ニホンモニターが「2025年上半期CM起用社数ランキング」を発表した。上位はほぼ常連で占められるなか、NHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』で支持と好感度を大きく高めた河合優実と原菜乃華が躍進し、将来のCMクイーン力候補に躍り出ている。


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同ランキングでは、芦田愛菜が19社で3年ぶりにCM女王の座を獲得。2位に川口春奈(18社)、同数3位に今田美桜、大谷翔平、賀来賢人(15社)が入った。以下、同数6位に神木隆之介と橋本環奈(11社)、同数8位に奈緒、長澤まさみ、浜辺美波、広瀬すず(10社)らがランクインしている。

今回は芦田がCM女王に返り咲くなど順位の入れ替わりはあったものの、近年の同ランキングは上位メンバーがほとんど固定された状態が続いている。フレッシュな顔ぶれは限られているが、そのなかでも業界内でとりわけ期待を集めているのが河合優実と原菜乃華だ。

河合は2024年上半期は2社だったが、今回のランキングでは7社に増やした。ファーストリテイリング「ユニクロ」、さとふる、サントリー食品インターナショナル「クラフトボス」、味の素「クノール カップスープ」、森永乳業「MOW」など、大手企業かつ特徴的なCMが多く、数字以上に「CMでよく見る」という印象がある。

河合はTBS系ドラマ『不適切にもほどがある!』でブレイクしてから、女優としての評価の高まりと比例してCM契約が増加してきた。女優業の評価は今もなお上がり続けており、今後さらにCM契約が増えていくのではないかと推測されている。

また、業界内では以前から彼女の大人っぽい顔立ちと独特の雰囲気が「お酒のCMに合いそう」と指摘されている。広告業界では「タレントが25歳以上になったらお酒のCM出演が解禁される」という暗黙のルールがあるが、河合は12月に25歳の誕生日を迎えるため、近いうちにお酒のCM契約が舞い込んできそうな気配だ。

一方、原は2024年上半期の3社から今回は河合と同じ7社に増加。
トリドール「丸亀製麵」やユニークなダンスが話題になった出光興産、かんぽ生命保険、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなど、彼女の明るく爽やかなイメージを生かしたCMが目立っている。

原はCMキャラクターの生命線ともいえる「清潔感」が圧倒的で、親しみやすさもあることから、業界内では「来年は10社超え確実」とまでいわれている。河合に負けず劣らず女優業が好調で、それもCM契約社数を伸ばす追い風になるとみられている。

SNS上でも河合と原のCMに対する好感度は高く、以下のような声が多く寄せられている。

「MOWのCMの河合優実ちゃん、かわいすぎでしょ」
「河合優実ちゃんはシリアスな演技が多いけど、CMだと柔らかい笑顔が見られるからすごく好き」
「原菜乃華ちゃんは丸亀製麵のCMで一目ぼれしたなあ」
「原菜乃華、丸亀製麵のCMもユニバのCMも透明感と輝きがやばい」

河合は「第48回日本アカデミー賞」で最優秀主演女優賞を受賞したことで文句なしの若手トップ女優の座に駆け上がった。原は放送中の日本テレビ系ドラマ『ちはやふる-めぐり-』や公開中の映画『ババンババンバンバンパイア』などで「主役級の存在感」と評判だ。双方ともそれだけの実力者で、多くの視聴者から好印象を抱かれているとなれば、CM契約社数が大きく伸びたのも納得だ。

さらに、河合と原のCM業界における躍進は放送中の『あんぱん』の好評ぶりによって加速しそうだ。

同作では朝田家の三姉妹として、河合が次女・蘭子を、原が三女・メイコを好演しており、回を追うごとに視聴者からの評価が高まっている。とりわけ絶賛されているのは河合の繊細な演技だが、原の爽やかでかわいらしいキャラクターを称賛する声も多く、どちらも異なる魅力で支持を集めている。

広告業界では、朝ドラは大河ドラマと並び、CM契約社数の増加に大きく影響するといわれている。ヒロインである長女・のぶを演じる今田は以前からCMクイーンの一人に数えられる存在だったが、河合と原も今作で評価と好感度を大きく高めたことで、さらにCM人気が沸騰するだろうとみられている。


今田がCM人気の高さを維持し、河合と原が支持をさらに伸ばしていけば、CM起用社数のランキング上位を「あんぱんの朝田三姉妹が独占」というような未来が訪れる可能性もありそうだ。

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