TBSの田村真子アナウンサーの『TBSアナウンサー・田村真子1stフォトエッセイ 陽がのぼるほうへ』(太田出版)が、8月27日に発売される。それに先立ってメディア向けの取材会が行われ、田村アナウンサーがなぜ多くの人に支持されているのかが垣間見えた。


【写真】田村真子1stフォトエッセイ、掲載カット&撮り下ろしカット【9点】

ウェブから新聞社、出版社まで数多くのメディアが集まり、会場となったTBSでは当初より大きな部屋を使用することとなり、田村アナウンサーへの注目度の高さがうかがえる。

報道陣がぞろぞろと部屋に入ると、田村アナウンサーが笑顔で迎え入れ、気付けばふんわりとした空気に包まれていることに気づく。経験上、報道陣が多く集まると、ライバル関係や場所取りの必要性からギスギスした雰囲気となることも少なくないが、不思議とそんな空気は感じられない。田村自身が持つ、『ラヴィット!』という人気番組を支えてきた空気づくりのうまさゆえなのかもしれない。

もっとも、彼女はいつだって自然体だ。番組内で理不尽なことがあればムッとした表情を見せ、ディズニーロケでは感動で涙を流す。そのナチュラルさこそ田村アナを応援したくなる理由のひとつで、本人も「(周りの人には)自然体と言われることが多いですね」と認める。

「私は自然にしようと思ってしているわけじゃないんですけど、自然にしかできないんですよね。いろんなことを隠せないというか、良く言うと素直なんです。ビリビリ椅子が痛かったらムッとした顔をしてしまったり、そういうタイプで。その自然さが人に受け入れられやすかったり、みんなが助けてくれることにつながっているかもしれないです」

実際、世間も多くの人が田村アナウンサーを好意的に受け止めていることはデータで示されている。2024年には「好きな女性アナウンサーランキング」でTBSアナウンサーとして初めて1位を獲得。
朝の顔としてふさわしい結果を残したわけだが、彼女が語ったのは自信よりも感謝だった。

「『ラヴィット!』のスタッフさんももちろん喜んでくれたんですけど、すれ違う方にも祝っていただいて、こんなにおめでとうと言われることこの先あるのかなってくらいでした。自分としてはもちろん嬉しいんですけど、その瞬間は別に自覚はないし、何が変わるというわけもないですよね。ただ、みんなが喜んでいる姿を見て、それが何より嬉しくて。やっぱり1位を頂いたからには自覚を持って頑張らないとなという思いは芽生えました」

名実ともに「今一番愛される女子アナ」となった田村。ドシッと構えてしまってもよさそうだが、彼女はそれをしない。むしろ「普段から常に何かを考えている」という。

「仕事から帰ってきて内省したり、考えたりしちゃうタイプなんです。能天気そうな人間で、『悩みなさそうでいいよね』なんて言われることもあるんですけど、すごく考えて自分のことを分析してしまいます」

テレビの前では自然体に振る舞いながら、裏では内省し一歩ずつ前へと進む。その結果が「好きな女性アナウンサーランキング」の1位だ。取材中も笑顔を見せながら報道陣を笑わせるようなトークを続け、彼女が愛される理由が身をもってわかった。

本人は“連覇”について「自分自身でどうにかなる問題ではないし、みなさんが決めること」と控えめだが、今後何年にもわたって田村アナが王座に君臨しても不思議ではないだろう。


【あわせて読む】『ラヴィット!』で話題、TBS田村真子アナウンサーが『FLASH』で‟お嬢様風”グラビアを披露
編集部おすすめ