俳優の北村匠海が9月12日に放送されたNHK『あさイチ』プレミアムトークに生出演。現在出演中の連続テレビ小説『あんぱん』について語った。


【写真】ミセス大森が「見上げてごらん夜の星を」をアカペラ歌唱『あんぱん』第99回【5点】

今田美桜がヒロイン・のぶを演じる同ドラマで、のぶの夫・柳井嵩役で出演している北村。『アンパンマン』シリーズの原作者・やなせたかしさんと妻・小松暢さんの生涯をモデルとした『あんぱん』の放送も残り2週となり、ようやく『アンパンマン』が世に出る。

物語も佳境に入る中で出演した北村は、劇中での初老にさしかかった嵩とは違い、27歳の若者らしい爽やかな出で立ちで登場。開口一番、「あさイチをご覧の皆さん、やなせたかしです」と挨拶すると、番組恒例の「朝ドラ受け」を楽しみにしていることを明かした。

北村と言えば、ダンスロックバンド「DISH//」のボーカル・ギターとして活動するミュージシャンでもあるが、冒頭でビデオ出演した共演者の大森元貴も、ロックバンド「Mrs.GREEN APPLE」のボーカル・ギターとして活躍するミュージシャンだ。

ドラマでは作曲家・いずみたくさんをモデルとする、いせたくや役で出演する大森と北村の演技は「息ぴったり」と評判。大森は、芝居経験が少ない自分が現場になじみやすいよう、北村が振る舞ってくれたことに「本当に助かった」と感謝した。

そんな大森が印象に残ったと語ったのは、嵩とともに「手のひらを太陽に」を生み出すシーン。偉大な曲が誕生する場面に、二人とも熱が入ったという。

大森は熱演のあまり、アドリブが飛び出すこともあったとか。それに対し「(北村さんは)即座に返してくれる。受け止めてくれる」と、心強かったと大森は明かす。


北村は大森を「アドリブ大魔神」と評し、セリフひとつをとっても様々な角度から投げてくる大森の演技を面白がり、「音楽のセッションをしているような芝居」を二人で創り上げるのが楽しく、「また早く一緒に芝居したい」と話した。

大森はまた、音楽をやっている二人だからこそわかり合える話を北村としていたことも告白。「お互い頑張ってるよねって話をする」といい、ミュージシャン活動が長くなるつれ、周囲から褒められることもなくなてきたののの、バンドでツアーしながら撮影もしていることについて「頑張ってるね」とねぎらいの言葉をお互いかけ続けたことを明かした。年齢やキャリアも近いことから、フラットな気持ちで新鮮に言葉を掛け合えたそうだ。

これに北村も共感。「本当にあなたの歌って素敵だよね」という言葉は「近ければ近いほど意外と口にしなくなっていく。本当の“ありがとう”を、傷をなめ合うのではなく、撫で合う感じで」交わしていたと独特の表現で語った。

番組MCの鈴木奈穂子アナも「褒めあったりする機会って、確かにキャリアが上がっていくとなかなかないですから、素敵ですよね」と共感すると、北村は「嬉しかったんです、新鮮で本当に」としみじみと口にしたのだった。
  
残り2週となった『あんぱん』。北村と大森が築いた絆が生む掛け合いにも注目しながら楽しみたい。

【あわせて読む】『あんぱん』ミセス 大森元貴、「見上げてごらん夜の星を」をアカペラ歌唱「朝から贅沢」「鳥肌」
編集部おすすめ