大食いタレント、グラビアアイドル、そしてプロレスラーとしても注目を集める上原わかな。芸能界への第一歩は、CanCamのオーディションから始まった。
親の反対を押し切って家を出て、大学に通いながら芸能活動を続けた日々——。インタビュー前編では、彼女が芸能界を志したきっかけ、アイドル時代の葛藤、そして“自分が大食いだと気づいた瞬間”を語ってもらった。(前後編の前編)

【写真】グラビアでも注目を集める上原わかなの撮り下ろしカット【8点】

――CanCamのオーディションが、芸能活動のきっかけだったそうですね。

上原 そうですね。それまでも事務所の話を聞きに行ったりはしていたんですが、本格的にSNSを始めて「やっていこう」と覚悟を決めたのは、そのオーディションからです。

――芸能界に興味を持ったのは、いつ頃からですか?

上原 中学生くらいです。小学生のときは、うちは全然テレビを観ない家庭だったんですけど、中学受験が終わって学校に通い出したら、友達みんながテレビの話で盛り上がっていて。「こんな世界があるんだ!」って初めて知って、そこから憧れるようになりました。

――東京でスカウトされることもあったとか。

上原 中学生になって東京に行く機会が増えたんですが、スカウトされることが増えて。「えっ、私が?」と驚きましたけど、「やるなら本気でやりたい」と思って、自分で好きな事務所を調べてオーディションを受けるようになりました。

――進学校の中等部に通われていたそうですが、勉強も得意だったんですか?

上原 いや~文系は本当にダメでした(笑)。
社会の偏差値は40台。でも理系は得意で、数学は偏差値70を超えたこともありました。中学受験も理数に偏った問題で受けたので、うまくはまったんだと思います。

――芸能活動のスタートはアイドルだったんですよね?

上原 はい。ただ、最初は女優志望で、朝ドラに出るのが夢でした。演技のレッスンも受けていたんですが、やっぱり知名度がないとオーディションに呼ばれなくて……。元々アイドルも好きだったので、そこからアイドルとしてデビューしました。

――とはいえ、アイドル活動はかなりハードだったのでは?

上原 大変でしたね。大学生の頃にアイドルをしていたんですが、中野で家賃4万8000円のアパートで一人暮らしをしていて。両親は芸能活動に大反対だったので、物件を自分で探して、判子だけもらって半ば強引に始めたんです。

――相当な覚悟だったんですね。

上原 昔から頑固で、一度決めたことは絶対に貫くタイプなんです。
納得してもらうために、アイドルの収入見込みを想定して、お給料がなくても2年間は生活できるように貯金して、大学の成績も絶対にキープするって約束して……プレゼンしました。父は最後まで反対で、家を出るときは挨拶もできなかったんですが、デビューライブはこっそり観に来てくれて、今では応援してくれています。

――親御さんからの金銭的な支援は?

上原 当時のグループは立ち上がったばかりで、お給料はほとんど出ていませんでしたが、両親に心配や迷惑をかけられなかったので、支援は受けませんでした。でも、「ライブができるだけでありがたい」と思っていたし、ひたすら頑張ってました。

――生活はどうされていたんですか?

上原 大学が終わったらレッスンして、夜はライブ配信、週末はライブ、みたいな生活でした。睡眠は3~4時間で、授業の合間はずっと寝ていて……。大学4年間で友達と遊びに行ったのは3回くらいですね(笑)。今思えばもったいなかったけど、メンタルは確実に強くなりました。

――一人暮らしを始める前に、どれくらい貯金されていたんですか?

上原 180万円くらいですね。

――それはすごいです。どんなバイトを?

上原 撮影会に出たり、横浜スタジアムでビールの売り子、釜飯屋さんでも働いてました。3つ掛け持ちでしたね。


――その覚悟、すごいです。上原さんといえば「大食い」の印象もありますが、自覚はなかったんですか?

上原 はい。「有吉ゼミ」のオーディションで「カレー2kg食べてください」って言われて、「いや無理でしょ」と思ったのに、普通に食べられちゃって(笑)。そこではじめて気づきました。

――それまでは?

上原 いろんなものをちょこちょこ食べるのが好きだったんですが、1つのメニューを大量に食べることってなかったんです。

――私生活で2kgのカレーなんて、食べる機会ないですもんね。小さい頃はどうでしたか?

上原 変食でした(笑)。好きな食べ物がセロリと桃の缶詰、おばあちゃんの家の庭に生えてるパセリ! いとこたちが「お花きれい~」って言ってる横で、私は「パセリ~!」って叫んで食べてました。

――それはかなり個性的ですね(笑)。それだけ食べていて、体型はどう維持されているんですか?

上原 普通に太りますよ(笑)。大事な撮影がある前は食事量を調整したりしています。でも、水泳やチアをやっていた影響もあるかも。
小学校から高校までずっと水泳をやっていて、中高ではチアリーディングもしていました。

――チアはかなりハードなイメージがあります。

上原 もう、超体育会系でした! 上下関係も厳しくて、特に合宿がヤバかったです。人をおんぶして坂道ダッシュ、階段ダッシュ、鬼のような筋トレ。みんな栄養ドリンクを飲んでました(笑)。

――そこで培われた根性も、今につながっていると。

上原 確かにそうかもしれないです。大会メンバーを決めるオーディションもあったので、負けず嫌いになったのはあの時期かもしれませんね。

▽上原わかな(うえはら・わかな)
1996年5月13日生まれ、神奈川県出身。CanCamのモデルオーディション出演から芸能活動をスタート。大学在学中はアイドルとして活動。卒業後はバラエティやグラビアにも出演し、2020年には『有吉ゼミ』出演をきっかけに大食いを自覚。
2022年にプロレスオーディション番組「夢プロレス」で総合1位となり、プロジェクト終了後も東京女子プロレスにてデビュー。現在はフリーランスとして活動しながら「プロレス×大食い×グラビア」のマルチなスタイルで注目を集めている。

▽公式X
https://x.com/wakana_uehara

▽公式Instagram
https://www.instagram.com/wakanauehara_official/?hl=ja

【後編】“ウエスト58cm・太もも59cm”のプロレスラー・上原わかな「太い足はずっとコンプレックスだった」
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