元テレビ朝日社員の玉川徹氏が6月16日、コメンテーターを務める情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(同局系)に出演。解説者として登場したテレビ朝日政治部官邸キャップの千々岩森生氏と激しい意見の対立を見せた。


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番組では、石破茂首相が7月の参院選に向けた公約として、国民に一律2万円を給付したうえで、子供には1人あたり2万円を加算する考えを表面したことについて、コメンテーターらが意見を述べた。

6月11日に行われた党首討論会では、国民民主党の玉木雄一郎代表の「税収の上振れ分を国民に還元するような財政状況にはないとの認識か」との質問に、石破首相は「現在、そのような財政状況にあるとは認識しておりません」と回答。しかし、その2日後に給付が決定した。

これについて、玉川氏は「2日前に(党首討論会で)『政府として検討したことはございません』と、言っている。政府として全く検討していないことを2日後に発表できるわけがないじゃないですか」と疑問をぶつけた。さらに「これはやっぱり、ウソとかウソじゃないとかでなく、信用できなくなると思う、言葉を。なんのために党首討論をやっているんですか。石破さんの話を信用して聞けないじゃないですか」と怒りをにじませた。

すると、千々岩氏は「〝玉川さん、おっしゃる通り〟という部分と、政府の政策は決まるまでは言えないという部分も確かにある。検討していると言った瞬間に「ブワ~っ」と走りますから。そこを止めたいがために、今回、党としてさんざん検討しているが、党首討論では(給付する財政状況ではないと)無理筋の説明をした」と述べた。

これに対して、玉川氏は「国民が、政治部の記者たちがそれを認めたら、ダメなんだよ、だから! 政治部(の記者)だって、国民の1人なんでしょ。
それは政局的にはそういうものだと、あなたたちが言っちゃったら、(政府の言葉は)信用できないということをメディアが認めることになるじゃないですか」と怒りはおさまらない。

千々岩氏は「そうですね」と言ったあと、沈黙。玉川氏が「それじゃダメだと思う」とダメ出しすると、千々岩氏は「それは僕も百も承知で、あの…」と反論。しかし、玉川氏は「百も承知なら、そんなこと言わないほうがいいと思うよ!」と語気を強めて叱責した。その瞬間からスタジオは約7秒沈黙に包まれ、キャスターを務めるフリーアナウンサーの羽鳥慎一の「いいですか」の声で、ようやく進行した。

ネット上では《玉川さんの発言でスタジオがシーン》《放送事故かよ》《身内同士で、番組内で喧嘩してます?》《凍りつく》などの投稿が相次いだ。

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