歌手の浜崎あゆみが、8月31日に開催されたエイベックス主催の大型野外フェス「a-nation」の最終公演で大トリを務めた。華やかなステージは貫禄十分で、改めて歌姫としての存在感を見せつけた。
浜崎はデビュー28年目に突入しているが、なぜ今もなお「女王」として輝き続けられるのだろうか。

【写真】黄金衣装で「a-nation 2025」大トリを飾った浜崎あゆみ【9点】

浜崎は同フェスに歴代最多となる20回目の出演で、8月31日の公演のヘッドライナーを務めた。クレオパトラを思わせるような黄金のドレスを身にまとい、『M』『INSPIRE』『Moments』などを熱唱。さらに「騒げ~っ!」と会場を何度も煽りながら、メドレーで『You & Me』『Greatful days』『evolution』『Boys & Girls』といった大ヒット曲を連発し、戦士のような姿のダンサーや楽器隊ら総勢85人を従えて、圧巻のパフォーマンスを披露した。

浜崎は「このステージがみなさんの生きていく力に少しでもなれますように」と願いを口にし、ラストは会場の味の素スタジアムに打ち上がった花火で締めくくった。

翌9月1日、浜崎は自身のInstagramで「書きたい事は沢山あるのですが、まずは感謝の想いを。沢山のスタッフの皆様、出演者の皆様、そして何より会場にお越しくださった皆様とYouTubeで応援してくださった皆様、二日間本当に有難うございました」と思いをつづりながら、ステージの写真を大量に投稿。

さらに9月2日には、「本番終わり、夏をやり切った戦友達とビッシャビシャな姿で集合写真!そして!マサの隣でTRFさんのステージを最初から最後まで爆踊り&歌いながら観たよ!(わたしだけが終始うるさくて、マサはいつもな感じで淡々としてた笑)」などと記し、スタッフらとの集合ショットやエイベックスの松浦勝人会長と並んでTRFのステージを大はしゃぎで鑑賞している写真などを公開した。

浜崎のステージに対して、ネット上では「あゆのステージがあゆ王国すぎて!ダンスも演奏もすごいし、花火まで上がるし本当にさすがあゆだった」「あゆは圧巻だった!かわいかったし知ってる曲ばかりで盛り上がったー楽しかったー」「キンキンギラギラの衣装がカッコいい!あれが似合うの、あゆくらいだと思う」「残念ながら会場ではみれなかったけどYouTubeの生配信で家で子供たちそっちのけで観てました!久々にあゆのステージを見れて最後、号泣でした」などと絶賛の声が集まっている。

浜崎が1998年4月8日にシングル『poker face』でメジャーデビューしてから四半世紀以上が経過しているが、今もなお「女王」として観客を熱狂させ、さまざまなアーティストのファンが集まる大型フェスで「誰もが納得の大トリ」を飾ることができるのは驚きだ。

ある業界関係者によると、彼女がいまだに高い人気を保ち続けられる秘密は「ブレない信念とセルフブランディングの才能」にあるという。

当然ながら、浜崎にも人気の浮き沈みはあった。
90年代に「女子高生のカリスマ」として大ブレイクしたが、その後に倖田來未、西野カナら新たなカリスマが出現し、そのたびに「浜崎あゆみの時代は終わった」と囁かれた。それでも浜崎は一時的な浮き沈みに流されることなく、自身のスタイルを曲げずに貫き続けた。

やがて「平成ブーム」の影響で再評価の波が巻き起こり、従来の支持層に加えて新たなファン層を開拓。ブレることのないスタイルで「女王」として君臨している姿に、新しい世代も魅了されていった。売上が減ったりメディアに出なくなると、「凋落」「終わった」と揶揄される世界で、そんな声に惑わされず自分らしさを貫くには強い信念が必要だ。その信念の有無こそが「女王の条件」といえるのかもしれない。

さらに浜崎は、20代のころからセルフブランディングの才能に定評があった。ファンが見たいものは何なのか、求めているものは何なのか。どう見せたらファンを喜ばせられるのか。それを踏まえた上でのブランディングにより、彼女は輝きを増し「女王」であり続けられたのだ。

現在46歳で2児の母でもある浜崎だが、近年はビジュアルについても「可愛さが進化してる」「かわいさにカッコよさがプラスされてすごく魅力的」「40代のママとは思えないスタイル」などと称賛の声が増加している。SNSに近影を投稿すれば多くのネットメディアが取り上げるのも、年齢を感じさせない美貌とスタイルを維持しているからだろう。


移り変わりの激しい芸能界にあっても、浜崎あゆみは今後も「女王」として存在感を放ち続けるに違いない。

【あわせて読む】浜崎あゆみ「a-nation」圧巻ライブショットに大反響「最高すぎる夏の思い出をありがとう」
編集部おすすめ