【写真】『MISS KING / ミス・キング』復讐劇の幕開けとなる第1話の冒頭シーンほか【6点】
「ABEMA」オリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』は、天才棋士の父に人生を奪われた主人公・国見飛鳥が、その深い憎しみから開花させた才能と、まっすぐに突き進む意志の強さで、自らの人生を取り戻していくヒューマンドラマ。辛い過去と向き合いながらも、前に進もうとする力強い女性の姿が丁寧に描かれる。
“盤上のダークヒーロー”となる主人公・国見飛鳥を演じるのは、今年の話題作に立て続けに出演し、俳優としての進化が大きく評価されている、のん。そして飛鳥とバディを組み、飛鳥の父へ復讐を企てる"元棋士のヒモ男"藤堂成悟を藤木直人、復讐計画を見守る藤堂の恋人・堺礼子役には倉科カナ、飛鳥が人生を懸けて復讐する父親であり“天才棋士”の結城彰一役に中村獅童が出演。さらに、奥貫薫、森愁斗、鳴海唯、西岡德馬、山口紗弥加ら豪華キャストが勢揃いしている。
今回、第1話冒頭シーンがABEMA公式YouTubeにて公開となり、飛鳥の復讐劇の幕開けとなる“公衆トイレ”でのシーンの撮影レポートが到着した。
山岸聖太監督もお気に入りの場面としてピックアップしている、第1話冒頭で描かれる公衆トイレのシーン。父を殺すことを決意し、ナイフを握りしめた飛鳥が、汚れ切った公衆トイレの洗面台の鏡に写った自分自身を殺意のこもった眼差しで睨みつけ、流れ出た鼻血を乱暴に拭う場面。
いまだかつてないのんの姿がダイレクトに映されるシーンであり、“将棋”をテーマにしたドラマの幕開けとは思えない、ただならぬ空気感が立ち込める緊迫の場面となっている。
飛鳥演じるのん自身も「ここまで笑顔を見せないキャラクターは初めて」とコメントしており、人生のどん底に陥った飛鳥の“絶望”と“怒り”を感じさせる、印象的な冒頭1分55秒となっている。
撮影のために都内近郊の倉庫の中に立てられたセットは、床にはゴミが散乱し、漏れた水がしたたり、“生きた虫”も実際に投入するという徹底ぶり。
当初は実際の公衆トイレを借りてロケする案もあったそうだが、山岸監督は「ありがたいことに今の公衆トイレはどこも綺麗で、理想とする汚いトイレがどこにもなかったです(笑)。物語は飛鳥が地獄のようなどん底にいるところからスタートするわけで、飛鳥の心象風景を表す上では入るのも嫌になるくらい汚い公衆トイレが必須でした」とセット作り撮影を行ったことを話した。そしてセットにしたことにより、実際の建物では出来ない深みのある表現も可能となった。
そんなこだわりの撮影現場に足を踏み入れたのんは、あまりの“汚すぎる公衆トイレ”に思わずビックリ。洗面台に手を置くことを少し躊躇しているのんに、山岸監督が「この汚れは全部絵具ですから大丈夫ですよ」と声をかけて安心させる一幕もあった。
またこのシーンでは、通常の鏡を使用するとカメラや照明、音声機材などが映り込んでしまうため、本物の鏡を使わない特殊な演出で撮影が行われた。
鏡に見立てたセットを使い、鏡側にはのん本人、手前には代役が立ち、まるで鏡に映っているかのように見せる演技が求められた。動きや表情を完全にシンクロさせる必要があり、のんが代役に積極的に声をかけながら細かく演技のタイミングを確認する姿も。
リアリティを追求しながら、作品づくりが丁寧に進められていった。さらに鼻から血が一筋垂れる印象的なシーンでは、数人のスタッフがのんの鼻に血のりを仕込むため、カメラに映らない死角から素早く出たり入ったりと息を合わせて動き回っていた。
その様子を見たのんは「鼻血屋さんが3人もいるから…」と思わず笑い出す場面もあり、現場は終始和やかな雰囲気に包まれた。
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