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萌歌は7月下旬に掲載された「THE CHANGE」のインタビュー記事で、「私は母親の後ろに隠れているような子でしたから、姉がオーディションを受けていなかったら、私も受けてみようとは絶対に思わなかったです」と語り、姉の存在が芸能界入りのきっかけになったと明かした。
姉の芝居に対して「“どうやったらそんな表現ができるんだろう”と、うらやましく思うときもありました」というが、現在は「いちばん身近で、いろいろなことを理解し合える存在」であり、同時に「姉に恥じない自分でいよう」という思いもあるという。
タレント同士という点では、複雑な思いもあったようだ。4月に出演したフジテレビ系トーク番組『ボクらの時代』で、萌歌は「私は姉が同業者であり理解者であり」としたうえで、「一時期はすごく劣等感を感じていたこともあった」と正直に告白した。
上白石姉妹といえば、2011年の第7回「東宝『シンデレラ』オーディション」にそろって出場したことがデビューのきっかけだが、そのときは応募者4万4120人の中から萌歌がグランプリ、萌音が審査員特別賞を受賞。当然ながら、当初の期待は萌歌のほうが大きかった。
萌歌はキリンビバレッジ「午後の紅茶」のCMで注目され、女優としては2018年のTBS系ドラマ『義母と娘のブルース』で綾瀬はるか演じる主人公の義理の娘役、2019年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の前畑秀子役などで高評価を得た。だが、話題となった作品はいずれもメインどころではなかったため、当時はどこか弾けきれない印象があった。
一方、萌音は2016年に大ヒットしたアニメ映画『君の名は。』で主人公の声優を務めたことで人気と知名度を大きく上昇させ、同年に『ちはやふる』シリーズや『溺れるナイフ』でも好演。胸キュン系作品のヒロインとして頭角を現し、佐藤健を相手役にした2020年のTBS系ドラマ『恋はつづくよどこまでも』で本格ブレイクを果たした。
こうした状況から、萌歌が先にブレイクした姉に対し劣等感を抱くのも自然なことかもしれない。
姉妹間にある劣等感については、女優の広瀬アリスも同じような発言をしている。アリスは妹で女優の広瀬すずよりも先にモデルとして芸能活動を始めたが、すずが姉を追って芸能界入りすると瞬く間にブレイク。すずは2015年の映画『海街diary』や、2016年に映画初主演を飾った『ちはやふる』シリーズで人気を決定的なものにした。
アリスは今年3月に出演した日本テレビ系『世界頂グルメ』で当時を振り返り、「妹が売れたので自分もすぐに売れるだろう」と考えていたと発言。しかしアリスは女優としてパッとしない時期が続き、その間に妹が「すっごい売れた」ことでショックを受けたという。
やさぐれて事務所や親に反抗していた時期もあったが、母親から泣きながら「私は味方だから!」と言われたことなどで徐々に気持ちがほぐされ、2017年のNHK朝ドラ『わろてんか』への出演で、女優として今までにない充実感を得た。この経験が転機となり、芝居に取り組む姿勢が変化し、人気や評価もぐんぐんと上向いていった。
アリスは「(妹と自分を)比べてすっごい劣等感を持っていた時期があったから、今は超強い。あんまり比べるっていう概念がなくなった」とも語り、すずとの関係について「普通に会ったらしゃべるし、仲いい」と明かしている。
上白石姉妹、広瀬姉妹に共通するのは、どちらか一方が先にブレイクし、もう一方が劣等感を抱くが、現在の姉妹仲は非常に良好だという点だ。
芸能界では他にも石田ゆり子・石田ひかりなどの姉妹タレントがいるが、おそらく同じような葛藤と、それを超越した絆があるに違いない。姉妹タレントはどうしても比べられてしまうところが気の毒な部分ではあるが、それを乗り越えることで、互いに唯一無二の最高の理解者となるのだろう。
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