「元々はギャルになりたくなかったんです。でも、お姉ちゃんにブリーチ剤で髪を染められて、『人生ギャルになるしかない』って思って…」。
──そう語るのは、TikTokで「ちゃおっすぽいーん」のフレーズで大バズりし、現在はシングルマザーとしても活動するギャルモデル・小田愛実。元々はOL志望の優等生だった彼女がギャルになった意外なきっかけ、eggモデル時代の経験、そして母としての葛藤と成長、仕事への想いを赤裸々に明かす。波乱万丈な道のりを経て「ありのまま」で輝く彼女の魅力に迫る。(前後編の後編)

【写真】シングルギャルマザー・小田愛実の撮り下ろしカット【9点】

――お母さんになって、ご自身の中で変化はありましたか?

小田 心が大きくなったというか、器が大きくなった気がします。昔は本当に些細なことでイライラして、人の気持ちを考えずに色々言っちゃったりしていたんですけど、子どもができてからは、ちょっとしたことでは怒らなくなりました。あとは、自分の時間をすごく大切にするようになりましたね。子どもがいなかった時は、自分の時間が無限にあるように感じていたんですけど、今は限られているからこそ、その時間をどう使うか考えるようになりました。アニメを見たり、好きなものを食べたり、そういう時間が私にとってはストレス解消になるんです。

――その変化は、お仕事にも影響していますか?

小田 守るものがあるから、自分本位で動かなくなったかもしれないです。仕事も選ばなくなりました。「これやりたくない」とかはなくて、何でもやるようになりました。YouTubeも、昔だったら猫かぶって綺麗な姿だけを見せていたかったけど、今は子どものためにお金も稼がなきゃいけないから、使える武器は全部さらけ出す、みたいな。
部屋が汚いのもそのまま見せちゃったり。その方が楽だし、共感してくれる人もいるので。

――恋愛観に変化はありましたか?

小田 そんな簡単に人を好きになることはなくなりましたね。昔は「可愛い」って言われただけですぐ恋に落ちていたんですけど(笑)。今は子どもがいるから、いい人がいても「その人が子どもを愛してくれる確証はないな」とか色々考えちゃって、恋愛に発展しないです。息子が男の子なので、ちっちゃい彼氏がいる気分で、それで満たされている部分も大きいです。保育園の送り迎えもあるし、仕事もあるし、そもそも恋愛する時間がないっていうのもありますけど。月に1回か2回、イベントで夜まで仕事の時にお姉ちゃんに預けて飲みに行くくらいなので。

――息子さんとの関係は、まさに彼氏のようですね。

小田 本当にそうなんです!寝る時も「ウォーアイニ、サランヘヨ、アイラブユー」って言ってくれるんですよ。私の好きな飲み物とか食べ物も全部把握していて、お姉ちゃんとコンビニに行った時に買ってきてくれたり。私がアンチで病んでいた時も、「ママどこか痛いの?」「大丈夫だよ、僕が守ってあげるから」って言ってくれて。
もう泣いちゃいそうになります。

――最近では「ちゃおっすぽいーん」の自己紹介フレーズがTikTokで大バズりしました。(編集部注/『nuts』とGINTA & ODAKEiの楽曲『UCHIDA1』がコラボした楽曲『UCHIDA1 nuts remix』小田愛実パート部分)

小田 あれは元々、GINTAさんの曲のリミックスを『nuts』でやった時の挨拶パートのフレーズなんです。それがTikTokでエロい女の子たちがこぞって使ってくれたおかげでバズりました。感謝です。

――バズったことで変化はありましたか?

小田 フォロワー数が何十万人単位で増えましたし、街で声をかけられることがめちゃくちゃ増えましたね。小学生とか中学生とか、年齢層が低い子たちから「ご挨拶の人だ!」「ぽいーんしてください!」って言われるようになりました。

――息子さんもいつか知ることになりますよね。

小田 そうなんですよ。「お前の母ちゃん、『ちゃおっすぽいーん』って歌ってたんでしょ」とか言われたらどうしようって(笑)。だから、鋼のメンタル強めで育てています。イジられても返せるぐらいの強さをもってほしいので、過保護な育児はしていないです。


――お仕事の面ではいかがですか?

小田 おかげさまで、お仕事も増えて潤いました。最近はほぼ休みがないくらい。できるSNSはフル活用しています。

――今後の活動について、考えていることはありますか?

小田 今はYouTubeに力を入れたいですね。ママ系のキャラで、ズボラな部分も出しつつ、共感してくれるファンを増やしていきたいです。家で撮影できるので、子どもといる時間も削られないですし。グラビアも、以前はバチバチにやっていましたけど、これからはママとしての自分を全面に出していきたいので、方向性をシフトチェンジしていこうと思っています。もちろん、お仕事が来たら何でもやりますけど、安売りはしたくない。自分の価値をちゃんと考えて、活動していきたいです。

――セカンド写真集が発売されます。ファースト写真集から4年ぶりということですが、どんな内容になっていますか?

小田 ファーストの時は前髪もあって、ちょっとロリっぽい甘々な感じだったんですけど、今回は系統もガラッと変えて、大人の女性の感じで撮ってもらいました。メイクも髪型も変えたので、23歳の今の私を詰め込んだ感じです。
180度変わった私を見てほしいです。

――撮影に向けて体作りもされたのですか?

小田 絞るんじゃなくて、むしろ増量しました。6kgくらい。ガリガリな体が本当に好きじゃなくて。以前、別の撮影で体重を落とす必要があってシンデレラ体重まで落としたんですけど、ちょっと鬱っぽくなっちゃって。だから、今回は自分の大好きな体でいたいと思って、いっぱい食べて増量しました。お尻のトレーニングはしましたけどね。プリンとした可愛いお尻を作りました。痩せると胸がなくなるタイプなので、太ることでグラマラスな体型に見えるようにしました。

――今回の写真集は所属事務所からの発売ということで、かなり自由にできたとか。

小田 衣装も「こういうテイストで撮りたい」って意見を出しましたし、メイクもほぼ自分でやりました。だから、自分の好きな写真集ができたと思います。
セクシーな表情だけじゃなくて、見ていて目が楽しくなるような、いろんな表情を取り入れたので、男性はもちろん、女性にも見てほしいです。

――「目が楽しい写真集」、いいですね。

小田 そう、目が楽しい!いろんな表情があるので、飽きないと思います。ぜひ手に取って見てほしいです。

――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。


小田 いつも応援ありがとうございます。これからもありのままの私で、色々なことに挑戦していきたいと思っているので、温かく見守っていただけると嬉しいです!

▽小田愛実
2001年7月9日生まれ、茨城県出身。『nuts』専属モデル高校生のときに『egg』でモデルデビュー。2018年に恋愛リアリティショー『恋する♥週末ホームステイ』に出演し注目を集める。2021年に第一子となる長男を出産。2024年に自己紹介フレーズ「ちゃおっすぽいーん」がTikTokで大バズリ。2nd写真集『ちゃおっすぽいーん』(株式会社エイチジェイ)が7月5日に発売。
X、Instagramともに(@maaaami79)。YouTube「まぁみチャンネル」。

【前編】「プリキュア来たよ」派手な見た目に偏見も…小田愛実が語る、シングルギャルマザーの保育園ライフ
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