元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が6月2日、コメンテーターとして情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(TBS系)に出演。小泉進次郎農水相が随意契約で放出した政府備蓄米について持論を明かした。


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番組では、約2000円で売り出された随意契約による備蓄米について特集。小泉氏について、橋下氏は「随意契約に踏み切って、これだけの実行力を発揮したのは政治家として大いに評価しています。これしかやり方ないのでね。ですから、野党としては言いようがないものだから、しょうもない質問ばっかり国会でやっているわけですよ」と高く評価した。

一方で「随意契約をやるにしても、本当は乗り越えなければいけない問題がいろいろある」と言い、「1つは先着順というのは本来やっちゃいけない。そして一番はですね、価格のところですけど」と語り始めた。「備蓄米を単独で売るのではなく、(ブランド米と)ブレンドさせることによって、多くの米が3200、3300円で売り出すことができるわけで、本来はそっちをやっていかなきゃいけないという議論もある。全体の米価格を下げようと思えば、ブレンド米を増やしていくことが本筋なのかと思う」と持論を展開した。

さらに「小泉さんのスピードも実行力も評価するけど、価格2000円台、3000円台のブレンド米を増やしていくということをやれば…」と残念がり、「2000円は(ブレンドしない)備蓄米だけ。みんな喜ぶけども、買ってしまったら、終わっちゃうんでね」と警鐘を鳴らした。

しかし、橋下氏の〝ブレンド米案〟にはネット上で、《ブレンド米として販売すれば、価格も安定し、消費者にもメリットがある》という賛成意見がある一方、《質の高いブランド米が食べたい人、安い備蓄米が欲しい人がいる。わざわざ混ぜてどっちつかずのブレンド米を流通させる必要がどれほどあるのか》《備蓄米にブレンド米じゃ、余計買わんわ》といった反論、また《人気品種の落札価格が分からない以上、スーパーで見かけるコシヒカリなどブランド米の値下げ効果は未知数》などと、価格安定効果に懐疑的な意見もあった。


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