「伊織もえは何人いるんだ…?」SNSでそんな“ミステリー”が囁かれるほど、「東京ゲームショウ2025」(TGS2025)の会場を縦横無尽に駆け巡ったコスプレイヤー・伊織もえ。4日間で14件もの仕事をこなし、各ブースで存在感を放っていた。
その超人的な活躍の裏には、食事もままならないほどのストイックな姿勢と、ファンやスタッフへの深い想いがあった。「TGS」を終えたばかりの彼女に、激動の4日間を振り返ってもらった。

【写真】伊織もえと振り返るTGS 太ももチラ見え私服カット撮り下ろし【10点】

――知る限りでは、伊織さんが一番多くのブースに出演されていました。それぞれどんなお仕事を?

伊織 本当にぎゅっと詰まった4日間でした。ステージ出演だけでなく、PR撮影、生放送、夜は自分のTwitchやYouTube配信もありました。期間中に14件もお仕事があって、昼も夜もずっと動きっぱなし。Xでは「伊織もえ何人いるんだ…?」「違うブースでもまたいた!」なんてミステリー扱いされていました(笑)。

――具体的にどんなスケジュールだったのでしょうか。

伊織 1日目は朝から2作品の撮影、夜は配信番組。2日目は午前に撮影を終えて少し会場を回れました。夕方からはメディア発表会、夜は大好きなゲーム『勝利の女神:NIKKE』の生配信出演。そして3日目が一番忙しくて、3つのブースでそれぞれ違うキャラのコスプレに着替えて出演させていただきました。
移動と着替えが本当にギリギリで、まさに時間との戦いでしたね。最終日は2ステージ登壇後、お世話になったブースへ挨拶回りをしているうちに、あっという間に終了の時間で。4日間を締めくくったのは、いつも支えてくれる「コミケ」スタッフさんたちとの打ち上げ。ようやく、ほっとできた瞬間でした(笑)。

――移動と着替えで30分しかなかった場面もあったとか。食事は取れていたのでしょうか?

伊織 最終日の私服からコスプレへの着替えは30分しかなかったので、前日からイメトレして段取りを決めていましたね。メイクさんやスタッフさん、ブースの方々の連携が本当にすごくて、なんとか間に合いました。「TGS」期間中は実は一度も食事を取っていなくて(笑)。終わって体重を測ったら3キロ減。まさか“イベントダイエット”になるとは思いませんでした(笑)。

――『モンスターハンターアウトランダーズ』のステージでは、未リリースの同作で『融光種リオレウス』の狩猟タイムを競い、見事な勝利もありました。

伊織 共演した「よしなま」さんや「ワイトのゲーム研究所」さんはモンハン界の有名な方なので、正直言って自信はありませんでした。
前日のリハは配信のお仕事で出られなかったので、代わりにスタッフさんが参加してくれて。その動画を見ながら動きをイメージして本番に臨みました。でも練習は当日の控室で一回だけなんです。それでも勝てたのは本当に嬉しくて、忘れられないステージになりました!

――勝利の“秘策”があれば教えて下さい。

伊織 私が使ったキャラ「ぺぺ」はヘビィボウガンタイプで、リオレウスとの空中戦に相性抜群だったんです。あとで自分のプレイ映像を見返してみたら、攻撃もほとんど外してなくて、これは私の腕よりもゲームの操作性の良さですね(笑)。

――そんな伊織さんは撮影タイムのファン対応も話題でした。なにか意識していることはありますか?

伊織 「TGS」は私にとってプライベートでも行っていたくらい大好きで、“お祭り”のようなイベントなんです。だから、どんなに忙しくてもその楽しさを忘れないようにしています。移動が多くても、せかせかした印象は出したくなくて。現場の雰囲気って小さなことで変わるので、スタッフさんたちとも「来てくれた人が楽しめる環境をつくろう」と話し合っていました。

だからSNSで「楽しかった」「嬉しかった」という声を見ると、疲れも一瞬で吹き飛びます。
みんなで準備してきてよかったなって思う瞬間です!ただ、移動中にお声がけいただいてツーショットをお断りしてしまうこともあって、そのときは心苦しかったです。それでも「頑張ってね」「忙しいのにすみません」と優しく声をかけてくださる方ばかりで、元気にお仕事する原動力になりました!

――年内、またファンが会える機会はありますか?

伊織 年末に「コミケ」にサークル参加するのが自分の活動の原点なので、「冬コミ」にサークル参加しますよ。写真集の撮影から印刷まですべて自分で準備していて、年末のこの制作期間もすごく大切にしているんです。今年も良い作品が届けられるように、しっかり準備中です!それと、1月24日(土)の誕生日に初めて生誕祭イベントを開催します。ぜひ遊びにきてください!

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