にゃんこスターアンゴラ村長が、昨年5月にリリースしたデジタル写真集『151センチ、48キロ』(講談社)の売り上げが1万6000部に達したことを明かした。今年7月に発売した初の紙の写真集『標準体型』(同)もヒットし、芸人でありながらグラビア界に旋風を巻き起こしている。
しかし、アンゴラ村長はグラビア活動について「『標準体型』で最後」としており、ファンや業界からは惜しむ声が相次いでいる。

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アンゴラ村長は9月2日、ABEMAで放送されたバラエティ『愛のハイエナ season4』で自身の写真集に言及。「デジタルの写真集って2000冊売れればヒットと言われているんですけど、1万6000冊売れた」と語り、異例の大ヒットとなった要因として「標準体型のグラビアがいなかった」と自己分析した。

アンゴラ村長は2017年の「キングオブコント」でブレイクした当時からビジュアル人気が高かったが、グラビアで最大の武器となったのは「普通さ」と「標準体型」だ。グラビアのために無理に痩せたり筋トレしたりといったことはせず、自身にとって健康に過ごせる「標準体型」で撮影に臨んだ。

デジタル写真集のタイトル『151センチ、48キロ』は当時の身長・体重に由来するが、この体型が生んだ「身近にいそうなリアル感」と「親しみやすいルックス」の組み合わせが、従来のファン以外にも刺さり、爆発的なヒットにつながった。

このヒットを受けて7月に発売したのが紙の写真集『標準体型』。同作の撮影時は身長+1cm(本人いわく猫背矯正のおかげ)、体重+3kgの「152センチ、51キロ」となり、大胆な入浴姿やランジェリーショットなどに挑戦した。本作も標準体型の「普通の31歳の女性」が本格グラビアに挑んでいるという、ギャップや新鮮味が肝となっている。

同作について、ネット上では「遠くの存在のモデルや女優の写真集と違う、明るく身近にいる、人を惹きつける魅力がある彼女を感じられる大変良い写真集」「可愛さや綺麗さ、そして色気や無邪気さ、アンゴラ村長の良さがいっぱいでした」「いろんな写真集見てるけど、標準体型ってなかなか出会えない」などと称賛コメントが続出。レビューでの評価は高く、大手通販サイトのランキングで1位を獲得するなど売り上げも好調となった。

こうなると次回作に期待が集まるが、アンゴラ村長は7月にSNSで自身をバズらせる企画を募集した際に「グラビアは今度の写真集で最後なのでやらないです!」と宣言。
実際、紙の写真集『標準体型』の帯にも「最初で最後の写真集」と大きく書かれている。つまり、同作を最後に“グラビア引退”ということのようだ。

これに対して、出版業界では「もったいない」「続けてほしい」との声が漏れ聞こえている。前述したように「デジタル写真集が1万6000部も売れる」というのは異例で、本職のグラビアアイドルや女優、モデルでも達成が困難な偉業だ。

ある業界関係者は「グラビア界にとって、彼女は人気・売り上げ・話題性のどれをとってもS級クラス。それほどの貴重な逸材なのに、デジタル写真集と紙の写真集を一冊ずつリリースしただけでグラビアから去ってしまうのはあまりに惜しい」と語った。

また、ネット上のファンからも「(写真集に)最初で最後の、と銘打ってあるので難しいかも知れませんが、ぜひ2作目3作目作っていただきたい」「グラビアやめちゃうのは残念すぎる」といったコメントが寄せられており、グラビア活動の終了を惜しむ声が絶えない。

アンゴラ村長はお笑い芸人としてはもちろんのこと、エッセイが好評で文才もあり、さらには埼玉県本庄市の広報観光大使を務めるなど幅広く活動している。他にもたくさんやりたいことがあるのだろうが、グラビア需要が高いのは紛れもない事実だ。

今のところは「グラビアはこれで最後」という状態なのだろうが、次回作を熱望する声が高まればグラビア継続の可能性がないとは言い切れない。

身体磨きを重ねた超絶スタイルの女性タレントたちがひしめくグラビア界で、「標準体型」というジャンルを切り開いたという意味でも彼女の存在は大きい。アンゴラ村長が「標準体型」の象徴としてグラビアで活躍を続ければ、SNSなどの影響で若い女性を中心に過熱する「痩せ信仰」に一石を投じることにもなるだろう。


アンゴラ村長がグラビア界に“再降臨”することはあるのか、今後に期待したい。

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