女優・永尾まりやが、6冊目となる写真集『まりやぎツーリズム』(ワニブックス)を発売。「20代最後」と区切りをつけた前作を経て、30代の彼女が掲げたテーマは「観光」。
日本の「グラビア」という文化を世界に発信したいという強い思いを込め、ラブホテルや“例のプール”といった刺激的なロケーションで撮影を行った。「女性にも素敵だと思ってもらえるエロさ」を追求したという表現へのこだわりや独立後の心境の変化、アイドルプロデューサーとしての一面まで、多岐にわたる現在の活動を永尾が語る。(前後編の後編)

【写真】6冊目の写真集が話題、永尾まりやの撮り下ろしカット【6点】

──前回の写真集から事務所を独立し、環境の変化もあったと思います。仕事への向き合い方や価値観に変化はありましたか。

永尾 仕事内容はマネージャーさんも一緒なのでほとんど変わっていませんが、精神的にはすごく自由になったとなと思います。飛び立っているような感覚と、同時に責任感も増した感じです。あとは自分で物事を決めるようになったので、「仕事の選択って難しいな」と感じることもあります。今までは全くしてこなかったので。

──今はご自身で決めることが多くなったんですね。

永尾 マネージャーさんと一緒に決めています。「こういう話が来ているけど、どうする?」というように話し合う形になったので、自分で考えなければいけないという責任感があります。

──自己プロデュースでご自身が担う部分が大きくなったんですね。
「これからはこういう方向で見せていきたい」といったビジョンはありますか。

永尾 もちろん「こういうブランディングをしたい」という気持ちもありますが、それよりも「楽しそうだな」とか「逆にこれをやったら面白いんじゃないか」という視点で仕事を受けたりしていて、結構楽しみながらプランニングできているのかなと思います。

──例えば、以前ならやらなかったかもしれないけれど、「逆に面白いかも」と受けるようになったお仕事はありますか。

永尾 そういう仕事は増えましたね。今やっているアイドルのプロデュースもそうかもしれません。プロデューサーというポジションは、あまり現場には立たないものかもしれませんが、私は逆に現場にたくさん行っていて(笑)。マネージャーのように動いたりするのもいいんじゃないかなと思っているんです。

──生き方の目標にしているような方はいらっしゃいますか。

永尾 すぐには思い浮かばないので、いないのかもしれません。「自由で楽しそうだな」と思われたらいいなと感じています。

──「自由」が一つのテーマなんですね。

永尾 そうですね。
私自身が、なんでもやりたいタイプなので。

──30代になると、結婚について聞かれたり、ご自身で意識する機会も増えるかと思いますが、そのあたりはいかがですか。

永尾 今年は友達がみんな出産ラッシュで、色々な子どもを抱っこさせてもらいました。ゆくゆくは、とは思っていますが、まだいいかなって。正直、一人暮らしが楽しすぎて、今は満喫しています(笑)。でもいつかはしたいです。

──AKB48グループ時代のメンバーも、お母さんになっている方は多いですよね。

永尾 そうですね。報告も受けますが、まだ会えていない子たちもいます。出産祝いなどはしています。

──今でも頻繁に会うなど、付き合いが深い方はいらっしゃいますか?

永尾 板野(友美)さんとは定期的に会っています。同期だと中村麻里子ちゃんと島崎遥香ちゃんですね。
この2人は結婚していないので、子どもの話とかはしませんが。板野さんは卒業してからのほうが仲が良いんです。現役の時はすごく先輩だったので、ほとんど絡みはなかったんですが、卒業してから仲良くなりました。他の仲が良いメンバーとは、現役時代からずっと今まで変わらず仲が良いです。

──ところでAKB48は今年で20周年を迎えますが、永尾さんが現在のAKB48の活動を見る機会はありますか。

永尾 あまり詳しくは把握できていないんですが、今はアイドルをプロデュースしているので、勉強のためにも新しくなったAKB48劇場には行きたいなと思っています。まだ行けていないので、そろそろ、うちのアイドルたちと一緒に見学させていただきたいですね。

──プロデューサー目線で、今のアイドル界について気になることや、ご自身のプロデュースするアイドル・かぷ♡ちゅーるについて伝えたいことはありますか?

永尾 ちょうど今オーディション中で、2チームに分かれて新しいメンバーが入るんです。今までとは違ったコンセプトになるんですが、これまで書いてきた歌詞とはまた違った方向性で書くことになるので、それをきっかけにファンになってくれる方がいたら嬉しいなと思っています。

──他のアイドルにはない強みは、どんなところになりそうですか。

永尾 まだ新メンバーが半分くらい決まっていないので何とも言えませんが、一つは先ほどもお話ししたようなメッセージ性が強い、かっこいいグループ。もう一つは世界を意識して、中国や香港、台湾といったアジア圏でも発信できるようなアイドルにしたいなと思っています。


──写真集もそうですが、「世界」というのは一つのキーワードになっていそうですね。

永尾 そうですね。アニメも流行っていますし、アイドルも私が現役だった頃より流行っている気がしていて、この文化は日本だけではもったいない気がしています。グラビアもそうですが、海外に発信できたらなと思っています。

──写真集の話に戻りますが、前作の自己採点は100点満点中1万点ということでした。今回は何点でしょうか?

永尾 今回は、1万5000点です(笑)。日本のグラビアの資料のような感じで見ていただきたいです。

──プラス5000点分は、どのようなところに?

永尾 進化した点は、ビジュアルです(笑)。30代から女性は綺麗になるって言うじゃないですか。最近、私自身の美意識も少し高まってきたので、そういうこともあっての、“ビジュで5000点”(笑)。内容も、前回が「自分」というテーマでやらせてもらったのに対して、今回はまた違った面白さがあると思うので、私を知らない人が見ても楽しめるんじゃないかなと思っています。

──なるほど、ビジュが1.5倍。


永尾 そうですね、謎に(笑)。

──30代を迎え、肉体作りについてもアプローチの仕方に変化はありましたか。

永尾 細くしたいというよりは、「鍛えよう」という意識に変わりました。もちろん細くはなりたいですけど(笑)。やっぱり重力でたるんでくるので、鍛えなきゃという気持ちになっています。

──今回はどのような準備をしましたか。

永尾 ジムに行ったり、歩いたり、食事制限もしました。今までは食事制限だけだったのですが、そこにプラスして筋肉をつけるという方向性に変えました。

──鍛えた結果、特に見てほしいパーツはありますか。

永尾 くびれですかね。お尻はもともと付きやすい方なのですが、くびれに関しては、放っておくとすぐお腹が出てしまうので、ちゃんと鍛えて、綺麗に見せられるように頑張りました。

【前編はこちらから】永尾まりや、6冊目の写真集 ロケは東京の刺激的な場所で“ラブホテル”“例のプール”でも撮影
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