「よかったにゃ~のぶ! 柳井、ここまで長かったにゃ~!」ーー。番組冒頭でそう叫んだのは俳優・声優として活躍する津田健次郎。
7月25日に放送されたNHK『あさイチ』でのことである。

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津田の叫びは、直前に放送された連続テレビ小説『あんぱん』のヒロイン・若松のぶ(今田美桜)と柳井嵩(北村匠海)に向けられたものだ。

この日放送された第85話で、のぶと嵩はようやくお互いに相手への素直な気持ちを伝え合うことできた。

のぶへ想いを打ち明けられずにいた嵩は、のぶの妹の蘭子(河合優実)やメイコ(原菜乃華)、そして母の羽多子(江口のりこ)の言葉に背中を押されて上京。ずっと渡せないでいた赤いハンドバッグをのぶに手渡し、「もう一つ大事な話が…」と切り出す。

「若松のぶさん、僕は朝田のぶの頃から、あなたが好きでした。勝手に失恋したり怒られたり色々あったけど、どんなに怒られても僕は…そのまんまののぶちゃんが…どうしようもなく好きだから。これからもずっと、僕はあなたを愛しています」

ついに、心に秘めた想いを伝えたのだった。

すると嵩はのぶに背を向け、「はあ、やっと言えた。ハンドバッグも渡せたし来てよかった。ありがとう」と言い残し、そのまま帰ろうとする。

そんな嵩を呼び止めたのぶは、「たっすいがー(高知弁で、弱虫・意気地なしの意)はいかん!」と叫ぶと、「1人になってやっとわかった。
嵩はなくてはならん人や」と口にして、嵩に駈け寄り抱きついたのだ。

「好きや。嵩の二倍、嵩のこと好き!」

2人が本当の気持ちを打ち明け合う第17週の感動的なエンディングだった。その直後に放送された『あさイチ』である。

いつもならMCの鈴木奈穂子アナの涙顔で始まるのが常だが、この日の“朝ドラ受け”はこの日のプレミアムトークのゲストとして登場した津田の冒頭の言葉だったというワケだ。

『あんぱん』で、のぶと嵩が勤めていた高知新報の上司で「月刊くじら」の編集長・東海林明役を演じた津田。涙ぐんだ表情で耳に挟んだ赤鉛筆を手に取ると、MCの博多華丸・大吉の博多大吉は「思ったより2倍すごかったです、そんな全力でやっていただけるとは」と、津田の台詞を称賛。

「グッときました、長かったですよね」と、のぶと嵩のシーンを嬉しそうに振り返る津田に、博多華丸も「17週間かかりました」と重ねたのだった。

自分の言いたいことだけ言って帰ろうとしていた嵩の姿に苦笑いの4人だったが、次週予告では「もうひとつ、のぶちゃんに言えなかったことがある」と、嵩の気になる台詞も。

 この後、どんな展開が待っているのだろうか。

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