乃木坂46梅澤美波が、8月29日公開の映画『九龍ジェネリックロマンス』に楊明役で出演している。キャプテンとして乃木坂46をまとめ上げ、そして本作のように俳優業でもオファーが続いている梅澤。
快活な女性・楊明への思いや、乃木坂46と俳優業を両立する日々で感じている、その心の内を詳しく聞いた。(前後編の後編)

【写真】楊明役を演じる乃木坂46・梅澤美波の撮り下ろし&映画場面カット【10点】

――乃木坂46のメンバーとしての活動と、個人での俳優業などは、どのようにバランスをとっていますか。

梅澤 私の中では、全ての活動がまずは乃木坂46のためだと思っています。こうやって外でお仕事をさせてもらえているのも、グループがあってこそなので。だから、私がグループに貢献できる務めを100%果たしてからでないと、自分の夢を追うことができないのかなと思っています。

――実際に、それぞれの活動を並立してみていかがでしょうか?

梅澤 そうですね…この夏も『梨泰院クラス』と真夏の全国ツアーやシングルリリースのお仕事を掛け持ちしていましたが、外のお仕事でもすごくエネルギーがもらえるんです。共演した俳優のみなさんが命懸けでお芝居をされているような熱量があって。その姿を間近で見ていて、自分はもっとお芝居に真摯に向き合わなければいけないなと感じました。「みなさんとまたご一緒できるように、もっといろんな面を磨かないと」と、すごく刺激を受けます。自分を正してくれる場所であり、その一方で乃木坂46という守りたい場所がある。いいバランスになっていて、こんなに幸福な環境を無駄にしたくないなと思います。

――昨年の連続ドラマ『デスゲームで待ってる』(関西テレビ)から舞台、映画とメインキャストに名を連ねることも増えてきました。


梅澤 キャプテンを任せられてから時が経ち、今は少しずつ自分自身のキャリアのためにやってみたいことが増えてきました。それもグループでの務めを充実させてこそなので、どんなことでもグループに貢献できることを、後輩にも見せていきたいですね。

――そしてまた、過去のインタビューなどで、活動していく上で「枠に縛られたくない」という旨も話されていました。今、実現できているでしょうか?

梅澤 私はもともと形にはまりがちでもあり、自由な環境にいるとどこまではみだしていいのかわからなくってしまう一面があると思っています。だから潜在的に「もっと自分を開放してみたい」と思っているのかもしれません。グループの外でいろんな方とご一緒すると、皆さんアーティストとして、自分からどんどん新しいことに足を踏み入れていく姿を見てきました。素敵な方々に出会うたびに、「自分もこうなりたいな」と思える瞬間があって。そうしたプロのアーティストの方々は、私にとって憧れです。

――自身の真面目すぎるところも、ちょっと柔軟にしてみたいと思っていると?

梅澤 そうですね。現場でいろんな刺激が得られているなと実感します。

――その一方で、キャプテンとして求められる役回りもあると思います。そういったパブリックイメージを破ってみたいと思ったことはありますか。


梅澤 以前は「キャプテンらしく振舞わなければいけないのかな」と思っていた時期もありました。でも本当は、全然しっかりしていないですし、ふざけることも好きだし、よくイジられています(笑)。そういったところも引き出しとして知ってもらえたらいいですし、作りこまずに居られることも増えたと思います。でも舞台挨拶のようなオフィシャルな場だと、まだ自然に背筋が伸びてしまいますね。

――以前より、自然体でいられる時間が増えたようですね。

梅澤 どちらの面も私なので、人それぞれ、いろんな姿で記憶に残っている私がいると思います。それがきっかけで、また経験したことのない新たな役をいただけるかもしれない、と思うとリラックスできます。

――そしてこれからの日々でも、大切にしたいことを教えてください。

梅澤 ジャンルを問わず、何でも挑戦していきたいです。そのためにいろんな場で経験を重ねて、俳優としての作品を増やしていくことが大事だと思っています。どの現場でも期待に応えたいですし、一生懸命に、私にしかできないものを、まっすぐ届けていけたらと思っています。

▽梅澤美波(うめざわ・みなみ)
1999年1月6日生まれ、神奈川県出身。
2016年9月4日に乃木坂46に3期生として加入。2020年『映像研には手を出すな!』で実写映画初出演。2021年10月から2023年3月までTBS系『THE TIME, 』月曜レギュラーを務める。2023年2月23日に乃木坂46の3代目キャプテンに就任し、同年は舞台『キングダム』に楊端和役で出演。雑誌『CLASSY.』レギュラーモデルも務めている。

【前編】乃木坂46梅澤美波、映画『九龍ジェネリックロマンス』で5年ぶりのスクリーン復帰 楊明役に込めた想い
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