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Koki,への辛らつな報道が増加したきっかけは、韓国発の人気WEBマンガを実写化した二部構成の主演映画『女神降臨』だ。外見にコンプレックスを持つヒロインがプロ級のメイクを習得し「学園の女神」に変身するラブコメディで、3月に前編『女神降臨 Before 高校デビュー編』、5月に後編『女神降臨 After プロポーズ編』が公開された。
Koki,らメインキャストが積極的にバラエティ番組などで宣伝したが、前編は公開初週の興行収入ランキング(興行通信社調べ)で初登場9位、後編はトップ10圏外。公開規模の大きさや話題性に比べると、興行成績は物足りない結果となった。
これを受け、複数のメディアで「親の七光りの限界」「“主演は二度とないかも”と業界で話題に」などといった批判的な報道が噴出し、女優としての将来を不安視される事態になったようだ。
ただし興行的に苦戦したのは事実だが、観客からの評価は高い。実際に映画を鑑賞した若い世代を中心に「なんで評価が低いのかわからないくらい面白かった」「Koki,ちゃんの演技がお上手!」といった感想が多く寄せられ、否定的な意見はあまり見当たらない。
そうなると興行成績が苦戦した原因が気になるが、ある業界関係者は一つの要因として、主演を務めたKoki,の「二世タレントの呪縛」を挙げる。
父親が木村拓哉、母親が工藤静香という芸能界のサラブレッドであるKoki,は、どうしても色眼鏡で見られやすい。「実力がないのに親の七光りで主演に選ばれたのでは」「どうせ演技は下手だろう」といった思い込みが批判的な見方につながり、女優として不当に低く評価されていることが、今回の結果につながったのではないかというのだ。
実際、業界関係者の間では、Koki,は低評価どころか「将来は国際派女優として活躍するのでは」と期待されている。業界内での高評価の理由となっているのが、今年1月に日本公開されたアイスランド映画『TOUCH/タッチ』だ。
初期の認知症となった主人公のクリストファーが「人生でやり残したこと」として、50年前に愛し合った日本人女性・ミコを探すため、記憶を頼りにロンドンや日本を旅する壮大なラブストーリー。Koki,は若き日のミコを演じた。
同作は、大手映画レビューサービス・Filmarksでスコア3.7(5点満点)と高評価。Koki,の演技や英語力についても、「英語のセリフも日本語のセリフも、全く違和感なく演じられる稀有な俳優であることを初めて知った」「演技しているKoki,さんを初めて見たけど、その存在感、手指の綺麗さやスタイルの良さ、表情の豊かさにびっくり」「Koki,ちゃんが思ったより演技派で驚きました。英語も日本語の演技もとても自然でした」などと称賛の声が集まっている。
監督を務めたバルタザール・コルマウクル氏は「Koki,が日本の大スターの娘だとは知らなかった」と明かしている。「日本と英語圏の両方の文化を知る、英語を話せる俳優」を探し求め、Koki,に試しにセリフを読んでもらったところ、ぴたりと役にハマったことで起用が決まったという。つまり、同作でのヒロイン役への起用は「親の七光り」とは無関係ということになる。
ここで大きな武器となったのが、Koki,のネイティブ級の英語力だ。欧米の映画に出演する場合、どうしても日本人俳優は「自然な英語が話せない」ことがネックになるが、Koki,は幼いころからイギリス式のインターナショナルスクールで学んでいるので、英語での演技に違和感がないのだ。
もう一つ、彼女の武器となっているのが身長170cmのスラリとしたスタイル。欧米の俳優は男女ともに背が高い人が多いが、Koki,のように高身長だと埋もれることなく存在感を発揮できる。クールビューティー系のビジュアルも「欧米好み」といわれ、それらの要素が「国際派女優」としても期待につながっているようだ。
Koki,は、イギリス製作のアクションスリラー映画『Tornado』(日本公開は未定)では主演を務めている。大物俳優ティム・ロスも出演し、英グラスゴー映画祭のオープニング作品としてプレミア上映されるなど話題を呼んでいる。
「二世タレント」という色眼鏡で見られることのない海外で先にブレイクし、世界的な評価を得てから日本へ“逆輸入”されるような未来もあり得そうだ。
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