NHKから、また新たな名作ドラマが生まれそうな予感だ。9月8日からNHK総合で、夜ドラ『いつか、無重力の宙(そら)で』がスタートする。
同ドラマは木竜麻生が主演を務め、ごく平凡に生きる30代の女性たちが、手放した夢を仲間とともに拾い直す物語だ。森田望智が共演し、宇宙をテーマとした壮大なストーリーが展開される。

【関連写真】夜ドラ『作りたい女と食べたい女』は一大ブームに【4点】

NHKの夜ドラ枠は、NHK総合で2022年4月にスタート。毎週月曜から木曜の午後10時45分から15分間を1話とする連続ドラマで、朝ドラの夜版というイメージだ。

今回放送される『いつか、無重力の宙(そら)で』は、高校時代に「一緒に宇宙に行こう」と夢を語り合った天文部の女子4人組が主軸。主人公の望月飛鳥を木竜、友人の日比野ひかりを森田が演じ、さらに片山友希伊藤万理華が同級生役で出演する。大人になってそれぞれの道に進んだ彼女たちが、ひょんなきっかけから再会し、すっかり忘れていた宇宙への気持ちを思い出す。2度目の青春をかけて、4人の女性たちがかつての夢と再び向き合う葛藤や喜びが描かれる。

木竜が演じる飛鳥は、広告代理店に勤務する30歳。学生時代は宇宙が大好きだったものの、日々の仕事に追われる中で情熱を失っていた。そんな飛鳥の前に、13年ぶりに現れたひかりが再び宇宙への道を切り開く。宇宙飛行士を夢見て選抜試験に挑むつもりだったひかりは、とある事情で夢を絶たれていた。
落ち込むひかりを見た飛鳥は、「超小型人工衛星だったら、今の私たちだって宇宙を目指すことができるかもしれない!」と提案。ここから、止まっていたひかりの宇宙への憧れが一気に爆発することになる。

注目すべきは、個性豊かな俳優陣だ。木竜は主演作こそ多くはないが、映画『わたし達はおとな』で見せた自然体の演技が話題となり、ドラマ『つづ井さん』(読売テレビ)、映画『Winny』『十一人の賊軍』など幅広いジャンルの作品で輝きを放ってきた演技派だ。今回の夜ドラ主演で、一気にブレイクする可能性を秘めている。

共演する森田は、Netflix『全裸監督』での体当たりの演技で大ブレイク。朝ドラ『虎に翼』をはじめ、近年はドラマや映画に次々と出演し、いまや名バイプレイヤーとして売れっ子となっている。

片山友希は、ドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系)や『トーキョーカモフラージュアワー』(テレビ朝日系)、さらに「銀座ダイヤモンドシライシ」のCMの演技が好評の注目株。伊藤万理華は、乃木坂46を卒業してから女優としての才能が開花し、映画『サマーフィルムにのって』やドラマ『燕は戻ってこない』(NHK総合)などで個性を発揮し、舞台でも評価を高めている。

この4人のチームに加え、『御上先生』(TBS系)で鮮烈な演技を見せた奥平大兼、飛鳥、ひかりの高校生時代を演じる田牧そら、上坂樹里ら注目の若手が出演するのも見どころ。さらに「天の声(語り)」を柄本佑が務めるなど、NHKらしいユニークなキャスティングが光る。

脚本は、日常風景を繊細に描き出すことに定評ある武田雄樹が担当。
ドラマ『高速を降りたら』(NHK総合)で注目された新進脚本家で、少しひねるのあるセリフが得意なので、4人の宇宙への夢をどんな形で再生させるのか楽しみなところだ。

朝ドラほど注目度は高くないが、『作りたい女と食べたい女』『ユーミンストーリーズ』『バニラな毎日』など、次々に名作ドラマを生み出している夜ドラ。今回の『いつか、無重力の宙(そら)で』が、どんな驚きと感動をもたらしてくれるのか、放送が待ち遠しい。

【あわせて読む】ありきたりが心地よい『作りたい女と食べたい女』が映し出す、”食”と”性”の理想の在り方
編集部おすすめ