【関連写真】アンゴラ村長、大ヒット写真集掲載カット【2点】
アンゴラ村長は2024年5月にデジタル写真集『151センチ、48キロ』(講談社)をリリースし、1万6000部の売り上げを記録。デジタル写真集は「2000部売れたらヒット」といわれ、それをはるかに超える驚異な的数字となった。
その勢いに乗って、今年7月に初の紙の写真集『標準体型』(同)を発売。大胆な入浴姿やランジェリーショットなどに挑戦した意欲作で、こちらも大手通販サイトでランキング1位を獲得するなどヒットし、ネットのレビューでも高評価が目立っている。
ヒットの大きな要因は、紙の写真集のタイトルにもなった「標準体型」だ。アンゴラ村長はグラビアのために無理に痩せたり筋トレで鍛えたりせず、自身が健康的に過ごせる標準的な体型で撮影に臨んだ。磨き抜かれた超絶スタイルのグラドルやアイドル、女優らがひしめくグラビア界において、アンゴラ村長の親しみやすいルックスと「標準体型」は逆に新鮮でリアリティがあり、その独自性が爆発的な売り上げにつながったと見られている。
このヒットを受けて、グラビア進出する女性芸人が増加。アンゴラ村長は「紙の写真集でグラビアは最後」と宣言しており、出版業界では「第二のアンゴラ村長」の出現に期待が集まっている。
その筆頭と目されているのが、完熟フレッシュの池田レイラだ。
昨年2月、18歳になった池田は「週刊プレイボーイ」(集英社)で水着グラビアを飾った。その後もたびたび雑誌グラビアに登場し、複数のデジタル写真集をリリースした。
グラビア活動は散発的ながら、8月28日にXに投稿したプライベートの水着ショットが3万7000件以上の「いいね」を集めるなど需要は高い。現在20歳となり、さらなる飛躍が期待される有望株だ。池田も「標準体型」と「同級生にいそうな親しみやすさ」がチャームポイントで、アンゴラ村長と共通する部分がある。
もう一人注目されるのが、8人組コントユニット「ダウ90000」の吉原怜那だ。もともとビジュアル人気が高かった彼女は、昨年5月に「FRIDAY」(講談社)でグラビアデビュー。本職のグラドルやモデルも顔負けの美しいスタイルを披露し、デジタル写真集もリリースされた。
さらに、昨年放送された「Vポイント」のCMでコンビニ店員を演じて話題になるなど活動の幅を広げており、今後も抜群のスタイルを生かしたグラビアでの活躍が期待される。
そのほか、ぱーてぃーちゃんの信子、3時のヒロインの福田麻貴、元・駆け抜けて軽トラの餅田コシヒカリ、ものまね芸人のキンタロー。、リンダカラー∞のりなぴっぴらがグラビアに進出し、デジタル写真集をリリース。
なぜこれほどグラビアに挑戦する女性芸人が増えているのか。その背景には「時代の変化」がある。
かつて定番だった女性芸人に対する“容姿イジリ”への反発が強まり、むしろ自分の姿を肯定的に見せることで共感を得る流れができあがった。女性としての魅力を隠さず表現することがトレンドとなり、そうした「自己肯定」が支持される時代にピタリと合ったのが、ありのままの「標準体型」でグラビアに臨んだアンゴラ村長だったといえるだろう。こうした時代の流れが女性芸人のグラビア進出を後押ししているとみられる。
また出版業界にとっても、女性芸人のグラビアは魅力的だ。デジタル写真集は在庫リスクがないのでリリースのハードルが低い一方、紙の写真集のように「一人で何冊も買って応援する」ことがないため、コアなファンだけでなく幅広い層に購入してもらう必要がある。
その点、女性芸人は一般的な認知度が高く、また、普段とのギャップで関心も引きやすいため、デジタル写真集を出せば一定の売り上げが見込める。そうした狙いから女性芸人にグラビアやデジタル写真集のオファーが集まるという事情もあるようだ。
芸人本人にとっても、新たな一面を示すことで、ファン層を広げるメリットがある。というわけで、女性芸人のグラビア進出は今後も拡大しそうだが、はたしてアンゴラ村長のような大ヒット写真集を生み出す次のスターは現れるだろうか。
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