「おはよう」。毎朝投稿していたその一言と一枚の写真が、ある日突然、世界を駆け巡った。
X(旧Twitter)で世界的にバズり、人生が激変したモデル・荒木佐保里(SAO)。しかし、彼女のもう一つの顔は、キャリア半年の金融系会社員。LAでの熱狂的な歓迎、世界的企業のCEOからの注目、そしてXの“顔”にまでなったシンデレラストーリー。その華やかな世界の裏側で、彼女は何を感じ、どう生きているのか。ジェットコースターのような日々と、等身大の素顔に迫った。(前後編の後編)

【写真】世界的にバズったOL兼モデル・荒木佐保里(SAO)の撮り下ろし【9点】

――ご自身の性格をどう分析しますか?

荒木 「素直」で「真面目」ですかね。あと、「大らか」で「大雑把」だと思います。細かいことは気にしないのと、何か失敗しても「まあ、いっか」と流せる適当さやポジティブさがあると思います。

――以前は地元・長崎でアイドル活動をされていたんですよね?

荒木 そうなんです。小さい頃からYouTubeで昔の『モーニング娘。』さんの映像を観ていて、加護ちゃん(加護亜依)や辻ちゃん(辻希美)が大好きになったんですよね。ずっと親に「東京で芸能活動がしたい」って言ってたんですけど、「お金は出せないから無理」と。
それで、「長崎でやるならいいよ」という許可をもらって、地元のアイドルグループで活動していました。そのあとは東京で活動したいと思うようになり、社長に意思を伝えてグループから離れ、個人でも活動をするようになりました。

――ご自身の意思は固かったんですね。

荒木 昔から頑固だったと思います。大学時代には留学やアメリカへの1ヶ月の一人旅もしました。どちらも「行こう」と決めてから1ヶ月後には実行していましたね。

――何かを決める時、誰かに相談はしますか?

荒木 自分の中で意思が固まった状態での報告、みたいな感じで、自分の道は自分で決めるタイプです。

――バズってから、生活に変化はありましたか?

荒木 生活は本当に何も変わらないんですよ。「セレブになった?」とよく言われますが全くです(笑)。前と変わらず、スーパーに行けば割引されてる商品ばかり選んでます。変わったのは、お仕事で海外の方と触れ合う機会が増えたことですかね。

――でも、これだけ注目されると、SNSでの発信にもプレッシャーを感じるのでは?

荒木 それはすごくあります。
バイラルした写真も、自分の顔をすこしでも可愛く見せれるように加工をしていたんです。それ以来、「投稿する写真は出来るだけポテンシャルの高いものにしよう」というマイルールが出来ました。盛れていない写真を載せた時に、「全然違うじゃん」って言われやすいので…。

――心無いコメントに傷つくことも?

荒木 あります、あります。ちゃんとアンチに傷ついてるよって言いたいですもん(笑)。「最近こいつうざい」とか「出てくるな」みたいなコメントを見て、「じゃあちょっと投稿を控えようかな」って思ったりもしました。実際に、2万とか3万いいねがついてる投稿でも、アンチコメントが気になって消したこともありますし、メンタルがブレブレになる時もありますね。

――意外です。すごく芯が強い方だと思っていました。

荒木 いえいえ、全然。友達に泣きながら相談する事もあります。

彼女は決して特別なセレブリティではない。
魚を焼くためにグリル付きのキッチンを選んで自炊し、アンチコメントに心を痛め、時には一人で泣く夜もある。私たちと変わらない、一人の人間だ。

――今後の目標について教えてください。

荒木 まさに今、「模索中」です。ただ、今回アメリカで歌を歌ってみて、「歌って国籍を超えてみんなと通じ合えるツールなんだな」って実感したので、引き続き頑張っていきたいです。あとは、私の活動をあまり知らない親が見てくれるくらいには、テレビのお仕事とかもできたら嬉しいですね。

――プライベートでの夢はありますか?

荒木 実は先日アメリカに行った際、X社のオフィスに招待して頂いたんです。でも私が弾丸だったこともあってタイミングが合わず残念ながら叶いませんでした。なので夢は、イーロン・マスクさんにお会いして、直接「ありがとう」と伝えに行くことです。

――XのCEOに!

荒木 Xは私の人生を変えてくれたプラットフォームなので。実は、Apple StoreとかのXのダウンロードページの表紙に、私の写真を使ってもらっているんです。

――Xの“顔”になっているということですか!?

荒木 本当にありがたいなと思っています。
だから、いつか直接お礼を言いたい。これが一番の夢ですね。

――最後に、この記事を読んでくれている方へメッセージをお願いします。

荒木 最後まで読んでくださって、ありがとうございます。正直、私自身が一番「なんで私なんだろう」って思っていますし、「どうせすぐ飽きられるよ」っていう声もすごくよく分かります。本当に奇跡みたいな出来事の連続で。でも、私はバリキャリでもなんでもないですし、失敗だらけの人生を歩んできた、ごく普通の人間ですよ。アンチコメントにちゃんと傷ついています(笑)。そんな人間ですが、このチャンスを無駄にしないように、これからも応援してもらえるように頑張っていくので、見守っていただけたら嬉しいです。

▽荒木佐保里(SAO)
長崎県出身。5月13日生まれ。身長160cm。
普段は週5勤務でOLとして働きながらモデルとして活動。SNSでは「SAO」名義で日々発信を続けている。X(旧Twitter)に投稿した「おはよう」の一言が世界的に拡散され、フォロワー数が一夜にして数十万人単位で増えるなど、まさに令和のシンデレラストーリーを体現する存在に。趣味はひとり旅、神社巡り。グリル付きキッチンを必須に部屋探しをするほど、焼き魚が大好物。

【前編】「おはよう」で世界バズ、イーロン・マスクも反応した金融OLモデル・荒木佐保里(SAO)の快進撃
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