【写真】『極悪女王』撮影後に“10kg減量”、唐田えりかのグラビアSHOT
唐田は2020年1月に俳優の東出昌大との不倫関係が発覚。同年8月に東出が当時の妻・杏と離婚したことで唐田へのバッシングが加速し、芸能界復帰は難しいとの見方が当時は大勢を占めていた。しかし、今になってみると、所属事務所の騒動時の対応は「女優業への復帰」をはっきりと見据えたものだった。
スキャンダルの第一報があった直後、所属事務所は「本人は軽率な行動を深く反省しております」「自身の弱さ、愚かさ、甘さを深く受け止め、向き合いたいと思っています」と、事実を認める謝罪コメントを発表。同時期に唐田のSNSや公式サイトを削除し、潔く芸能活動を休止させた。
その後、唐田は2021年9月に短編映画で復帰したものの、本格的な活動再開は2022年の主演映画『の方へ、流れる』で、復活までに3年近くを要した。これだけブランクがあると、思うような演技ができずに消えてしまってもおかしくない。
だが、唐田はここから主演やヒロイン役で『死体の人』『無情の世界「真夜中のキッス」』『朝がくるとむなしくなる』など、ハイペースで映画に出演。以前よりも表現力や役への向き合い方のレベルが上がったと評判になった。
復活の決定打となったのは、昨年9月より配信されたNetflixオリジナルドラマ『極悪女王』。稀代のヒールレスラー・ダンプ松本のライバルだった女子プロレスラー・長与千種を熱演したのだ。唐田は体重を10㎏増量させ、レスラー役にふさわしい身体をつくった状態でハードなプロレスシーンをほぼ吹き替えなしでこなし、髪切りデスマッチに負けて髪を刈られるシーンは「本当に丸刈り」になるという、体当たりぶりで女優魂を見せつけた。
復帰後の唐田は誰の目から見ても芝居への情熱と役への理解度が大きく向上しており、その目覚ましい進化によって再評価の波が巻き起こった。
昨年11月にはフジテレビ系ドラマ『嘘解きレトリック』へのゲスト出演で「地上波復帰」を果たし、今後も佐藤健が主演するNetflix シリーズ『グラスハート』(7月31日配信予定)や、複数の出演映画の公開が控えている。
それだけ多くのオファーがあるということが、まさに「完全復活」を象徴しているといえるだろう。さらに、一部女性誌がフジテレビの往年の大ヒットドラマ『101回目のプロポーズ』の続編制作が内定し、主人公が霜降り明星のせいや、ヒロインに唐田が抜擢されたと報じている。そのとおりであれば、恋愛ドラマのヒロインに「復帰」することになり、過去のイメージを完全に払拭できそうだ。
なぜこれほどの快進撃となっているのか。その秘密は、スキャンダル後の事務所の対応と休業期間にあると指摘されている。
前述たように騒動発覚直後、事務所はすぐに事実を認めて謝罪コメントを出し、唐田を休業させると同時にSNSや公式サイトなどもすべて削除した。そうすることで「潔さ」を感じさせると共に、この対応は唐田をバッシングから守ることにもなった。もし事実を認めず、唐田に活動を継続させていたら、火に油を注ぐことになって世間からの批判が増大し、本人の精神的にも極めて大きなダメージがあったことだろう。
唐田は活動休止していた期間、携帯電話を持たず、テレビや映画も観ない生活をしていたという。その時間を使ってたくさんの小説を読み、読んだ本を1週間に1回レポートにまとめ、事務所の社長に渡して話し合うということを繰り返した。
この成果について、唐田は2023年のオリコンニュースのインタビュー記事で以下のように語っている。
「お休みをしていたときに、周囲の勧めで小説をたくさん読んで、この小説は何を伝えたかったのかとか、自分であらすじや相関図を作ったりしてレポートを書くという作業をずっとやっていたんです。そうすることによって、キャラクターのことを深く考えるようになりましたし、映像にしたらどう見せるといいのだろう…、という視点も自然と身についたような気がします。そのことによって、自分が演じるキャラクターもどのように表現したら魅力的に映るかとか、どうやったら作品にプラスになるか…、などより深く考えるようになりました」
このインプットと分析の作業が「女優・唐田えりか」を大きく進化させた。さらに、休業期間中に周囲の手厚い支えがあったことで、「お芝居を通して、大切な人に恩返ししたい」という思いが強まり、仕事への覚悟や意欲も高まった。過去の騒動を乗り越え、彼女は高い実力を持った女優として歩みを続けながら、今後も着実に成長していくだろう。
疑惑を否定しているという違いはあれど、今まさに窮地に陥っている永野にとって、唐田が進んできた道は女優としての今後を考えるうえで、一つのヒントになるのではないだろうか。
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