【写真】MCとしても活躍するゆきぽよの撮り下ろしカット【8点】
――egg専属モデルの先輩からは、ほかにどんなことで怒られたのでしょう。
ゆきぽよ 昔のegg専属モデルはサークルみたいな雰囲気だったらしいんですけど、私の時代は年齢差があって、上は5、6歳離れていました。そうすると同じギャルなのに、後輩ギャルのすっぴんを見分けられない先輩がいて。私は挨拶するときにサングラスも帽子もマスクもしなかったんですが、帽子もサングラスも外さないまま先輩に挨拶した子がいて、なぜか私だと思われたんですよね。それで、めっちゃ怒られました。
――反論の余地もないんですか?
ゆきぽよ そうですね。編集部の入った部屋の真ん中に全身鏡があって、そこが掲示板チックになっていたんです。怖い先輩が自分の顔をチェキ撮影して、下に自分の電話番号と「ゆきぽよ今すぐ電話してこい」と書いて貼ってあるんです。それを見て慌てて電話したら、ひたすら怒られました。あとグループで誌面の撮影をしたとき、カメラマンさんから「先輩の肩に手を置いて」と言われて、その通りにやったら、「手を置く前に『失礼します』がなかった」と怒られました。
――口答えはしなかったんですか?
ゆきぽよ しました。
――いつまで先輩とそういう関係だったんですか?
ゆきぽよ 私がメディアに露出し始めた頃に、たまたま江の島で先輩を見かけたので、全力で近づいて、大きな声で「お疲れ様です!」と挨拶したんです。そしたら先輩も大人になったのか、「恥ずかしいからやめて」みたいなテンションで。そんなことを続けていたら「もういいよ」みたいな感じになって、今でも交流が続いていて、一緒にバーベキューなどにも行く仲です。わだかまりもなくなって、その先輩と会うと、当時のことで私のほうがいじります(笑)。やっぱりギャルって何も考えてなくて、ポジティブで、一緒にいると楽ちんですね。
――後輩のギャルとの関係性はいかがですか?
ゆきぽよ 年の離れた後輩のほうが挨拶もちゃんとしていますし、しっかりしているんですよ。もちろん人それぞれで、バチバチのギャルで育てられてきたんだろうなっていう礼儀のしっかりした後輩もいれば、パッとギャルになったんだろうなっていう後輩もいますが、私自身が怒られるのは嫌だったから、何にも言わないですね。
――一時期、ギャル文化が衰退した時期もありましたよね。
ゆきぽよ 雑誌の『egg』は2014年に休刊しますが、私が専属モデルになったのは2012年と、まさに衰退するタイミングだったからショックでしたね。『egg』の表紙も、もともとはギャルだったのが、私の世代では、どんどん清楚になっていって、最終的に清楚な二人が表紙を飾るみたいな状況で悔しさもありました。そのときに「絶対ギャルはやめない」と決めて、一生ギャル宣言みたいなことを言ったんです。正直、大人になった今はちょっと後悔しています(笑)。やっぱり年齢とともに落ち着くので、ずっとギャルでいるのはきついんですよ。
――2017年、恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』(Amazon Prime Video)に出演して以降、テレビのバラエティ番組を中心に活躍しますが、2021年に文春砲をくらって、不遇の時代を余儀なくされます。
ゆきぽよ 当時は本気で“死にたい”しかなかったですね。あまりにも辛すぎて、ほとんど記憶に残ってないですし、トラウマです。最初の1年ぐらいは外に出て発散しようと思っても、コロナがあって引きこもらざるをえなかったし、その状況を受け入れるには時間がかかりました。家にいてもSNSなどを通じて「反省しろ」ってめちゃくちゃ言われていましたし……。
――今は活躍の場も増えていますが、転機になったのは何でしょうか?
ゆきぽよ 今の事務所に移籍したことです。ずっとギャルのまま来ちゃっていたから、世の中の常識を知らずにいたんです。
――最後に改めて『私たちのトリセツ』の見どころをお聞かせください。
ゆきぽよ ゲストで登場する個性豊かな女の子たちが、日常生活を送る中で、自分の人生で大事にしていることを素直な言葉で語ってくれるから、心に刺さるし、勉強になるところもあるので、ぜひ観てください。
YouTubeバラエティ番組
『私たちのトリセツ』
毎週月曜18時~放送中
放送URL:https://www.youtube.com/channel/UCYUWJVPcY1vxNk1FrEH0Kwg
出演者:メインMC ゆきぽよ・シュウペイ(ぺこぱ)
※配信日程・内容・配信形態は変更になる可能性がございますので、予めご了承ください。
【前編】「お母さんが『何がダメなの?』と言ってくれた」ゆきぽよが語る、ギャルを貫く強さのルーツ