今、恋愛映画や青春ドラマのヒロインに引く手数多の18歳のネクストブレイク俳優の當真あみ。この夏に日本テレビ系ドラマ『ちはやふるーめぐりー』で主人公を務めたことも記憶に新しい。
10月17日公開の映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』(酒井麻衣監督)で、初めての恋に燃える余命短い少女を演じている。沖縄でスカウトされ15歳でデビューした彼女に、純愛ラブストーリーの抱負や今の人生観を聞いた。(前後編の後編)

【写真】余命短い少女を演じる當真あみの撮り下ろしカット【6点】

――スカウトから15歳で上京し、お芝居を続けてきましたが、休日はどんなことをするのが好きですか?

當真 母や家族と話す時間は、今でも癒しですね。そして、もう2年くらいずっと仲良くしてくれる友人がいます。同じ仕事をしているので悩みも話しやすいですし、休みの日にもよく遊べるのでリフレッシュになります。一緒にいるだけですごく安心できる存在がいることは、すごくありがたいんだなと実感します。

――この映画では、萌がクラスメイトになった日向に告白するシーンで、家業を継ぐか教師を目指すか迷っていた日向に萌が「どっちかにしないとだめなんですか?」と言うセリフがあります。複数の夢があるけれどどちらかを諦めないと、という状況だったら、當真さんならどうしますか?

當真 私はまだ、絶対にどちらかを諦めなければいけないっていう状況に立ったことがないので……でも、できる限りどちらも叶えたいです。

――意志が強いですね。

當真 うーん…でも普段は深く考え込まない性格です(笑)。ただ、迷うということは、どちらも同じくらい強く叶えたい気持ちがあるんだと思います。そこでどちらかを諦めてしまったら、きっと「あの時やっておけばよかったな」っていう未練がずっと残ってしまうと思うので。
後悔はしたくないですね。

――ということは、今までにも後悔を覚えた経験はあまりないのでしょうか。

當真 なかったと思います。というのも、壁にぶつかってもよりポジティブに思えるように、行動したり考える癖が私にはあるみたいです。そこは萌ちゃんと似ているかもしれません。でも逃げる訳ではなくて、満足いくまで全力で突き詰めてやってみると、結果が上手くいかなくても受け入れられます。その時は「失敗したかも!」と思っても、どこかで気持ちが変わって、ポジティブになれるのかなと思います。頭を抱えて止まっているより、できることは全部やって、スッキリした気持ちで未来を受け入れたいです。


――すると、お芝居でも役に入りすぎて、その気持ちをオフでも引きずってしまう、ということも少ないと?

當真 私は、あまりないですね。撮影現場ではもちろんシーンのために気持ちを作るんですけど、カットがかかったらすぐに自分に戻ることができます。結構、役とは切り離して考えるタイプなので、役に引きずられることはあまりないです。

――オンとオフの切り替えがはっきりしているんですね。


當真 そうかもしれません。その方が、自分としてはプラスなのかなと思っています。もしすごく重くて苦しい役をずっと引きずっていたら、自分自身も苦しくなってしまいます。それに、台本を読んだ時に想像していたものと、実際の現場で他の方とお芝居をした時に生まれるものが全く違うこともあって、その化学反応がすごく楽しいんです。だから、あまり頭が固くならずに、常に新鮮な気持ちで現場にいたいなと思っています。

(プロフィール)
當真あみ とうま・あみ 2006年11月2日生まれ、沖縄県出身。2021年にCMでデビュー。主な出演作品に、『カルピスウォーター』第14代イメージキャラクターCM、JR東日本『高輪ゲートウェイ』CM、NHK大河ドラマ『どうする家康』(2023)、声優初主演アニメ映画『かがみの孤城』(2022)、映画『おいしくて泣くとき』(2025)、映画『雪風 YUKIKAZE』(2025)、ドラマ『ちはやふるーめぐりー』(2024)などがある。公開待機作に主演映画『終点のあの子』が1月23日公開、劇場アニメ『パリに咲くエトワール』3月13日公開、同年5月スタートの初舞台『ハムレット』ではヒロイン・オフィーリアを演じる。

【前編】「思い切ってやってみる」當真あみが語る“余命半年の恋”のまっすぐさ
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