歌手で俳優の木村拓哉のYouTubeチャンネルが。登録者数200万人の大台に迫っている。
先日、再生数400万回超の大バズリを叩き出したことで、注目度も高まっているようだ。開設当初は「キムタクはYouTubeと合わない」「動画サイトのメインユーザーとファン層が違う」などと否定的な見方が強かったが、なぜ大逆転となったのだろうか。

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先日バズった動画は、8月16日に投稿された「【木村さ~~ん!】はじめてシリーズ 木村拓哉『家系ラーメン』へ行く!」。家系ラーメンの総本山「吉村家」から免許皆伝された数少ない直系店「厚木家」(神奈川県厚木市)を訪れ、初めての家系ラーメンを堪能するという内容だ。

同店ではYouTube撮影などは基本的に断っているといい、一般客についても「店内の撮影は禁止」「ラーメンの写真は1枚まで」といった厳しいルールが設けられているが、家系ラーメンの生みの親・吉村実さんの息子で店主の吉村政紀さんが木村の大ファンであることから撮影が許可されたようだ。

「スター待遇」で実現したロケといえるが、木村はあくまで謙虚。YouTube撮影が許可されているにもかかわらず、ラーメンが運ばれてくると「写真撮っていいですか?」と断りを入れる気遣いを見せた。この時に撮った写真は8月7日付の自身のInstagramのストーリーズに掲載された。

木村はロケ後に後輩のライブを観に行く予定だったが、おすすめの食べ方に従い、添えられたライスにたっぷりとニンニクをかけ、麺などと共に頬張った。ニンニク臭くなることもいとわず、最大限においしく食べようとする姿からは、作り手へのリスペクトと視聴者へのサービス精神がうかがえた。食べ方も気取ったところがなく、ガツガツと豪快に口に運んでいたが、箸の使い方がきれいで上品さすら感じさせた。

さらに話題となったのは、食後にサインと記念撮影をしたあと、スタッフたちと握手をするシーンだ。
あるスタッフが「自分、いま手が(脂で)汚れてるんで…」と遠慮したところ、木村はその手を取りながら「いやいや、みんなにちゃんと感じてほしいですね。(おいしいラーメンが食べられるのは)このおかげですよ、マジで。見て、この(職人の手)」と熱弁。スタッフの手をカメラに向けると、スープをかき混ぜるなどの重労働のせいか大きなマメができていた。木村はそのスタッフとがっしりと握手を交わしている。

ラーメン職人へのリスペクトあふれる木村の振る舞いに対して、ネット上では「嫌がるどころか、この手のお陰だよ!って見せて嫌な顔ひとつせず握手する。本当に素敵です」「ロケの許可取ってるのに厨房に入らないところが衛生面への配慮と聖域へのリスペクトが感じられてシビれました、カッコイイ」「風の谷のナウシカに出てくるおじいさんの手を『働き者のきれいな手』と言ったナウシカの姿と重なってしまった。人格者だよなぁ」などと称賛の声が続出している。

同動画は公開から1週間で440万回再生を突破するなど大バズリ。木村の自然体の「神対応」で好感度が爆上がりし、チャンネル登録者数もますます伸びていきそうな気配となっている。

もっとも、木村のYouTubeチャンネルが最初から順調だったわけではない。2024年1月の開設当初は「大スターなのに登録者数の伸びがイマイチ」「木村はYouTubeと合わない」など否定的な意見も見られた。
人気タレントがYouTubeを始めても軌道に乗らないケースはよくあり、当初はそう思う人が少なくなかったようだ。

だが、たびたび動画がバズって登録者数をぐんぐんと増やし、気づけば200万人目前という状況だ。

人気の背景にはもちろん、木村が「大スター」であることが前提にある。今回の家系ラーメン動画に限らず、ファミレスのガストやホームセンター、無印良品、GUなど日常的な空間に木村が現れるシリーズが好評を博している。

庶民にとってなじみのあるスポットに「大スター」が登場することで視聴者は没入感を得られ、「あんな場所にキムタクが!」というミスマッチも相まって強く引きつけられる。親しみやすさを前面に出す一般的YouTuberとは正反対だが、だからこそ「木村拓哉ならでは」の魅力と希少性が生まれる。

もちろん、なじみある場所にスターが現れても、横柄な態度だったら視聴者はついてこないだろうが、木村はどの動画でも店員や作り手に敬意を持って接し、店内でのマナーや気遣いもしっかりしている。こうした、テレビでは見えなかった一面が明らかになったことで好感度が高まり、若い世代のファン拡大にもつながったとみられる。

テレビや映画の世界を主戦場としていた木村だが、やはりYouTubeでも彼は大スターのようだ。

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