11月15日と16日の2日間にわたり、コスプレイベント「acosta!@大阪南港 ATC」(以下、「アコスタ」)と、同人誌即売会「acosta!マルシェ@大阪南港ATC Vol.2」(以下、「アコマル」)が、大阪府・大阪南港ATCにて開催された。およそ4ヶ月ぶりにATCへ戻ってきた「アコスタ」に加え、約1年ぶりとなる関西「アコマル」には100を超えるブースが出展。
2日間を通して南港ATCはコスプレカルチャーの魅力が凝縮された特別な空間に。「ENTAME next」では当日会場で注目を集めたコスプレイヤーさんに直撃インタビューと撮り下ろしの撮影にも応えてもらった。

【写真】キーノさんの初音ミク『チェリーポップ』衣装【9点】

今回話を伺ったのは、初音ミク(『チェリーポップ』衣装)のコスプレで参加していたキーノさん。コスプレ歴12年の彼女の本業はCGクリエイターで、有名アニメのキャラクターを手掛けているのだとか。そんな彼女に地先だという衣装のこだわりや、クリエーターとしての思い、今後の目標などを語ってもらった。

――早速、今日のコスプレのこだわりを教えて下さい。

キーノさん 今日は初音ミクちゃんです。衣装はDECO*27さんの『チェリーポップ』という曲のものなのですが、楽曲はもちろん、イラストも大好きなのでこれにしました。今日が初出しなのでドキドキしていますが、特にウィッグは頑張って作ったんです。

――この衣装すべて自作?

キーノさん ピアスなどの装飾品も含めて、自作です。ネットで似たようなもの探して、付け足したりしました。

――コスプレ歴はどのくらいですか?

キーノさん 高校生の時からやっているので、もう12年ぐらいになりますね。
友達に同人誌即売会に連れて行ったときに見たコスプレイヤーさんたちがあまりにも素敵で「私もやりたいな」って。昔から気になったことはすぐやっちゃう性格なんです(笑)。

――すぐ行動に移せるのはすごいです。最初から上手くいきましたか?

キーノさん 全然でしたよ。最初にやったのが白髪のキャラクターで、普段の髪色と違いすぎて鏡を見たときに「誰だこれ!こんなのじゃない!!」って納得いかなくて…。自分の中でちょっと納得できるようになったのって始めてから4~5年目ぐらいだったかもしれません。

――ちなみに現在の職業についてもお聞かせください。

キーノさん 映像系の会社でCGクリエイターとして働いています。実はこの会場(アコスタ)にいる方々がコスプレしている作品の中にも、私が携わったものがあるんですよ。どれとは言えませんが(笑)。

――すごい!昔から映像の道を目指していたんですか?

キーノさん もともと「MMD(MikuMikuDance)」っていう、3Dキャラクターが動くコンテンツが大好きだったんですよね。ただ見ているだけじゃなくて、いつしか自分でも作りたいって思うようになり、この道に進みました。


――CGの勉強はいつ頃から?

キーノさん CG自体はもう6年ぐらいですが、仕事にしてからはまだ2年目です。もともと普通の大学に通っていたんですけど、途中で「やっぱり映像作ってみたい!」と思って、思い切って中退。それからアルバイトをしてお金をためながら勉強して、CGが学べる専門学校に入り直しました。

――すごい覚悟ですね。クリエイターとして、目指していることはなんでしょう、

キーノさん 沢山の方が映画館やSNSで、自分が携わった映像を観て喜んでくれるのが、本当に嬉しいんです。だから、これからもいろんな人が「良かった」って言ってもらえる作品を作ることが一番です。

――映像も作れて、衣装も作れて……苦手なことってあるんですか?

キーノさん 計算が苦手です(笑)。

――意外です!物作りには計算が必要なイメージがありますが。

キーノさん 必要なんですけどね。ちゃんと測ってるつもりなのにやらかしちゃうんです。この前も、木の板でカバンを作ったんですけど、測り間違えたらしく板が足りなくなって「なんか欠けてるな」みたいな(笑)。

――最後にこれからやってみたいコスプレはありますか?

キーノさん 今、ハマっている『崩壊:スターレイル』のコスプレをいっぱいやりたいなと思ってます。
来年あたりに、また「アコスタ」に参加できたらいいなと思っています。

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