7月2日、ビデオリサーチが4月クールの「番組好感度ランキング」を発表した。ドラマ部門のベスト5は以下の通り。


【関連写真】視聴率“最高タイ”を記録した『あんぱん』7月1日放送回【5点】

・第5位…『あなたを奪ったその日から』(フジテレビ系)

主演は北川景子。大森南朋、平祐奈、阿部亮平、仁村紗和、筒井道隆らが共演。食品事故で3歳の娘を亡くした紘海(北川)が、惣菜店を経営していた旭(大森)に復讐すべく、その幼い娘を誘拐するが、愛情が芽生え、自分の娘として育てる。初回視聴率は6.0%(世帯平均・関東地区、以下同)で、その後は5%前後で推移したが、ストーリー内容や北川の演技が評判を呼び、第10話(6月23日)と最終話(6月30日)は5.6%を記録し、尻上がりに評判を高めた。最終話は大きな感動を呼んだ。

・第4位…『しあわせは食べて寝て待て』(NHK)

桜井ユキ主演。膠原病を患いフルタイムで働くことが困難になった主人公が、団地の住人やパートで働く職場のメンバーの理解に支えられながら、自分なりの生き方を模索する。丁寧な描写で主人公や周囲の人物の状況や心理を描いているのは、NHKならでは。河合優実主演の昨年7月期『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』、窪田正孝主演の10月期『宙わたる教室』、奈緒・松田龍平主演の今年1月期『東京サラダボウル』など良作が続くNHK・ドラマ10枠で、現在は池田エライザ主演の『舟を編む ~私、辞書つくります~』が放送中。

・第3位…『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系)

多部未華子主演。居酒屋の店長として夜遅くまで働く夫と幼い娘を持つ専業主婦の詩穂(多部)が、兼業主婦の女性などさまざまな“対岸”の人たちとの出会いを通じ、成長していく。登場人物たちが抱える家事や子育ての悩みが視聴者の共感を呼んだ。
全話平均視聴率は6,0%と健闘。TVerのお気に入り登録者数も120万人を超え、今クルーのドラマでは『続・続・最後から二番目の恋』に次いで2位を記録した。

・第2位…『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)

主演は小泉今日子と中井貴一。2012年1月期に「木曜劇場」枠で放送された『最後から二番目の恋』、2014年4月期に同じく「木曜劇場」枠で放送された『続・最後から二番目の恋』の続編で、今回は「月9」枠での放送となった。テレビ局のドラマ制作部ゼネラルプロデューサーに昇進した吉野千明(小泉)と、鎌倉市観光推進課指導監となった長倉和平(中井)を中心に、家族や周辺人物との関わり合いや成長と変化を丁寧に描いた。全話平均視聴率は7.7%、TVerのお気に入り登録者数は今期ドラマで最高の129万人を超えた。

・第1位…『連続テレビ小説・あんぱん』(NHK)

今田美桜主演、共演は北村匠海、河合優実、原菜乃華ら。「アンパンマン」シリーズで知られる漫画家・絵本作家のやなせたかしとその妻・小松暢がモデル。3月31日に放送された初回の視聴率は15.4%だったが、じわじわと視聴率を上げ、7月1日放送回は16.8%と同番組最高タイを記録している。

4月クールドラマ放送以前で最も評判が高かったTBS「日曜劇場」枠で放送された「キャスター」は5位までにランク入りせず。阿部寛主演で、永野芽郁がヒロインを務めた同作だが、放送中に勃発した永野のスキャンダルによるイメージ悪化は避けられなかったようだ。

全話平均視聴率は11.0%と今期民放連ドラのトップをキープしたが、TVerのお気に入り登録人数は86万人と100万人に到達せず。
『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)の110万人に次ぐ第4位に甘んじた。

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