今月13日、AKB48は66枚目となるシングルを発売した。タイトルは『Oh my pumpkin!』。
前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、指原莉乃といったOGや海外姉妹グループ所属のメンバーも参加していることで話題だが、現役の若手も負けてはいない。18期生から秋山由奈、八木愛月、19期研究生から伊藤百花が登場し、抱負を語ってくれた。

【写真】インタビューに応えてくれた秋山由奈、八木愛月、伊藤百花【17点】

 この業界は、シングルやアルバムが発売される度に「取材日」が設けられることが慣例となっている。メディアが入れ代わり立ち代わりアーティストを取材していくわけだが、AKB48の場合、シングルの選抜メンバーから、さらに選抜されたメンバーが登場することになる。スケジュールの都合もあるのかもしれないが、この日の取材に対応したのは、18期生と19期研究生のみ。先輩メンバーは誰もいない。これは過去になかったことであり、若手がグループの顔になりつつあるということだ。

秋山「先輩の方と一緒に取材を受けることはあったけど、同期と後輩しかいない取材日は初めてです。若手メンバーばかりで、不思議な感じがします。大事なシングルの取材を私たちに任せてもらえた嬉しさと、大きな責任も感じます」

 このシングルは、AKB48の20周年イヤーを記念したシングルだ。OGが4人参加し、フロントに立っていることからも明白だ。そんなOGと若手はどんな交流があったのだろうか。


伊藤「私たちが普段使っているレッスン場にOGの方たちがいらっしゃることで時空がゆがみました(笑)。皆さん、オーラがすごいので、奇妙な感じがしました。画面の中で見て来た方が近くにいらっしゃって、立体的に感じられました。もっというと、いい匂いがしました(笑)」

八木「先輩方とお会いできたのが本当に嬉しくて! ずっと憧れていた方々が20周年を機に帰って来てくれて、AKB48を一緒に盛り上げていることが今でも信じられません」

秋山「私が嬉しかったのは、『音楽の日』で『ポニーテールとシュシュ』を披露したとき、前田敦子さんとペアで振りをする瞬間があったことです。向かい合って、両手を伸ばしている状態なんですけど、その時間はずっと目が合っているんです! 信じられなさすぎて、ずっとにやけちゃいました。そんなことができるポジションは私しかいないんです。

 目が合うだけでも幸せなのに、前田さんが『次は左からだよ』とか話しかけてくださって……。その他にも、たかみな(高橋みなみ)さんと前田さんがWセンターでいる間に私が入る瞬間もあって。「私でいいんですか?」みたいな。産まれてきてよかったです(笑)」

八木「私は指原さんと2人の歌割りがあって、いっぱいしゃべりました。フランクに話しかけてくださって、『お姉さま!』って思いました」

伊藤「私は『ポニシュ』でこじはる(小嶋陽菜)さんと一緒に歌うパートをいただきました。みんなこじはるさんに目がいくと思うので、私も負けないように、目に力を込めました」

八木「指原さんとのパートを見てくださった=LOVEさんのファンの方が、『りのちゃんの隣にいる子、いいね』とポストしてくださいました。
握手会の当日券で会いに来てくださる方もいらして、“見つけて”いただきました」

 OGが久しぶりにパフォーマンスするということは、どうしてもOGに視線が集まるということ。しかし、現役には現役の意地があり、どうやって自分たちを見てもらうかを考えている。

八木「まずは、気持ちで負けないことが大事だと思っています。気持ちって表情に出てしまうんです。大先輩が隣にいるからって、『私も負けずに目立つぞ!』という気持ちで踊ろうと思っています。いつまでも先輩に頼っているわけにはいかないですから。『憧れるのをやめましょう』ですよ」

 とはいえ、まだまだ先輩は憧れの存在に変わりはない。シングルに参加した4人以外に会いたい卒業生はいるだろうか。

八木「私は大島優子さん! 私が一目惚れした方です(笑)。優子さんの魅力はパフォーマンスだと思います。目から魂が飛び出すような……光が宿っているような存在じゃないですか。どういう意識でステージに立っていたのか、訊いてみたいです」

伊藤「私も大島優子さんです! パフォーマンスも好きですけど、ひとりの女性として芯があるところが素敵だなと憧れています。
ご自身をどんな性格だと思うかを訊いてみたいです。
秋山 私は板野友美さんです。一度お会いしたことがあって、そのときは嬉しすぎて、何もお話できませんでした。板野さんにはどんな努力をされてきたのか、訊いてみたいですね」

 AKB48は12月8日に20周年を迎える。記念の全国ツアーが夏からスタートし、その締めくくりとして12月には日本武道館6連続公演も控えている。2025年の後半は20周年ロードをひた走ることになる。そこで若手に何ができるのか。各自にその自覚が芽生えてきている。

秋山「淡々と過ごしていたら、時間は普通に過ぎてしまいます。誰かに刺さる何かをしようと思って、新しいポジションで劇場公演に出演しようとしています。私のファンの方だけじゃなく、AKB48を推してくださる方が少しでも喜んでくださったら嬉しいです」

伊藤「今はチャンスです。先輩方がパフォーマンスするときにどう動いているのかを間近で見ることができますから。
先日の『音楽の日』では本番の前に前田さんとたかみなさんが全体に向けて、『もっと全身で踊ろう。映りを気にしないで、テンションを上げて踊ったら?』と鼓舞してくださいました。

 最近は歌番組の切り抜きがSNSに拡散される時代なので、画面にきれいに映るようにフリを揃えることへの意識が強くなりすぎて、小さくまとまってしまっていたのかもしれません。でも、先輩方の踊りは手先まで喜びや楽しさが表れています。そこが大きな違いだなと感じて、私もなるべく大きく踊ろうと思いました」

八木「私は前作でセンターに立たせていただいて、周りの方に支えてもらいました。今作ではセンターのゆいゆい(小栗有以)さんを支えられる存在に成長すると決めて活動しています。

 もうすぐ20周年のツアーが始まるんですけど(取材時はツアー開始前)、初めてライブに参加してくれる方もいるみたいです。そういう方にも「AKB48を大好きでたまらない!」と言ってもらえるようなグループでいたいです。

 AKB48が目指している場所はひとつしかありません。その場所に辿り着くためには、まずは遠くを見るよりも目の前のことに集中することが大事です。ツアー、武道館、日々の劇場公演、握手会……。日々のひとつひとつのお仕事を大事にして、いつか目標の場所に辿り着きます!」

▽AKB48 66th Single「Oh my pumpkin!」が絶賛発売中。


▽AKB48 20th Year Live Tour 2025 ~PARTYが始まるよ~
グループ全体としては約6年ぶりとなる全国ツアーが開催中
幕開けとなった愛知公演で披露した、20年の歴史を凝縮したノンストップの20曲メドレーでも話題となっている

●大阪府 グランキューブ大阪
・日程:2025年9月14日(日)
 開場 12:30/開演 13:30
 開場 17:30/開演 18:30

●広島県 広島文化学園HBGホール
・日程:2025年9月15日(月・祝)
 開場 17:30/開演 18:30

●宮城県 東京エレクトロンホール宮城
・日程2025年10月4日(土)
 開場 12:30/開演 13:30
 開場 17:30/開演 18:30

▼武道館公演
12月4日(木)~7日(日) 4日間6公演 チケット販売中
https://www.akb48.co.jp/lp/20th_Party/

【あわせて読む】元AKB48 永尾まりや、9期生を語る「次は誰が最初に結婚する?って話になるんでしょうね」
編集部おすすめ