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◆第5位
阿部寛:『キャスター』(TBS系)主演
初回世帯視聴率は14%台を記録し、あの『VIVANT』(TBS系)の初回を上回った(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下/同)。『ドラゴン桜』(TBS系)や『下町ロケット』(TBS系)に続く、“阿部主演の日曜劇場”への視聴者の信頼感、期待感がそれだけ大きかったのだろう。報道現場としては設定やストーリーに無理があるなどとも指摘されたが、最終的に全話平均世帯視聴率は今期唯一の2桁をマーク。最後まで阿部の顔面相撲に押し切られ、全話完走した視聴者も多そうだ(逆に、阿部が主演でなければ脱落した視聴者もいただろう。阿部の圧倒的画力の健在ぶりが際立った。
◆第4位
中井貴一:『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)主演
2012年から続く人気シリーズで小泉今日子とW主演を務めた中井。小泉や他の共演者達との変わらぬ軽妙な掛け合いが心地良く、特段大きな出来事が起きない今作でも、視聴者の満足度が高かった。昨年出演したゲーム『龍が如く8』で、極道の世界で暗躍する男の凄みを見せられたばかりだったため、お人好しで気弱な“和平さん”との別人ぶりはさすがとしか言いようがない。小泉と共に歌ったエンディング曲『ダンスに間に合う』での美声も特筆もの。
◆第3位
本田響矢:『波うららかに、めおと日和』(フジ系)出演
主演の芳根京子と共に、初々しい新婚夫婦の“恋愛模様”をじっくり描いた今作で、数々の“うぶキュン”名シーンを生み出した。
◆第2位
高橋光臣:『夫よ、死んでくれないか』(テレビ東京系)出演
今期最もキャラクターとしてスパークしまくっていたのは、親友3人組それぞれのサイテー夫の1人、加賀美弘毅を演じた高橋ではないだろうか。異常なまでの束縛夫を、見事に“気持ち悪く”振り切って演じ、“弘毅劇場”として視聴者に愛された。弘毅の暴走ぶりは、高橋が『スーパー戦隊シリーズ』(テレビ朝日系)出身イケメンであることを、しっかり忘れさせてくるものだった。
一方で、束縛の根源にある自身の引け目から、涙ながらに妻からの別れを受け入れる弱さや、別の男性の子を身籠った妻をそれでも愛しぬく漢気ある弘毅の姿も、繊細に演じ分けた。これだけの奇妙奇天烈キャラが、妻との修復を掴み取る大逆転劇に心打たれつつ、最後にしっかり「やっぱりこの男やばくないか?」と思わせてくれた弘毅のその後が見てみたい。
◆第1位
内野聖陽:『PJ ~航空救難団~』(テレビ朝日系)主演
航空自衛隊航空救難団の主任教官・宇佐美誠司として、訓練生を熱血指導で救難員へと導いた内野。令和とは思えないスパルタ教育も、航空自衛隊全面協力のもと、ベテラン内野の存在によって、リアルさがありありと伝わった。訓練生に厳しい怒号を浴びせながらも、人情味溢れ、茶目っ気があり、訓練生に愛される宇佐美は、どんな組織にもいて欲しいと思える人物だ。さらに、“人命救助最後の砦”の救難団の命を懸けた闘いにおいて、内野の鍛え抜かれた肉体がそれに説得力を持たせた。
続編も期待できるドキュメンタリーかのようなレスキュー大作を、屈強に引っ張りあげた内野に、特大の「あっぱれだ!」を贈りつつ、春ドラマMVP俳優に認定したい。
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