元タレントでYouTuberの木下優樹菜が、連日ネットニュースで話題になっている。芸能界引退で「一般人」になってから5年が経過したが、なぜ彼女の動向に世間の関心が集まり続けるのだろうか。


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木下は9月21日、自身のInstagramで手作りのお昼ご飯を公開。鍋に山盛りのおでんやネギトロ丼、かんぴょう巻きが並ぶ豪華な食卓で、盛り付けもまるでお店のように見事だった。コメント欄には「めっちゃ美味しそう!」「いや、豪華すぎ!」などと称賛の声が集まり、複数のネットニュースに取り上げられた。

同日、木下は天然とんこつラーメン専門店「一蘭」での自撮りショットや、13歳長女とのツーショットも投稿。「平日勉強・HOME workばかりだった娘たちを連れてちょっとだけカラオケ 発散させに」とつづり、娘たちと仲良くカラオケを楽しんだようで、これもメディアで報じられた。

彼女はSNSやYouTubeを更新するたびにネットニュースとなり、一般ユーザーから多数のコメントが寄せられている。最近では、8月に髪型をロングからショートボブに変えたり、水着ショットを公開した時の反響がとりわけ大きく、多くのメディアで「ショートボブにも絶賛の声」「スタイル抜群の水着姿が話題」と伝えられた。

売れっ子タレント級の注目度だが、立場としては芸能人ではなく「一般人」である。

木下といえば、2019年に姉が働いていたタピオカ店のオーナーに「事務所総出でやりますね」などと送ったメッセージが問題になり、芸能活動を自粛。同年末にFUJIWARA藤本敏史と離婚し、2020年には所属事務所を通じて活動再開を発表したが、そのわずか5日後に芸能界引退を表明した。

2021年にタピオカ店オーナーが精神的苦痛を受けたとして損害賠償を求めた裁判で判決が出ると、木下はYouTubeチャンネルで動画を公開し、騒動を謝罪。その上で「娘たちのためにも働きたい、働かなきゃいけない。
これからまた一から活動させていただきたく思います」と再始動を発表したが、あくまで「芸能界への復帰ではない」というスタンスであり、この発表以前にモデル活動をした際は自らを「最強の一般人」と名乗っていた。

「一般人」ではあるものの、2021年にファンクラブを開設し、2022年には写真集『CORRECT』(双葉社)をリリース。2023年10月にはABEMAのバラエティ番組『愛のハイエナ』で一夜限りのキャバクラ嬢として働く企画に挑戦し、驚異の売り上げを叩き出した。同年12月には、フジテレビ系占いバラエティ『突然ですが占ってもいいですか?』(当時は夜8時~)にゲスト出演し、地上波ゴールデンタイム番組への復帰を果たした。

フォロワー数50万人を超えるInstagramでは、ファッションや美容に関する話題だけでなく、娘たちとの仲睦まじい様子を載せるファミリー路線も人気で、とても「一般人」の枠には収まらないほど継続的にメディアに取り上げられている。

人気の理由としては、2児のママになっても変わらない美貌やスタイル、親しみやすいキャラクターが挙げられるだろう。だが、それだけでここまで注目が続くとは考えにくく、他になにか特別な要因がありそうだ。

ある業界関係者は、その核心を「ツッコミどころの多さ」にあると指摘する。

前述のとおり、木下は芸能界を引退したはずなのに写真集を出したりファンクラブを開設したり、ゴールデンタイムのテレビ番組に出演したりと、引退後もタレントと変わらない活動をしてきた。現在は地上波テレビへの出演は途絶えているが、SNSでの存在感は健在で、誰もが「一般人と言えないのでは…」と思わずツッコミを入れたくなる。

加えて、木下の言動はしばしば賛否を呼び、物議を醸すことも多い。だがそれがかえって「どうしても気になる存在」として注目を集めているのだ。


自由奔放な言動によるツッコミどころの多さは、タレント的に作り込まれたイメージとは対極にあり、ファンにとっては「親しみやすさ」となる。木下は良くも悪くも、仮面を被ることがなく“むき出し”なのだ。

その“むき出し”の自由奔放さはファンに対する求心力を高めると同時に、ファン以外の人々にとっても「なぜか目が離せない存在」になっているようだ。

今年7月に公開したYouTube動画では、長年のファンクラブ会員である女性ファンの結婚式にサプライズで登場し、号泣しながらのスピーチで感動を呼ぶなど、「人情派」の一面も話題になった。とてもひと言では言い表せないほど多面的な魅力が、彼女を「最強の一般人」として輝かせ続けている。

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