【写真】現役JKコスプレイヤー・ててののコスプレカット【5点】
――物心ついたときから、お母さんはコスプレイヤーだったんですよね。
ててのさん そうですね。だから、お母さんがイベントで全然違う人物に変身しても、慣れすぎてて特に違和感もないです。家でももちろんメイクの練習、試着もしていますし、地元のイベントだと家からコスプレして行くこともあるので。おじいちゃんとかヤンキーの格好をしたお母さんが家にいることもあります(笑)。
――(笑)。そんな環境だと、ご自身がコスプレを始めるのも自然な流れだったのでしょうか。
ててのさん 幼稚園の時にイベントに行ったらしいんですけど、記憶にあるのは小学校2年生ぐらいからです。一番古い記憶は、8歳の時にやった『ラブライブ!』ののんたん(東條希)です。
そうだ!スーパーでレジ待ちの間とかに踊ってたみたいですよ(笑)。ダンスを習ってたわけじゃないんですけど、楽しかったんだろうな。
――その頃から表現することが好きだったと。
ててのさん そうかもしれないです。でも小学校高学年くらいになると、イベントについて行かなくなりました。
――それはどうして?
ててのさん 周りの友達はコスプレに興味をもっている子がいなかったのが大きかったかな…。でも中学3年生の時に母に「久しぶりに行ってみようよ」と誘われ、軽い気持ちでイベントに参加したらすっごく素敵な「推しキャラ」のレイヤーさんがいたんです。その方を見つけた瞬間に、「私もやりたい!」ってなりました。
――その出会いが、再びコスプレの世界へ引き戻してくれたんですね。本格的にメイクなどを勉強したのはいつ頃ですか?
ててのさん 13歳か14歳、中学生の時ですね。その推しレイヤーさんとの出会いがキッカケです。
――メイクはやはりお母さんから教わったのですか?
ててのさん 色々教えてもらいました。でも、お母さんは男装がメインで、私がやりたいのは女の子のキャラなので、結構メイクが違うんです。だから、今はTikTokとかを観て自分で勉強してます。
――勉強はTikTokなんですね。
ててのさん 1分とかの短い動画なんですけど、メイク動画だと最初から最後まで早送りで凝縮されていてそれが良いんです!部分的な解説動画とかもたくさんありますし、それを観て覚えています。
――コスプレを始めたばかりの人はポージングで悩むことが多いと聞きますが、そのあたりはいかがですか?
ててのさん お母さんのポーズとかをずっと見てきたからか、初めて本格的にコスプレをした時から割と自然に動けていた…とは言ってくれますね(笑)。カメラマンさん的にも、いっぱい動く方が撮っていて楽しいだろうし、いろんな表情を見せられたら嬉しいだろうなって。
そういえば、初めてのイベントで撮影してくれたカメラマンさんが「写真送りましょうか?」って言ってくれたんですけど、どう答えたらいいか分からなくて、「いらないです」って断っちゃったんです(笑)。連絡先を聞かれても、個人情報を聞かれてるみたいで怖くて。X(旧Twitter)のDMで送ってもらう、っていう文化をまだ知らなかったので…(笑)。
――それは初々しいエピソードですね(笑)。今は学校にもコスプレ仲間がいるそうですが、どうやって知り合ったんですか?
ててのさん 高校に入学してすぐ、クラスの子からXをフォローされたと思ったらその子もコスプレイヤーだったんです。
――親子でコスプレをしていることに対して学校のお友達の反応はいかがですか?
ててのさん お母さんと一緒にコスプレしてることは、もちろん友達も知っていますし、「一緒にできていいな」と言われます。でも一番は「お母さんイケメン」ですねって(笑)。
――お母さんとイベントに行く時は、どんな感じなんですか?
ててのさん 一緒に車で行って、現地に着いたら「じゃあね。何かあったらLINEしてね」って感じで、別行動することが多いです。で、終わったら合流して帰る。たまに会場ですれ違った時に「ちゃんと水分取ってる?」って心配されたりします(笑)。
――いい関係性ですね。では、コスプレをしていない休日は何を?
ててのさん バイトか、友達と学校終わりにカラオケ行ったり、マック行ったり、プリクラ撮ったり……かな。
――カラオケでは何を歌うんですか?
ててのさん あ、私、苦手なので歌わないんです。
▽てての
徳島県在住。極度の人見知りで、美少女に目がない16歳の高校2年生。コンビニでバイトをしながらコスプレ資金を集める。コスプレイベントは親子2人で参加し、各々楽しんでいる。夢はオフィシャルコスプレイヤー。
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