誰かの「代役」として声がかかるという運命のいたずらは、俳優人生を左右する“千載一遇のチャンス”になり得る。そして実際、過去にはそのチャンスを見事にものにし、ブレイクを果たした例が数多く存在してきた。
代表例としてまず挙げられるのは、2020年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で沢尻エリカの代役に起用された川口春奈だろう。沢尻の逮捕という衝撃的な事件の余波を受け、収録直前でのキャスト変更を強いられたNHKが選んだのが、当時まだ大河経験のなかった川口だった。だが、彼女は濃姫という大役を堂々と演じきり、それまでのイメージを覆す重厚な演技で視聴者を驚かせ、以降、彼女のキャリアは急上昇し、今では押しも押されもせぬ“国民的女優”の一人となったのは周知の通りだ。
過去にさかのぼれば、代役を機に大躍進を遂げたケースは少なくない。ベテランのテレビ誌記者が言う。
「05年にTBS系で放送されたドラマ『花より男子』は井上真央の代表作ですが、彼女が演じた主人公・牧野つくし役は上野樹里が演じる予定でした。当時、TBSは上野を起用して人気漫画『のだめカンタービレ』のドラマ化を計画。ところが、内容の改変案に原作者からNGが出たことで頓挫してしまった。そこで代案としてドラマ化が浮上したのが、同じく人気漫画を原作にした『花より男子』。とはいえ、上野をスライドさせるわけにもいかず、01年放送の同局の昼ドラ『キッズ・ウォー3~ざけんなよ~』に出演していた井上が抜擢されました。結果、同作は平均視聴率20%超という数字を叩き出し、井上は出世街道をひた走ることとなります」(テレビ誌記者)
また、フジテレビ系『LIAR GAME』では、当初ヒロインとして予定されていた戸田恵梨香がスケジュールの都合で降板。代役として起用された多部未華子が、シリアスな表現力で高評価を得て新境地を開拓した。
93年のTBS系『高校教師』で“悲劇のヒロイン”となった桜井幸子も観月ありさの代役だったと言われている。一部、過激な内容があったことで観月が難色を示し、当時無名に近かった桜井が抜擢。今も語り継がれる名作ドラマを生み出した。
「綾瀬はるかを世に知らしめた2004年のドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』も当初ヒロイン役に内定していたのは深田恭子でした。ところが、白血病の役で髪を切ることが難しかったことで急遽キャスティングが変わった。
こうした“代役成功例”は、なぜ生まれるのか。その要因について、メディア評論家の泉康一氏が言う。
「代役には3つの大きなメリットがあります。まず1つは、“注目が集まりやすい”という点。代役というだけでマスコミやネットが大騒ぎし、宣伝をしなくても関心が集まる。2つ目は、“イメージが覆る”こと。本来予定されていた俳優のカラーとは異なる新鮮な配役が作品に意外性をもたらす。女優からすれば、そもそも代役なので期待値のハードルが低く、ピンチを引き受けたことで応援もされやすい。そして3つ目は、“プレッシャーによる集中力の爆発”。急な抜擢という緊張感が、逆に役者の潜在能力を引き出すことがあります。今回の白石の代役抜擢は、まさにこの“3大メリット”がフルに作用する可能性を秘めており、大ブレイクが期待されるところです」
白石聖が「豊臣兄弟!」でその輝きを手にするのか。
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