YouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』で見せる壮絶なブチギレ演技で話題の女優・伊勢川乃亜。中学生のころから俳優になる夢を抱きつつ、大学では教育学部で日々子どもたちと向き合った。
授業づくりも演技も、根っこにあるのは“どうしたら相手が笑顔になるか”という想い。そんな彼女のルーツと母から受け継いだ前向きさ、そしてこれからの夢を語る。(前後編の後編)

【写真】ブチギレ演技で注目を集める女優・伊勢川乃亜の撮り下ろしカット【12点】

――子供の頃はどんな性格だったんですか?

伊勢川 親から聞いた話だと、嫌なことがあっても泣かずに拗ねる子だったそうです。例えばテーマパークから帰りたくなくて、かくれんぼを始めるみたいな(笑)。でも、基本的には活発で、休み時間になったら絶対にグラウンドに行って男の子に混ざってドッジボールばっかりしていましたね。ボールが当たって泣いちゃった女の子がいたら、代わりにボールを取りに行って男子に当て返すような感じで(笑)。

――かなり男勝りだったんですね。

伊勢川 だから男子からいじられることも多くて。当時、「ノア」という車のCMが流行っていて、「新型ノア」ってずっと呼ばれてました。すっごい嫌だったので、お母さんに相談したこともあるんですけど、「え、良かったじゃん、旧型じゃなくて。新しいんだよ!」って(笑)。

「それはそうなんだけど、なんだこの人」って思うくらいに悩んでるのがバカバカしくなりました(笑)。
母はすごく無邪気で、ど天然なのでどんな悩みを相談しても、だいたいそんな感じでポジティブに返してくるんです。そんな母の影響もあって、私はどんな経験も前向きに捉える性格になったと思います。

――素敵なお母様ですね!

伊勢川 いまもすごく元気で、47歳にして専門学生として学校に通っているんです。20歳で私を産んで大学を中退しているので、今、青春を取り戻しているみたいで(笑)。この前、帰省した時に駅で待ち合わせをしたら、男女5人組が猛ダッシュで近づいてきたと思ったら母が混ざっていました(笑)。

――そんなお母様と過ごしていた伊勢川さんが俳優の道を選んだキッカケはなんでしょう。

伊勢川 学校のお遊戯会が楽しかったからぐらいの軽い気持ちで、小学6年生の時に劇団ひまわりにいくつかの習い事一つとして入りました。でも、続けていくうちに、「役者という仕事なら、いろんな職業になれる。私が将来なりたかった夢が全部叶うじゃん!」って気づいたんです。その瞬間に「私は芸能の道に進みたい」と決めて、中学に上がるタイミングで、劇団以外の習い事を全部やめました。

――その後、教育学部のある大学へ進学されています。

伊勢川 女優になるという夢は固まっていたものの、勉強も嫌いじゃなかったんですよね。
大学には行きたいけど、母子家庭だったのであまり負担はかけられないから国公立に絞って進路を考えていたときに「自分が興味を持てることは何だろう」って悩んでいまいた。受験期に、友達に数学を教えていたら「分かった!」って言ってもらえるのがすごく嬉しかったのを思い出したんですよね。「私、女優になってなかったら学校の先生になってたかも」って。それで大学では先生の勉強をしてみようと。

――実際に教育実習なども経験されたと思いますが、俳優業に活きていると感じることは。

伊勢川 双方にありますね。授業を考える時は、「どうしたら子供たちが楽しんでくれるかな」って悩みます。それって舞台の上で「どうしたらお客さんが楽しんでくれるだろう」って考えるのにすごく近くて。逆に、俳優として子供向けの劇に出演した時は、教育学部で学んだ「子供が理解しやすい言葉のスピード感」を意識しました。コミュニケーションが苦手な子が演劇を通じて心を開く事例について調べてレポートを出したこともあり、本当にどっちの経験も無駄になっていないです。

――今後、こんな役柄を演じてみたいと思うものは?

伊勢川 ずっと言い続けているんですけど、悪役をやってみたいです。それも、ただの悪役じゃなくて、ずっと主人公の親友ポジションで味方だと思わせておいて終盤で「お前が裏切り者だったのか!」ってなるような、“視聴者も騙す系の役”がやりたいです。


――似合いそうですね!10年後はどんな俳優になっていたいですか?

伊勢川 「〇〇に出てたあの子ね」って言われるような、代表作を1つは持ちたいです。憧れは朝ドラ大河ドラマ。演技派女優さんの枠組みに入れていたらすごく嬉しいです。あと、個人的な夢なんですけど、『よしもと新喜劇』に出てみたいです。コメント欄で「新喜劇の(未知)やすえ姉さんに近いものを感じる」って書いてくれた方がいて。もし共演できたら、やすえ姉さんと両サイドから2人で一緒にキレてみたいです。怖すぎますけど(笑)。夢のまた夢ですね。

――最後に、この記事を読んでいるファンの方へメッセージをお願いします。

伊勢川 街で「怒ってください」と言っていただくことがあるんですが、私のガチギレ演技は声がすごく大きいので、人がたくさんいる場所だと近所迷惑になってしまうんです(笑)。気持ち的にはいつでもキレてあげたいんですけど、どうか外で言うのだけはやめてください(笑)。場所をわきまえていただければファンサービスします!

▽伊勢川乃亜(いせかわ・のあ)
1998年10月12日生まれ、愛知県出身。
O型、てんびん座。
『NOBROCK TV』で見せた迫真のブチギレ演技が話題を集める注目の若手女優。中学生の頃から俳優を志し、大学では教育学部で子どもたちと向き合いながら演技の礎を築く。プライベートでは“黄色”がテーマカラー。小物類はすべて黄色で統一し、好きな色のためにスマホをAndroidからiPhoneに変えたほどの筋金入り。

【前編】“ブチギレ女優”伊勢川乃亜『NOBROCK TV』での迫真演技の真相「女よりちっせえ声だな」も実体験から
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