SNSバズから人生が変わった　SKE48相川暖花 11年目“涙の初選抜”と母の涙

アイドル生活11年目に入り、ようやく陽の目を見たアイドル。それがSKE48の相川暖花だ。SNSで「本日の握手会、ヲタク約1名。」の投稿が万バズし、そして、この度、9月24日に発売される35thシングル『Karma』では初選抜に選ばれた。SNSをきっかけに人生が確変を起こした彼女に話を聞いた。（前後編の前編）

【写真】『Karma』で初の選抜入りを果たしたSKE48相川暖花【9点】

――選抜メンバーですと通達されたのはいつ頃ですか？

相川　7月頭の週にMV撮影があったから……6月末です。

――ファンに発表されるまで、しばらく時間がありますよね。その間はどんな気持ちでした？

相川　TikTok LIVEとかをしているとコメントが来るんです。「選抜に入ってほしい」とか「次は入ってないの？」とか。まあ、そこは触れないようにしてきました（笑）。
　
発表されてからは、それはもうすごい反響で。選抜に入ったという事実も嬉しいけど、周りの方が喜んでくれることが何より幸せです。人生で一番嬉しかったです。

今までで一番嬉しかったことはSKE48に合格した日のことでした。あの日は泣いてないけど、今回は嬉しくて泣きました（笑）。

――ご家族への報告は？

相川　あっさり伝えました。お母さんが「最近、忙しくない？」って言ったから、「忙しいんだよね。そういえば、選抜に入った。だからだわ」って。

なんですぐ言わなかったかというと、家族全員が揃っているタイミングで言いたかったからです。私が仕事を終えて家に帰ると、みんなもう寝てるんですよ。で、起きたらもういないので。起きるのも仕事に行くギリギリだから。

――大切な報告をキャンセルしないでください（笑）。

相川　お母さんは泣いて喜んでくれました。おばあちゃんは「おめでとう」って言って、5万円くれました（笑）。それが嬉しすぎて！５万円で1か月乗り切りました。

――すぐに使ったんですか（笑）。

相川　カツカツだったんです！だから、嬉しいことランキング1位が選抜発表。2位が5万円です（笑）。

――選抜入りをファンに伝えたXは、「いいね」数が8万7千を超えました。

相川　すごいですよね。フォロワーが4万人を超えたのも選抜発表の日で、今年だけで2万人増えたんです（9月14日現在、4万8千人以上まで伸びる）。こんなに人間っているんだって思いました。

――名古屋市の人口は230万以上ですよ。

相川　そうなんだ！「いいね」してくれた方が全員集まれば、豊スタ（豊田スタジアム）に行けるってことだ！

――そうですけど、そう簡単にはいかないです（笑）。とはいえ、選抜入りできるのではという予感はなかったんですか？

相川　選抜発表って今までは関わりがないって思っていたんです。私、現実主義で、叶うわけがない夢は見ないんです。口にも出したくなくて。選抜に入るなんて想像もしないくらい、叶わない夢だと思っていたので。

でも、SNSがバズってからはたくさんの方が「相川暖花をもっと見たい」という声を上げてくださっていたから、その声が誰かに届いていたらいいなとは思ってはいました。だとしてもそんなに期待はしていなかったです。

――でも、話題性という武器を手にしましたよね。

相川　話題性はあるけど、そんなに自信はなかったです。でも、ありがたいことに選んでいただきました。

――最近は握手会も完売したらしいですね。

相川　そうなんです！たくさん初めましての方が来てくださいました。握手会だけじゃなく、劇場公演も「TikTokで見て、来ました」という方がいらして。『SKE48 SUMMER Tour 2025』も「TikTokで見ました」「Vlogで見ました」という方が多くて。完全にSKE48のライブを初めて観に来る方なんです。女の子が多いですね。SNSのインプレッションは80％が女子なんです。自分にしかできないことがあるなと思いました。このままSKE48を広げていきたいです。

▽相川暖花（あいかわ・ほのか）
2003年10月22日生まれ、愛知県出身。2015年に7期生としてSKE48に加入し、研究生を経てTeam Eに所属。今年の1月のチーム替えによりTeam Sリーダーに就任。4月の握手会で「本日の握手会、ヲタク約1名。」と自虐的に投稿した写真がSNSで“万バズ”。一躍、注目を集める。9月24日に発売される35thシングル『Karma』では初選抜。フォロワー数も急増しており、今後もマルチな活躍を期待される存在。

【後編】「握手会にファン1人」からの大逆転、SKE48相川暖花が語る確変の瞬間