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北村匠海、綾野剛と肩を並べて最優秀俳優賞を受賞した釜山国際映画祭での快挙も記憶に新しいが、公開直後からSNSや映画レビューサイトでは「林裕太は間違いなくブレイクする」「マモルの純粋さが心に刺さる」「釜山での受賞も納得の演技力だった」と、林に対する賞賛の声で溢れている。
「本作は戸籍売買という闇ビジネスに手を染めた若者たちが、裏社会から抜け出そうともがく物語。林は北村演じるタクヤを兄のように慕うマモルを演じ、その純粋さがスクリーンを通して観客の心をわしづかみにしています。林はオーディションでこの役を射止めたとのこと。インタビューでは北村や綾野との現場について『最初は食らいついていかなければという感覚でした』と語っていましたが、存在感はまったく2人に負けていませんでした」(映画ライター)
林の好演で注目されているのが、彼が所属する「鈍牛倶楽部」のレベルの高さだ。同事務所には河合優実、坂東龍汰といった注目の若手俳優が在籍している。
「河合は『不適切にもほどがある!』(TBS系)での不良娘役で注目を浴び、NHK朝ドラ『あんぱん』でもその演技力が絶賛されています。また、坂東は『ライオンの隠れ家』(TBS系)で自閉スペクトラム症の青年という難しい役どころで、微細な感情表現の巧みさで観客を引き込みました。『あんぱん』では“コン太”今野康太役の櫻井健人、目黒新を好演した日高由起刀も所属しています。鈍牛倶楽部にはオダギリジョーや光石研が在籍していますが、こうした演技達者な先輩に憧れて入所した若手は当然、役者としてのプロ意識が高い。今や“鈍牛俱楽部クオリティ”が業界内でブランド化しつつあります」(映画関係者)
林の役者としての“身分”がどこまで上がっていくのか楽しみだ。
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