フリーアナウンサーの古舘伊知郎が6月26日、YouTubeチャンネルを更新。米トランプ大統領の発言に独自の見解を示した。


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古舘はトランプ大統領のある発言を看過できないとして、語り始めた。

「アメリカのトランプ大統領が、あのイランの核施設に軍事介入をして停戦の運びに一旦はなった。世界がホッとした局面において、トランプさんは当然、勝利宣言ですよね。声、高らかに。そのとき、こういう発言がありましたよね。ニュースにもなりました。
 
今回の、あのイランへのイスラエルの戦争と、そしてアメリカの軍事介入を含めた12日間の戦争。12日間戦争に関して、たとえは悪いかもしれないが、日本の広島、長崎に原爆を投下して先の戦争を終わらせたのと今回も同じである、というような類いの発言をしました。これは、私は日本人として看過できないなと思いました」

古舘はさらに続けた。

「なぜかといえば、私の考えとしては、亡くなったり、傷ついたりした人の数を、嫌でも考えてしまう。やっぱり、あの地下80メートルの核施設へのバンカーバスターでのアメリカの軍事介入は、私がキャッチしている限りでは犠牲者を出していませんよね。

確かにイランの人たちに多大な犠牲が出ていない可能性が高いわけじゃないですか。
ところが、あの先の大戦の広島、長崎。爆弾のタイプは違いますが、圧倒的に多くの人が命を落とし、親族が悲しみ、苦しみ、後遺症に悩み、世代を超えて被爆者の方々の苦しみはなお続いている。もう1つ加えさせてもらうならば、沖縄の人々の苦しみはまだ続いている。平和の礎のことまで考えてしまうこの折に、暑くなってきたこの日本の夏において、いったい、トランプさんのああいう風に平気で言ってはばからない言動を、日本はそのまま受け流していいのだろうか、ということを思うわけです」

この動画に視聴者からは《広島と長崎に例えるのは苦しんだ人々を軽視している》《広島、長崎を正当化する発言は抗議すべきです。古舘さんの意見に同意します》《日本人のためによく言ってくれました》《古舘さんのようなお方が政界をリードしてほしい》などと大絶賛のコメントが相次いでいる。

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