【写真】自作衣装のグラビアが話題!三田のえの撮り下ろしカット【12点】
――アイドル活動はご自身の性格に合わなかったとのことですが、その後グラビアをメインに活動されるようになったのはなぜですか?
三田 実は、デビューして1ヶ月くらいで撮影会のお仕事が入ってグラビア自体はアイドルグループにいた時からやっていたんです。喋るのが苦手な私にとって、写真だけでクオリティを評価してもらえる撮影会は、すごく楽しい場所でした。だから、グループを卒業してからも撮影会は続けていました。
――水着になることへの抵抗はなかったんですか?
三田 不思議とそれはなかったですね。養成所のオーディションの時から、30秒というアピール時間で、口で説明するより体を見せた方が早いと思って一人だけ水着で参加したくらいなので。芸能界でやっていくなら、できることは何でも挑戦しようという気持ちでした。
でも、前に制服を着崩すシチュエーションがあって、そのときは恥ずかしすぎて更衣室に駆け込んだことがあります(笑)。あと人前で歌うのも苦手です……。
――そして、三田さんと言えば独創的な手作り衣装「のえぐら」が特徴的です。これはどういった経緯で始まったのでしょう。
三田 私は特に人気があったわけでもないし、露出の多さで勝負できるタイプでもない。他のモデルさんたちと衣装が被ることも多々あって何か自分の武器が必要だと思ったんです。じゃないと埋もれちゃうなと。それで、水着にお花をたくさん付けてみたんです。それがファンの方から「面白いね」って反応があって、「売ってない衣装って面白いかも」と。
――それが原点だったんですね。
三田 最初は、高い衣装を買うより自分でアレンジした方が安く済むかな、なんてセコい考えもあったんですけど、やり始めたらどんどん凝ってしまって、結局作った方が高くつくようになってしまいました(笑)。
――最近は撮影会でもカラフルな衣装を着用されていましたね。
三田 えなこさん主催の「Muse撮影会」のような大きなイベントにも参加できるようになって、衣装もどんどん派手になっていますね…。りんご飴をテーマにした衣装とかもつくりました!実は第1回の時はムービー担当として現場に入っていたんです。その時にえなこさんの所属事務所の社長で私の憧れの存在でもあるよきゅーんさんに「次は絶対モデルとして出たいです!」と直接お話させていただきました。そしたら第2回の時に声をかけていただけて…。
自分の「好き」や「やりたい」をちゃんと伝えることって大事なんだなと実感しました。「Muse撮影会」をキッカケに、雑誌掲載が決まったり、ファンの方にも「本気度」が伝わったりと、キャリアの転機になったと思います。
――そんな「のえぐら」ですが、今も手作りなんですよね。
三田 実は裁縫が本当に苦手で、布用の両面テープを貼ってなんとか形にしているようなクオリティだったんです。撮影中にパーツがポロッと取れちゃうこともよくありました(笑)。でも、やっていくうちに「次の衣装楽しみにしてるよ」って言ってくださる方が少しずつ増えてきて。いつの間にか手伝ってくれる方も現れて、今ではその方と二人三脚で作っています。
――「のえぐら」は、もはや三田さんの代名詞です。
三田 元々は「のえのグラビア」の略だったんですけど、いつからか自分の作る衣装のことを「のえぐら」と呼ぶようになりました。すごく狭い層を狙ったニッチなものだとは思うんですけど、やっぱり面白いと思うので、もっとたくさんの人に知ってもらいたいです。いまでは50着以上あるんですよ(笑)。
――その活動が実を結び、「ミスSPA!2024」ではグランプリに輝きました。
三田 本当に、応援してくださる皆さんのおかげです。正直、ファンの方の課金に頼るオーディションはすごく苦手で……。だから、どうやったらみんなに負担をかけずに勝てるか、作戦を立てました。
――どんな作戦を?
三田 普段から販売している小冊子やTシャツなどのグッズや撮影会、オフ会などとオーディションのポイントを連動させたんです。「オーディションのために応援する」んじゃなくて、「いつものようにグッズを買って楽しんでいたら、イベントに参加したら、それが結果的に応援に繋がっていた」という形にしたくて。そういう工夫がグランプリという結果に繋がって本当に良かったです。
――一方で、先程も話しにありましたがカメラマンとしても活動されているとか。
三田 実は一度、芸能活動をもう辞めようかなって思った時期があって。その時に、私の写真集を撮ってくださったカメラマンさんの映像会社で、アシスタントとして働き始めたのがキッカケです。カメラは元々好きだったので、学べることも多いかなと。
――でも表の仕事とは似て異なる世界ですね。その経験が活きている部分はありますか?
三田 責任の重さを知っているからこそ、自分が撮られる側になった時に、どういう風に動けばスタッフさんが助かるかとか、考えるようになりました。
――様々な経験をされてきた三田さんが、今後目指す場所は?
三田 今、一番やりたいのは雑誌のグラビアです。これまであまり言えなかったんですけど、日常の中にあるような、彼女感のある可愛いグラビアが本当に好きで。そういうグラビアを雑誌を通してたくさんの方に届けたいです。8月には、オーディションのおかげで漫画雑誌3誌に掲載していただける予定なので、もっと頑張りたいです!
――「のえぐら」での夢はありますか?
三田 あります!「のえぐら」をもっと知ってもらって、いつか大きなことをやりたいです。例えば、出演者全員が花をテーマにした「のえぐら」を着て、植物園みたいな場所で撮影会イベントを開催するとか。まずはもっと知名度を上げて、自分の地盤を固めてから。一歩一歩、着実に進んでいきたいです。
▽三田のえ(みた・のえ)
2002年2月13日生まれ、栃木県出身。T151、B80(Fカップ)・W55・H84。
高校時代に芸能界に興味を持ち、卒業と同時に上京。アイドルグループ「Fragrant Drive」のメンバーとして1年半活動後、卒業。現在はグラビアモデルとして撮影会を中心に活動する傍ら、50着以上にもなる自作衣装「のえぐら」を制作し、その独創性で注目を集める。
【前編】自作水着50着超! 元アイドル・三田のえが唯一無二のグラビアで輝くまで