Juice=Juice卒業後、2024年4月にソロデビューを果たし、俳優としても活動するなど多方面で活躍する稲場愛香が2年ぶりの写真集『香愛』を発売。自身が愛する“香り”をテーマに、初めて訪れた台湾で水着はもちろん、ドレスやワンピース、ランジェリーに初挑戦するなど、やわらかさと強さと大人の色気を詰め込んだ一冊となっている。
新境地となった最新写真集の裏側に迫った。(前後編の前編)

【写真】2年ぶりに写真集を発売する稲場愛香の撮り下ろしカット【6点】

――最新写真集『香愛』の“香り”というテーマはどのように決まったんですか。

稲場 これまで4冊の写真集を出させていただきましたが、私自身が事前の打ち合わせから参加することはなかったんです。今回は初めてワニブックスさんから出させていただくということで、どういうコンセプトでやっていくか考える時間を設けていただいたんです。その時に編集さんの方から、「香りをテーマにしてみたらいいんじゃないか」という案をいただいたんですが、私は香りが大好きで、毎日シチュエーションによって香水を変えているんです。バースデーイベントのグッズでも香水をプロデュースしたことがあるので、一瞬で香りをテーマにしようと決定しました。

――稲場さんから提案したアイディアも反映されているんですか?

稲場 最初に衣装の雰囲気によって、いろいろな香りの種類を提案していただいたんですが、せっかくなら普段から自分が使っている香水をイメージしたいなと思って、まず家にある香水をかき集めたんです。フローラル系なら、この衣装に合うんじゃないかなとイメージ作りをして、こういう衣装を着てみたいという参考画像をお送りしました。

――たとえばコルセットの衣装は、どういう香水をイメージしたのでしょうか。

稲場 コルセットにバラの柄が入っているので、ローズ系の香りがありつつ、シックな雰囲気もあるので、柔らかくて女性らしい香りだけではなくて、小悪魔的なチェリーも入ったトム・フォードの香水を個人的にイメージしています。ただ、そこまで厳密に香りを決めているわけではなく、見る方それぞれが香りをイメージしていただけたらうれしいです。

――香りがお好きになったのはいつ頃からですか。


稲場 中学生の頃から好きです。当時、学校に香水はつけていけなかったんですが、「私って香りが好きかもしれない」と気づいて。名前にも「香」という字が入っているので惹かれるものがあったんです。最初はドラッグストアで売っているようなボディースプレーから入りましたが、ずっとダンスをやっていたので、ダンスをやっている年上のお友達が多くて。いつもお姉さん方は良い匂いするなあと思って、「私も良い匂いになりたい!」と香水に興味を持ち始めました。

――今は何種類くらいの香水をお持ちなんですか。

稲場 30個くらい……いえ、小さいものがセットになっている香水も入れたら、50近くあるかもしれません。シーンに合わせて香りを変えられるので楽しいですよ。

――写真集の撮影に合わせて、ボディメイクなどはされましたか。

稲場 5冊目の写真集にして、過去一ダイナミックな身体になっています(笑)。というのも昔はちょっとご飯を我慢したら体重も落ちていたのですが、年齢とともにそうもいかず……。グループ時代に比べると運動量も減っているので、家での筋トレや食事制限など、やれる限りのことはやりました。
今までの写真集を振り返ると、「腹筋の縦ラインがいいね」とファンの皆さんに言っていただくことが多くて、なるべく縦ラインは残したかったんですが、あんまりムキムキにしてしまうと、表現したい女性らしさの方向性も変わってしまうなと思って、無理しすぎないようにしました。年齢的にも大人になって、ソロになって2冊目の写真集、今までと違う私ということで、ボディメイクも自然体な状態にして撮影に臨みました。

――ご自身も打ち合わせの段階から参加したことによる変化もあったのではないでしょうか。

稲場 いつもは与えられた衣装を着て撮影を頑張るみたいな、受け身な部分があったんですけど、今回は今まで以上にクリエイティブというか、みんなで作り上げていくという感覚がありました。お顔のメイクも、自分でやらせていただいた部分もたくさんありました。滝に打たれながらの撮影もあったので、ベースメイクはメイクさんに相談しながらやっていただいていたんですが、香りと同じぐらいコスメやメイクも好きなので、「ここはこういう色のリップを使いたい」と提案して。「自分らしさを出す」という意味でセルフプロデュース的なところも意識しながら、自前のメイク道具をフルで持っていきました。

――通常版のカバーはナチュラルメイクですね。

稲場 この写真は、いくつか挙げていただいた中から自分で選びました。普段の私だったら、このメイクでステージに立つのは恥ずかしいんですが、布面積が少ないのに顔だけバッチリ決めるのは違うかなと思って、あえてすっぴんに近いナチュラルメイクにしました。年齢を重ねて、自然体の自分も受け入れられるようになったんですよね。ちょっとしたそばかすなんかも、あえて生かして、リアルな“まなかん”をお届けすることにこだわりました。
対照的にAmazon限定カバーのほうはコルセットを着ていますが、アイラインをキュッと引いて、赤いリップを塗って、通常版とは色味が全然違います。

――どんな思いが、それぞれのカバーに込められているのでしょうか。

稲場 Amazon限定カバーはファンの方が喜んでくれそうな「いつものまなかん」。通常版は私のことを知らない方でも、「見てみたいな」と思っていただけるように、力の抜けた表情で、素の雰囲気があるほうが写真集らしいかなという理由で選びました。

――裏テーマは“背中”だそうですね。

稲場 撮影の合間に、衣装さん、メイクさんとお話していた時に、「今回は背中が開いている衣装が多いよね」という話になって。たまたま用意していただいた衣装が、背中が見えるものばかりで、「香りがテーマだけど、背中を裏テーマにしちゃおうか」と勝手に盛り上がって話していたんです。だから狙っていたわけではないんですが、いろんな角度、いろんな衣装の背中を見ることができます。

――背中は自分で見えない部分だから不安はなかったですか。

稲場 そうなんですよ! ドキドキだったんですけど、昔から背筋はしっかりあるタイプで。遺伝もあると思うんですけど、4歳の頃からダンスをやっているので、自然と背筋も付いたんです。特に意識しなくても、少し力を入れたら筋がしっかり入るので、「背中いいじゃん!」と言われることが多くて。
背筋を伸ばした時のデコルテと背中を褒めていただくこともあったので、そこをしっかり意識したポージングを堪能してください!

稲場愛香写真集
『香愛』
2025年11月15日発売

【通常版】
定価:3,100円+税

【メイキングDVD付き限定版】
定価:4,100円+税
(ワニブックス通販、ハロー!プロジェクトオフィシャルショップにて販売)

撮影:中山雅文
発売元:株式会社ワニブックス

2025年11月16日(日)には大阪、11月24日(祝・月)には東京で発売記念イベントを開催!

【後編】稲場愛香、ソロ2年目の進化「歌うのが苦手だった私が、今は“声”で勝負している」
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