大みそかに生放送される『第76回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が14日に発表されたが、国民的アイドルグループ・Snow Manの名前がなかったことが話題になっている。今年はSTARTO ENTERTAINMENT所属グループの出場が3年ぶりに再開となったが、Snow Manはメンバーらの意向により“出場辞退”になったと報じられている。
かつてはアイドルにとって『紅白』は絶対的な檜舞台だったが、近年はその関係に変化が生じているようだ。

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『紅白』をめぐっては、旧ジャニーズ問題を受けて2023年は44年ぶりに同社所属タレントの出場がゼロに。2024年には、NHK番組へのSTARTO社タレントの起用再開が発表されたが、前年と同じく『紅白』出場はなかった。

今年はKing & Princeの出場が発表され、3年ぶりに起用が再開。しかし、2021年と2022年に2年連続で出場していたSnow Manの名前は出場者リストになかった。

Snow Manは『紅白』出場のなかった2023年と2024年の大みそかに、YouTubeでスペシャルライブを無料配信。2023年は当時の日本最高記録となる同時接続数133万人を達成し、翌年も同時接続数約127万人を記録するなど好評を博してきた。業界内やファンの間では、今年もSnow Manは生配信を実施する可能性が高いとみられている。

かつてはアイドルにとって、認知度やイメージを大きく高めてくれる『紅白』は「絶対に出演したい番組」だったが、近年はアイドル側の方針によって捉え方に変化が生まれているようだ。Snow Manの“出場辞退”ついて業界内では、「『紅白』よりもファンファーストのスタンスを優先したのではないか」と指摘されている。

Snow Manは押しも押されもせぬトップアイドルだが、人気の高まりによってコンサートのチケットが入手困難になっており、ファンとの触れ合いの機会はどうしても限られる。そのため、一年の最後に無料の配信ライブでたっぷりとパフォーマンスを届け、ファンに恩返しをしたいという思いが強いとみられている。


昨年の配信ライブは約1時間半のライブコーナーと休憩をはさんでの約40分のカウントダウンコーナーで構成され、無料配信とは思えないクオリティで長時間にわたってファンを楽しませた。『紅白』だとステージは数分で終わってしまうため、当然ながらファンの満足度は配信ライブの方が高く、それを優先したいという判断なのだろう。

また、同じ事務所のSixTONESも『紅白』出場リストに名前がなかったが、彼らは大みそかに大型フェス『COUNTDOWN JAPAN 24/25』への出演が決定。昨年に続いての出演となり、これも『紅白』より自分たちのステージをたっぷりと直接ファンに届けたいという意向が理由だとみられてれている。

その一方で『紅白』出場が決まって歓喜するアイドルたちもいる。今年は紅組でFRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、白組で&TEAM、M!LKら旬のアイドルグループの初出場が発表された。とくにFRUITS ZIPPERは昨年の落選で涙をのんだだけに、メンバーの多くは出場決定を知った瞬間に号泣したといい、真中まなは会見で「『Road to 紅白』という目標を掲げて1年間がんばってきました。いただいたお仕事すべてがこの年末につながると信じて、全力でやってまいりました」と、強い思いがあったことを明かした。

前述のとおり、昔から『紅白』は認知度やイメージの向上が見込める大舞台であり、その威厳はいまも保たれている。多くのアイドルグループにとって最大の目標の一つであり、ファンにとっても応援してきたアイドルが『紅白』に出場するのはうれしいことだ。

年末の過ごし方の多様化などにより、昔に比べると『紅白』は視聴率の低下が指摘されているが、やはり“国民的年越し番組”の座は揺らいでいないといえる。

ただ、Snow ManやSixTONESのように『紅白』のメリットよりもファンとの触れ合いを優先する考え方が生まれたことで、アイドルと『紅白』の関係性は変わりつつある。
『紅白』の存在価値が依然として高い一方で、アイドルファンの年末の過ごし方は今後さらに多様化していく可能性がありそうだ。

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