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まず特筆したいのが、女優の枠を超えたマルチな才能だ。例えばヒロイン役を務めたアニメーション映画『君の名は。』では声優としても高い評価を受け、その後もテレビ番組のナレーションなど“声の仕事”でも活躍の幅を広げている。
また幼少期からミュージカルスクールに通っていたこともあり、歌唱力も抜群。近年ではドラマ『自転しながら公転する』(日本テレビ系)の主題歌「Loop」や、アニメ『バーテンダー 神のグラス』(テレビ東京系)のEDテーマ「スピカ」など、彼女の楽曲がタイアップされることも珍しくない。さらに昨年はこれらの楽曲を収録したアルバム『kibi』をリリース。「音楽」という分野でも、今後さらなる飛躍が期待できそうだ。
ちなみにこれまで上白石が歌ってきた楽曲の中には、彼女自身が作詞を手がけたものもある。最近ではその才能を活かして、「桜島学校」の校歌の歌詞を担当することが決まり、大きな話題になった。
もちろん、彼女の原点とも言えるミュージカルにもコンスタントに取り組んでいる。
他にも上白石はトリリンガルであることに加えて、ピアノ演奏、クラシックバレエの経験、美術への深い造詣など、何かと多才で多趣味。今年10月に国立西洋美術館で開催される展覧会『オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語』ではアンバサダーに就任するなど、趣味やスキルが仕事に繋がるケースも少なくない。
こうした幅広いメディアへの露出が、上白石の知名度をさらに押し上げ、ドラマや映画への出演にも繋がっているのだろう。つまりここ最近の快進撃は、女優の枠に捉われず幅広い活動をしてきた彼女の努力が実を結んだ結果ともいえる。
そして上白石の武器としてもう一つ欠かせないのが、彼女自身の人柄による「好感度の高さ」だ。世間では「親しみやすそう」「性格が良さそう」といった評価が根強く、そうした人物像はコンプライアンス意識の高い現代において、より広く支持を集める要因となっている。
過去にバラエティ番組で明かされた“ホテルの清掃員に手紙で感謝を伝えた”というエピソードは、その思いやり溢れる素顔を象徴するものとして大きな話題を呼んだ。そうした“素の魅力”はドラマや映画でも十二分に活かされており、自然体で好感を抱かれる存在だからこそ、視聴者が感情移入しやすいヒロイン役にも多く抜擢されている。
一方で好印象なイメージが定着している分、それを裏切るような役柄ではギャップが一層際立つ。2024年の映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』で悪役に初挑戦した際は、これまでのイメージとは異なる姿が新鮮な驚きをもって受け入れられた。
女優としてもまだまだ開けていない引き出しがありそうな上白石萌音。今後はさらに幅広い役柄で、新たな表情を見せてくれるに違いない。
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